2025/02/28(金) - 12:15
2月26日(水)、東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京において、2024年競輪優秀選手表彰式典と祝賀会が開催。来賓や関係者、抽選で招かれたファンも含め約330名が出席し、最優秀選手の古性優作、石井寛子ら受賞選手達を祝福した。

約330名が出席して盛大に行われた2024年優勝選手表彰式典 photo: Yuichiro Hosoda

受付では表彰対象選手のパネルが来場者を出迎えた photo: Yuichiro Hosoda
この日は、2月21日より開催されているアジア選手権に参加中のナショナルチーム勢は欠席、12名の選手が直接表彰を受けた。なお当初、特別敢闘選手として表彰対象となっていた北井佑季は、KEIRINグランプリ時の検査でドーピング違反が発覚したため除外となっている。
式典は、公益財団法人 JKAの木戸寛会長が受賞選手達の名を一人一人挙げながら挨拶を行って開会。続いて、競輪に縁の深い故・寬仁親王殿下の御息女、彬子女王殿下が祝辞を述べられた。
殿下はその御言葉の中で、男女でケイリン世界王者となった山崎賢人と佐藤水菜を挙げ、日本に強い競輪が再び戻ってきたことを喜ばれ、また、競輪場での交流もあったと言う神山雄一郎さんの引退を挙げ、一時代が終わったようで寂しいと、その功績を称えながら惜しまれていた。

受付前に飾られた受賞選手達のパネル photo: Yuichiro Hosoda 
KEIRIN ART AWARDの受賞作品展示も photo: Yuichiro Hosoda

公益財団法人JKAの木戸寛会長が開会の挨拶 photo: Yuichiro Hosoda 
彬子女王殿下が御臨席され、祝辞を述べられた photo: Yuichiro Hosoda
殿下の御祝辞が終わると、2024年表彰対象選手が壇上に一人ずつ呼ばれ、木戸会長よりメダルやトロフィーが手渡されていった。最優秀選手賞を獲得した古性優作と石井寛子には、MVPの証であるワッペンがついたジャケットも。
彬子女王殿下のご臨席もあり、全体的に厳粛な中で行われた式典であったが、アフロヘアの中石湊と山崎賢人がメダルを首にかけられる際には、そのボリューミーな髪に帯が引っかかる場面もあり、会場の雰囲気を和ませた。

アフロの中石湊(北海道)や山崎賢人(長崎)のメダル授与では、場内から笑いが起きていた photo: Yuichiro Hosoda 
アフロ2人に挟まれた小原佑太(青森) photo: Yuichiro Hosoda

12名の選手達が2024年優秀選手表彰式典に出席 photo: Yuichiro Hosoda

2024MVPの古性優作(大阪)と石井寛子(東京)がガッツポーズで写真に収まる photo: Yuichiro Hosoda
式典は、来賓の浦田秀行 経済産業省 審議官が祝辞を述べて閉会、会場を隣に移して祝賀会が催された。欠席した選手も含んだ今回の表彰選手は以下の通り。


この日は、2月21日より開催されているアジア選手権に参加中のナショナルチーム勢は欠席、12名の選手が直接表彰を受けた。なお当初、特別敢闘選手として表彰対象となっていた北井佑季は、KEIRINグランプリ時の検査でドーピング違反が発覚したため除外となっている。
式典は、公益財団法人 JKAの木戸寛会長が受賞選手達の名を一人一人挙げながら挨拶を行って開会。続いて、競輪に縁の深い故・寬仁親王殿下の御息女、彬子女王殿下が祝辞を述べられた。
殿下はその御言葉の中で、男女でケイリン世界王者となった山崎賢人と佐藤水菜を挙げ、日本に強い競輪が再び戻ってきたことを喜ばれ、また、競輪場での交流もあったと言う神山雄一郎さんの引退を挙げ、一時代が終わったようで寂しいと、その功績を称えながら惜しまれていた。




殿下の御祝辞が終わると、2024年表彰対象選手が壇上に一人ずつ呼ばれ、木戸会長よりメダルやトロフィーが手渡されていった。最優秀選手賞を獲得した古性優作と石井寛子には、MVPの証であるワッペンがついたジャケットも。
彬子女王殿下のご臨席もあり、全体的に厳粛な中で行われた式典であったが、アフロヘアの中石湊と山崎賢人がメダルを首にかけられる際には、そのボリューミーな髪に帯が引っかかる場面もあり、会場の雰囲気を和ませた。




式典は、来賓の浦田秀行 経済産業省 審議官が祝辞を述べて閉会、会場を隣に移して祝賀会が催された。欠席した選手も含んだ今回の表彰選手は以下の通り。
男子選手
受賞名 | 受賞選手 | 主な2024年獲得タイトル等 |
---|---|---|
最優秀選手賞 | 古性優作(2年連続3回目) | オールスター競輪、寛仁親王牌、KEIRINグランプリ |
優秀選手賞 | 脇本雄太(3回目) | 競輪祭、年間獲得賞金2位 |
郡司浩平(3回目) | 全日本選抜競輪、年間獲得賞金4位 | |
優秀新人選手賞 | 纐纈洸翔(初) | ヤンググランプリ、年間獲得賞金1位(121、123、125期中) |
国際賞 | 山崎賢人(2年連続2回目) | 世界選手権ケイリン1位、アジア選手権ケイリン /チームスプリント各1位 |
橋本英也(2年連続4回目) | アジア選手権オムニアム/チームパーシュート各1位 | |
小原佑太(2年連続3回目) | アジア選手権スプリント/チームスプリント各1位 | |
窪木一茂(4年連続4回目) | 世界選手権スクラッチ1位 | |
中野慎詞(2年連続2回目) | ネーションズカップ第1戦ケイリン2位 | |
太田海也(2年連続2回目) | ネーションズカップ第2戦ケイリン/スプリント/チームスプリント各1位 | |
中石湊(初) | アジア選手権チームスプリント1位 |
ガールズケイリン選手
受賞名 | 受賞選手 | 主な2024年獲得タイトル等 |
---|---|---|
最優秀選手賞 | 石井寛子(3回目) | ガールズグランプリ、年間獲得賞金1位 |
優秀選手賞 | 坂口楓華(初) | 年間獲得賞金1位、優勝回数20回 |
佐藤水菜(2回目) | 女子オールスター競輪、競輪祭女子王座戦 | |
優秀新人選手賞 | 熊谷芽緯(初) | 優勝回数3回、年間獲得賞金1位(122、124、126期中) |
特別敢闘選手賞 | 石井貴子(初) | パールカップ |
国際賞 | 佐藤水菜(4年連続4回目) | 世界選手権ケイリン1位、ネーションズカップ第1戦ケイリン1位 |
内野艶和(2年連続2回目) | ネーションズカップ第2戦マディソン1位、アジア選手権ポイントレース/マディソン/チームパーシュート各1位 | |
優勝記録更新選手 | 坂口楓華(2年連続2回目) | 優勝回数20回 |
GI優勝記録更新選手 | 児玉碧衣(初) | GI優勝回数2回、オールガールズクラシック |
祝賀会は立食形式のパーティーで、俳優の中村敦夫さんが乾杯の挨拶に上がり、音頭を取った。その際、古性優作が乾杯前にうっかりドリンクを飲んでしまうハプニングも起き、会場の笑いを誘っていた。

乾杯の挨拶を行った俳優の中村敦夫さん photo: Yuichiro Hosoda 
乾杯前にフライングしてドリンクを飲み、会場を和ませた古性優作(大阪) photo: Yuichiro Hosoda

中村敦夫さんの発声で乾杯! photo: Yuichiro Hosoda
祝賀会のステージでは世界選手権スプリント10連覇の中野浩一さんが、受賞選手達を招いてトークショー。まずは児玉碧衣と石井貴子が登場。
児玉碧衣は、中野さんから2日前にGI・全日本選抜競輪で史上初のグランプリスラム(GIとKEIRINグランプリの全7冠制覇)を達成した脇本雄太について振られ、「私は(ガールズのグランプリスラムまで)あとオールスターですね。まずは目の前のレースをこなしていきたいです」中野さんに「最近元気ないように見えるけど」と心配されると「ちょっとそういう時期なのかもしれないです。気を引き締めて頑張りたいです」と気持ちを新たにしていた。
6月にパールカップを獲った後の不調に触れられた石井貴子は、「その時期からグランプリについて触れられるのが初めての経験で予定も詰まっていたので、ガチャガチャしていたら1年終わってしまった。サマーナイト(フェスティバル)やオールスターのあたりは疲労が溜まってしまっていた。色々戸惑うシーズンでした」今年については「まず1戦1戦頑張って走ろうと思います」とした。

祝賀会のトークショーは、さとうゆみさんと中野浩一さんがMCを務めた photo: Yuichiro Hosoda 
GI優勝記録更新選手 児玉碧衣(福岡) photo: Yuichiro Hosoda

特別敢闘選手賞 石井貴子(千葉) photo: Yuichiro Hosoda 
トークショーでは受付に展示された選手写真パネルのプレゼントの抽選も行われた photo: Yuichiro Hosoda
続いて国際賞の3人が呼ばれ、インタビューに応じた。
小原佑太「競輪の方でまだ結果が残せてないので、しっかりオリンピック選手が競輪で活躍できると証明したいので、これからも精進していきたいです」
山崎賢人「世界チャンピオンになって何かが変わったところは自分はないですね」海外記者からベストヘアーオブイベントで表彰されていたそうで「走る前だったので、気持ちよく走れました。今年も世界選を走るので、しっかりそこを目指して頑張ります」
中石湊「(アフロは)山崎賢人さんに憧れて。恥じないようにプレッシャーもありました」その後は中野さんとのやり取りが続き、「強い3人、脇本、寺崎、深谷、全員トレーニングセンター来て、結果残してるんだから、そこ目指さなきゃ」「はい」「競技と競輪と両立するのが一番。まだ若いんだから」「はい」「目標は高いところに持ってないとダメよ」「はい、頑張ります」と恐縮。「なんだか説教みたいになってきちゃった」と中野さんがセルフツッコミをして笑わせた。
他の国際賞受賞者である佐藤水菜、橋本英也、窪木一茂、中野慎詞、太田海也はアジア選手権参加中のため、ビデオメッセージで感謝の気持ちと抱負を寄せた。

国際賞 小原佑太(青森) photo: Yuichiro Hosoda 
国際賞 山崎賢人(長崎) photo: Yuichiro Hosoda

国際賞 中石湊(北海道) photo: Yuichiro Hosoda 
佐藤水菜(神奈川)、窪木一茂(福島)らアジア選手権出場中の選手達は、ビデオメッセージで登場 photo: Yuichiro Hosoda
優秀新人選手賞の纐纈洸翔と熊谷芽緯は、初々しさも覗かせながらのトーク。中野さんも少し優しげな目線に。
纐纈は1年を振り返り「最後ヤンググランプリ獲れたのは良かったんですが、通して見たら波のある1年だったので、今年はそれがないように」「練習はしっかりしてるんですが、レースに出し切れてないのでそこかなと。またしっかり自力でやりたいです」
熊谷芽緯「非常に魅力的な職業につけて良かったです。今年の一番の目標は、とにかくGIとか大きいレースに出ることを目標にしています」中野さんに「出場する以上は決勝乗らないと」とハッパをかけられ「頑張ります」と元気よく答えていた。

最優秀新人選手賞 纐纈洸翔(愛知) photo: Yuichiro Hosoda 
最優秀新人選手賞 熊谷芽緯(岩手) photo: Yuichiro Hosoda

初々しい2人に「もう孫を見るみたいな気持ち」と和む中野さん photo: Yuichiro Hosoda
そして、脇本雄太、郡司浩平、坂口楓華の優秀選手3名が登場。グランプリスラマーとなった脇本雄太は「ワッキーおめでとう」とあちこちから声援を浴びた。
グランプリスラム達成について脇本は「まだ自分の中で実感は湧いてない」とし、「(腰を痛めているため)欠場も多いので、体の方が心配だけど」と聞かれると「この表彰式で無理したかもしれないので、しっかり治療してきます」と笑わせつつ「痛みはありますが、レース走る以上はしっかり我慢して力に変えていけたらなと思っています」
郡司は「後半よくなかった。昨年2月に全日本選抜競輪を勝って安心してしまった?」と尋ねられ、「そういう気持ちはなかったですが、どこかにはあったかもしれないですね。(トップレーサーとして)走るからには期待に応えられるように、1年間安定して成績を残せるようにしたいです」
昨年20回優勝し、何場所走ったか聞かれた坂口は「そんなに本数走ってないんですが、覚えてないです。負けたレースしか覚えてないです。次同じことしないようにと勉強するようにしています。今年の目標はGIを優勝すること。女子の優勝記録は24回(石井寛子が2021年に記録)あって、そこにも達していないので、一番になれるように頑張ります」

優秀選手賞 脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda 
優秀選手賞 郡司浩平(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda

優秀選手賞/優勝記録更新選手賞 坂口楓華(愛知) photo: Yuichiro Hosoda 
中野浩一さんにグランプリスラム達成を祝福される脇本雄太(大阪) photo: Yuichiro Hosoda
最後は最優秀選手の古性優作と石井寛子が登壇。古性は、時折関西人らしいボケを連発して、会場を和ませていた。
石井寛子「私は絶対王者ではないので、勝ったり負けたりして特に24年は勝ちきれなくて。(練習については)年々増やして、新しいことして、身体こわしての繰り返し」
古性から「何をやったら維持出来るのか、ずっとトップ選手でいるのが凄い」と問われると、「一番は、やっぱり自分が強いと思ってないところ。今年まだ勝ててないんですが、3/20のラ・ピスタ新橋の報告会までは(ガールズグランプリを勝った)12/29の気持ちでいようかなと思ってます。4月のGIからは気合い入れて決勝残れるように頑張りたいです」と意気込んだ。
また、中野さんの通算666勝を超える667勝を挙げ、全場優勝2周目達成までも残すところ4場と言う石井寛子は、福井、富山、佐世保、小田原と、その場名を挙げて競走に呼んでもらえるよう関係者に呼びかけた。

最優秀選手賞 石井寛子(東京) photo: Yuichiro Hosoda 
中野さんと2周目の全場優勝達成に残る競輪場を挙げる石井寛子(東京) photo: Yuichiro Hosoda

ガールズMVPのワッペン photo: Yuichiro Hosoda 
男子MVPのワッペン photo: Yuichiro Hosoda

最優秀選手賞 古性優作(大阪) photo: Yuichiro Hosoda 
古性優作(大阪)から「何をやったら(長い間実力を)維持出来るのか」と聞かれる石井寛子(東京) photo: Yuichiro Hosoda
古性優作は「昨年はラインのおかげで優勝できましたし、充実してたかな」と話し、BMXでも培われた抜群のバイクコントロールについて聞かれ、今あえての練習はしないとのことだが「落車した時になぜ転んだのか考えて、その次からはこういう避け方をしようとか、こういう身体の使い方で避けてみようとか、重心をズラすとか」考えて練習しているそうだ。
今後の目標については「50歳まで出来たらいいなと思ってたんですが、この間の全日本選抜競輪で、まず今年一杯走りきれたらいいなと軌道修正しました。最近ちょっとレベルが上がりすぎて、着いていけない」と冗談交じりに弱音を吐くと、中野さんから「でも目標は高い方がいい」と振られ「はい、だから今年全部獲ります!」と宣言し、大きな拍手を浴びた。
最後に選手達の集合写真撮影の時間を設けて祝賀会は終了。来場者の皆さんは記念品を受け取り、帰路に就いた。

閉会前の記念撮影は来場者がステージ前に詰めかけ大盛況となった photo: Yuichiro Hosoda
text & photo: Yuichiro Hosoda



祝賀会のステージでは世界選手権スプリント10連覇の中野浩一さんが、受賞選手達を招いてトークショー。まずは児玉碧衣と石井貴子が登場。
児玉碧衣は、中野さんから2日前にGI・全日本選抜競輪で史上初のグランプリスラム(GIとKEIRINグランプリの全7冠制覇)を達成した脇本雄太について振られ、「私は(ガールズのグランプリスラムまで)あとオールスターですね。まずは目の前のレースをこなしていきたいです」中野さんに「最近元気ないように見えるけど」と心配されると「ちょっとそういう時期なのかもしれないです。気を引き締めて頑張りたいです」と気持ちを新たにしていた。
6月にパールカップを獲った後の不調に触れられた石井貴子は、「その時期からグランプリについて触れられるのが初めての経験で予定も詰まっていたので、ガチャガチャしていたら1年終わってしまった。サマーナイト(フェスティバル)やオールスターのあたりは疲労が溜まってしまっていた。色々戸惑うシーズンでした」今年については「まず1戦1戦頑張って走ろうと思います」とした。




続いて国際賞の3人が呼ばれ、インタビューに応じた。
小原佑太「競輪の方でまだ結果が残せてないので、しっかりオリンピック選手が競輪で活躍できると証明したいので、これからも精進していきたいです」
山崎賢人「世界チャンピオンになって何かが変わったところは自分はないですね」海外記者からベストヘアーオブイベントで表彰されていたそうで「走る前だったので、気持ちよく走れました。今年も世界選を走るので、しっかりそこを目指して頑張ります」
中石湊「(アフロは)山崎賢人さんに憧れて。恥じないようにプレッシャーもありました」その後は中野さんとのやり取りが続き、「強い3人、脇本、寺崎、深谷、全員トレーニングセンター来て、結果残してるんだから、そこ目指さなきゃ」「はい」「競技と競輪と両立するのが一番。まだ若いんだから」「はい」「目標は高いところに持ってないとダメよ」「はい、頑張ります」と恐縮。「なんだか説教みたいになってきちゃった」と中野さんがセルフツッコミをして笑わせた。
他の国際賞受賞者である佐藤水菜、橋本英也、窪木一茂、中野慎詞、太田海也はアジア選手権参加中のため、ビデオメッセージで感謝の気持ちと抱負を寄せた。




優秀新人選手賞の纐纈洸翔と熊谷芽緯は、初々しさも覗かせながらのトーク。中野さんも少し優しげな目線に。
纐纈は1年を振り返り「最後ヤンググランプリ獲れたのは良かったんですが、通して見たら波のある1年だったので、今年はそれがないように」「練習はしっかりしてるんですが、レースに出し切れてないのでそこかなと。またしっかり自力でやりたいです」
熊谷芽緯「非常に魅力的な職業につけて良かったです。今年の一番の目標は、とにかくGIとか大きいレースに出ることを目標にしています」中野さんに「出場する以上は決勝乗らないと」とハッパをかけられ「頑張ります」と元気よく答えていた。



そして、脇本雄太、郡司浩平、坂口楓華の優秀選手3名が登場。グランプリスラマーとなった脇本雄太は「ワッキーおめでとう」とあちこちから声援を浴びた。
グランプリスラム達成について脇本は「まだ自分の中で実感は湧いてない」とし、「(腰を痛めているため)欠場も多いので、体の方が心配だけど」と聞かれると「この表彰式で無理したかもしれないので、しっかり治療してきます」と笑わせつつ「痛みはありますが、レース走る以上はしっかり我慢して力に変えていけたらなと思っています」
郡司は「後半よくなかった。昨年2月に全日本選抜競輪を勝って安心してしまった?」と尋ねられ、「そういう気持ちはなかったですが、どこかにはあったかもしれないですね。(トップレーサーとして)走るからには期待に応えられるように、1年間安定して成績を残せるようにしたいです」
昨年20回優勝し、何場所走ったか聞かれた坂口は「そんなに本数走ってないんですが、覚えてないです。負けたレースしか覚えてないです。次同じことしないようにと勉強するようにしています。今年の目標はGIを優勝すること。女子の優勝記録は24回(石井寛子が2021年に記録)あって、そこにも達していないので、一番になれるように頑張ります」




最後は最優秀選手の古性優作と石井寛子が登壇。古性は、時折関西人らしいボケを連発して、会場を和ませていた。
石井寛子「私は絶対王者ではないので、勝ったり負けたりして特に24年は勝ちきれなくて。(練習については)年々増やして、新しいことして、身体こわしての繰り返し」
古性から「何をやったら維持出来るのか、ずっとトップ選手でいるのが凄い」と問われると、「一番は、やっぱり自分が強いと思ってないところ。今年まだ勝ててないんですが、3/20のラ・ピスタ新橋の報告会までは(ガールズグランプリを勝った)12/29の気持ちでいようかなと思ってます。4月のGIからは気合い入れて決勝残れるように頑張りたいです」と意気込んだ。
また、中野さんの通算666勝を超える667勝を挙げ、全場優勝2周目達成までも残すところ4場と言う石井寛子は、福井、富山、佐世保、小田原と、その場名を挙げて競走に呼んでもらえるよう関係者に呼びかけた。






古性優作は「昨年はラインのおかげで優勝できましたし、充実してたかな」と話し、BMXでも培われた抜群のバイクコントロールについて聞かれ、今あえての練習はしないとのことだが「落車した時になぜ転んだのか考えて、その次からはこういう避け方をしようとか、こういう身体の使い方で避けてみようとか、重心をズラすとか」考えて練習しているそうだ。
今後の目標については「50歳まで出来たらいいなと思ってたんですが、この間の全日本選抜競輪で、まず今年一杯走りきれたらいいなと軌道修正しました。最近ちょっとレベルが上がりすぎて、着いていけない」と冗談交じりに弱音を吐くと、中野さんから「でも目標は高い方がいい」と振られ「はい、だから今年全部獲ります!」と宣言し、大きな拍手を浴びた。
最後に選手達の集合写真撮影の時間を設けて祝賀会は終了。来場者の皆さんは記念品を受け取り、帰路に就いた。

text & photo: Yuichiro Hosoda
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