アマチュアから再びワールドチームへ　イタリア王者コンカがジェイコに電撃加入

6月のイタリア選手権を制したフィリッポ・コンカが、8月13日付けでワールドチームのジェイコ・アルウラーに加入した。コンカは今季、同じジャイアントがサポートするアマチュアのスワット・クラブに所属していた。

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「ジェイコ・アルウラーに加入できて本当に嬉しい。このチームを選んだのは、全力で努力できる理想的な環境が見つかると確信したからだ。夢はジロ・デ・イタリアにイタリア王者ジャージで走ること。その一生に一度のチャンスを掴みたい。チームの信頼に感謝し、それに必ず応えたい」とコメントしたコンカ。契約は2027年末までの2年半だ。

26歳のコンカは、2021年にロット・スーダル（現ロット）でプロデビュー。2022年のブエルタ・ア・エスパーニャでは逃げから区間5位に入ったものの、それ以降は怪我も重なり目立った成績はなく、Q36.5プロサイクリングへ移籍。そこでも結果を残せず、今年はイタリア国籍のクラブチームであるスワット・クラブで走っていた。

今季はグラベルレースに挑戦し、また宿泊施設を経営しながら経済学の学位も修了するなど、セカンドキャリアも見据えていたコンカ。そんな中、6月29日のイタリア選手権ロードレースに出場。終盤、アレッサンドロ・コーヴィ（UAEチームエミレーツXRG）らが含まれる5名の精鋭集団に残るとアーリースプリントを決め、自身初勝利を国内選手権という大舞台で飾った。

ジェイコ・アルウラーへの加入理由について、コンカは「スワット・クラブをサポートしていたジャイアントとカデックスを使い続けられることも大切な理由だった」と語る。またジェイコのGMであるブレント・コープランド氏は、「フィリッポには才能があり、それはイタリア選手権だけでなく、過去の成績からも明らかだ。この移籍のために尽力してくれたスワット・クラブのカルロ・ベレッタ氏とそのチームに、個人的にも感謝している」とコメントを寄せた。

コンカは早速、8月15日にベルギーで行われるシルキュイ・フランコ・ベルジュ（UCI1.Pro）で移籍後初レースに臨む予定だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Team Jayco AlUla