大会5日目を迎えたアジア選手権トラック。マディソン女子エリートで梶原悠未&内野艶和が、男子エリートで窪木一茂&橋本英也がそれぞれ金メダルを獲得した。またケイリン男子エリートでは中野慎詞が優勝、太田海也が3位で銅メダルに輝いた。



2月21日(金)〜2月27日(木)の日程で、マレーシア・ニライを舞台に開催中のアジア選手権トラック。連日メダルラッシュが続く勢いそのままに、この日も日本勢の活躍が目立った。

マディソン女子エリートに臨んだ梶原悠未と内野艶和 photo:JCF

まず決勝が行われたのは2人1組で行うポイントレースである、マディソンの女子エリート。2022年から3連覇中の日本は、2023年大会を制した梶原悠未と内野艶和で出場。レース中盤には梶原が落車するアクシデントに見舞われるも、日本は順調にポイントを重ね、香港を抑えて金メダルに輝いた。

内野は「今年も1位を取れて良かったです」と喜び、梶原も「内野選手と一緒にお互いの直感を信じて、レース中話し合いながら、落ち着いて走り切ることができました」と、4連覇達成を振り返った。

4連覇を達成した梶原悠未と内野艶和 photo:JCF

同じく3連覇中のマディソン男子エリートには、窪木一茂が今村駿介ではなく橋本英也とコンビを組む。ポイントが与えられる周回で2人は積極的に1着で通過していき、後半は果敢にアタックを仕掛けながらレースを展開していく。そして韓国やインドネシアに大差をつけ、金メダルを獲得した。

大差をつけて優勝した窪木一茂と橋本英也 photo:JCF

金メダルを手に笑顔を見せる橋本英也と窪木一茂 photo:JCF

窪木は「勝つことはもちろん、監督から質の高いマディソンを心がけるよう言われ、(実際)そのように走ることができました」とコメント。橋本は「アジアの大会では勝って当然という中、スプリントでも逃げでも完全な作戦どおり走ることができました」と語った。

ケイリンの男子エリートには、大会初日のチームスプリントを制し、3日目のスプリントで優勝した太田海也と2位だった中野慎詞が出場した。順調に1回戦と準決勝を突破した2人は、1−6位決定戦に臨む。最後は日本勢にムハマド シャー・シャローム(マレーシア)が加わった3名が、フィニッシュラインめがけてハンドルを投げた。

3名によるスプリントに持ち込まれたケイリン男子エリート photo:JCF

優勝した中野慎詞と、銅メダルに輝いた太田海也 photo:JCF

その結果、中野がアジア大会の個人種目では自身初となる金メダルを獲得。太田は3位で銅メダルで表彰台に上がった。中野は「スプリントで海也が優勝し、得意なケイリンでは負けられないと思っていました。それが結果に繋がって良かったです」と喜びを語った。

ケイリン女子エリートは仲澤春香が4位、佐藤水菜は6位だった。
2月25日(大会5日目)結果
1位 マディソン女子エリート 日本(梶原悠未、内野艶和)
1位 マディソン男子エリート 日本(窪木一茂、橋本英也)
1位 ケイリン男子エリート 中野慎詞
3位 ケイリン男子エリート 太田海也
4位 ケイリン女子エリート 仲澤春香
6位 ケイリン女子エリート 佐藤水菜
photo:JCF