2025/02/24(月) - 16:18
2月23日(日)、今年からスタートするJクリテリウムツアーが、鹿児島県の志布志市で開幕。シマノレーシングが終盤のレースを主導し、中井唯晶が優勝、石原悠希が2位となり、1-2フィニッシュを達成。中井が新たなリーダージャージ「スプリントリーダージャージ」に袖を通した。
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志布志港の倉庫や工場が立ち並ぶ港湾道路でのレース photo:Satoru Kato
新たにスタートする「Jクリテリウムツアー」の開幕戦は、今年3回目の開催となる「志布志クリテリウム」。鹿児島県東部の太平洋に面する志布志市を舞台に行われた。
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太平洋に面する志布志湾に浮かぶ枇榔島 photo:Satoru Kato
コースは、志布志湾を望む「志布志市しおかぜ公園」前をスタート/フィニッシュ地点とする1周2.9km。コース両端の折り返しをアルファベットのL字をなぞるように往復する。アップダウンのないフラットコースであるが、遮蔽物が少なく、天候によっては海沿い特有の強風にさらされ続ける。この日も強めの冷たい風が吹き続け、午後にかけて青空が広がったものの真冬の体感の中でのレースとなった。
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地元チームのシエルブルー鹿屋を先頭に決勝スタート photo:Satoru Kato
Jクリテリウムツアーは、昨年までJプロツアーとして行われていたレースのうちクリテリウムのみを独立したシリーズ戦として設定したもので、今年はこの大会を含め全5戦が予定されている。出場出来るのはJプロツアーチームとJエリートツアーのE1カテゴリーに登録する選手となり、ポイントランキング首位の選手にはグリーンの「スプリントリーダージャージ」が与えられる。
レースは2組に分けて5周の予選が行われ、出走人数の上位80%が決勝に進出する。今回は計104名が決勝進出。うちE1カテゴリーの選手は16名となった。
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大きな落車のためレースは一時中断 photo:Satoru Kato
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オーガナイザー、審判、選手を交えて協議 photo:Satoru Kato
決勝レースは17周19.3kmが予定されていた。しかし3周目に集団を分断する落車が発生したため一時中断。レースオーガナイザーと審判、監督、選手が協議し、落車が起きた最終コーナーが柵で狭められていた部分を拡幅し、残り11周からレース再開の処置が取られた。
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残り11周から再スタート photo:Satoru Kato
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残り3周、渡辺一気(京都産業大学)が単独先行 photo:Satoru Kato
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残り周回が少なくなり、各チームが集団前方に上りはじめる photo:Satoru Kato
再スタートしたレースはシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングが集団前方でペースを上げていく。中間スプリント賞のたびに飛び出す動きも見られたが、長続きすることなく集団が吸収していく。終盤、最後の中間スプリント賞を前に渡辺一気(京都産業大学)が単独先行。これを追う動きがきかっけとなって、それまで4分台で推移していたラップタイムが3分台にペースアップ。勝負を狙う各チームが集団前方に上り始める。
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終盤、愛三工業レーシングチームが集団先頭に出る photo:Satoru Kato
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最終周回、シマノレーシングが集団前方を固める photo:Satoru Kato
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フィニッシュ直前、後ろを振り返る中井唯晶(シマノレーシング) photo:Satoru Kato
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中井唯晶(シマノレーシング)がJCT開幕戦優勝 photo:Satoru Kato
残り2周、集団前方は愛三工業レーシングチームとシマノレーシングが集まり、最終周回に入るとシマノレーシングが最前列を固める。そして最終コーナーを先頭でクリアした石原悠希のリードアウトから、中井唯晶が抜け出してスプリント。フィニッシュまで数mを残して勝利を確信する余裕を見せ、Jクリテリウムツアー開幕戦を制した。
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表彰式 photo:Satoru Kato
中井唯晶コメント
「僕がエースで石原君と入部(正太朗)さんがなるべく溜めて、最後まとまったらスプリントする作戦だった。最終周回に入った時点で僕の前にシマノレーシングが5枚(=5名)入ってくれたので、これは行けると確信があった。石原君が最終コーナーを先頭で入ってくれたので、あとはモガくだけだった。
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JCTのリーダージャージ「スプリントリーダージャージ」を獲得した中井唯晶(シマノレーシング) photo:Satoru Kato
Jクリテリウムツアー初戦で、チームでまとまってしっかり連携を取って勝てて幸先よいスタートが切れたし、新しいジャージも着られて良い気分。ワン・ツーを決められたけれど、最後の落車のアクシデントが無ければ香山も表彰台に乗れたかもしれない。それだけ良い展開を作れた。
来週は富士クリテリウムは今回ほど簡単にはいかないと思うけれど、シマノレーシングがこれだけ出来ると見せられたので自信になるし他のチームにプレッシャーを与えられると思う」
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新たにスタートする「Jクリテリウムツアー」の開幕戦は、今年3回目の開催となる「志布志クリテリウム」。鹿児島県東部の太平洋に面する志布志市を舞台に行われた。
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コースは、志布志湾を望む「志布志市しおかぜ公園」前をスタート/フィニッシュ地点とする1周2.9km。コース両端の折り返しをアルファベットのL字をなぞるように往復する。アップダウンのないフラットコースであるが、遮蔽物が少なく、天候によっては海沿い特有の強風にさらされ続ける。この日も強めの冷たい風が吹き続け、午後にかけて青空が広がったものの真冬の体感の中でのレースとなった。
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Jクリテリウムツアーは、昨年までJプロツアーとして行われていたレースのうちクリテリウムのみを独立したシリーズ戦として設定したもので、今年はこの大会を含め全5戦が予定されている。出場出来るのはJプロツアーチームとJエリートツアーのE1カテゴリーに登録する選手となり、ポイントランキング首位の選手にはグリーンの「スプリントリーダージャージ」が与えられる。
レースは2組に分けて5周の予選が行われ、出走人数の上位80%が決勝に進出する。今回は計104名が決勝進出。うちE1カテゴリーの選手は16名となった。
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決勝レースは17周19.3kmが予定されていた。しかし3周目に集団を分断する落車が発生したため一時中断。レースオーガナイザーと審判、監督、選手が協議し、落車が起きた最終コーナーが柵で狭められていた部分を拡幅し、残り11周からレース再開の処置が取られた。
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再スタートしたレースはシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングが集団前方でペースを上げていく。中間スプリント賞のたびに飛び出す動きも見られたが、長続きすることなく集団が吸収していく。終盤、最後の中間スプリント賞を前に渡辺一気(京都産業大学)が単独先行。これを追う動きがきかっけとなって、それまで4分台で推移していたラップタイムが3分台にペースアップ。勝負を狙う各チームが集団前方に上り始める。
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残り2周、集団前方は愛三工業レーシングチームとシマノレーシングが集まり、最終周回に入るとシマノレーシングが最前列を固める。そして最終コーナーを先頭でクリアした石原悠希のリードアウトから、中井唯晶が抜け出してスプリント。フィニッシュまで数mを残して勝利を確信する余裕を見せ、Jクリテリウムツアー開幕戦を制した。
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中井唯晶コメント
「僕がエースで石原君と入部(正太朗)さんがなるべく溜めて、最後まとまったらスプリントする作戦だった。最終周回に入った時点で僕の前にシマノレーシングが5枚(=5名)入ってくれたので、これは行けると確信があった。石原君が最終コーナーを先頭で入ってくれたので、あとはモガくだけだった。
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Jクリテリウムツアー初戦で、チームでまとまってしっかり連携を取って勝てて幸先よいスタートが切れたし、新しいジャージも着られて良い気分。ワン・ツーを決められたけれど、最後の落車のアクシデントが無ければ香山も表彰台に乗れたかもしれない。それだけ良い展開を作れた。
来週は富士クリテリウムは今回ほど簡単にはいかないと思うけれど、シマノレーシングがこれだけ出来ると見せられたので自信になるし他のチームにプレッシャーを与えられると思う」
Jクリテリウムツアー2025 志布志クリテリウム結果(43.5km)
1位 | 中井 唯晶(シマノレーシング) | 1時間45分14秒 |
2位 | 石原 悠希(シマノレーシング) | +1秒 |
3位 | 日野 泰静(Velolien松山) | +1秒 |
4位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | +2秒 |
5位 | 柚木 伸元(KINAN Racing Team) | +3秒 |
6位 | 松本 一成(TeamCyclersSNEL) | +3秒 |
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