エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)が、コロンビア選手権ロードレースを初優勝。大怪我を経て4年ぶりの復活勝利を挙げるとともに、個人タイムトライアルとの2冠を達成した。



ベルナルを初勝利へと導いたブランドン・リベラ(イネオス・グレナディアーズ) photo:INEOS Grenadiers

ベルナルが母国コロンビアでのトレーニング中の事故により、大怪我を負ったのは2022年1月のこと。その後6度の手術を経て、2023年と24年にツール・ド・フランスに出場。昨年のボルタ・ア・カタルーニャでステージ2位に入ったものの、これまで勝利には届かないでいた。

そんなベルナルは2月6日のコロンビアTT選手権で4年振りの勝利を飾ると、3日後に行われたロードレースに臨んだ。チームメイトであるブランドン・リベラとともに出場したレースは、登坂距離2.3km/平均勾配8.1%の山岳を含む23.7kmコースを10周回する戦い。レースは終盤にベルナルがディエゴ・カマルゴ(メデリンEPM)とともに先頭に立った。

そして最終山岳でベルナルはカマルゴを引き離し、そのままフィニッシュに到着。8kmの独走を決め、自身初のコロンビア王者に輝き、完全復活の狼煙を上げた。

コロンビア選手権を制したエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ) photo:INEOS Grenadiers

TTとロードの2冠を達成したエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ) photo:INEOS Grenadiers

ロードレースでは2021年のジロ・デ・イタリア第16ステージでのステージ優勝以来、4年振りの勝利を掴んだベルナル。3日前のTT勝利の時は「最後に勝ってから1347日が経ち、その間に色々なことがあった。何度も引退を考えた。だがもしまた勝つことがあれば、その勝利を神様に捧げると誓った。僕に2度目の人生を送るチャンスを与えてくれて感謝する」と語っており、今回は「リベラに感謝したい。彼なしでこの勝利はありえなかった」とチームメイトに感謝を伝えた。

ベルナルはこの後、2月17日に行われるスペインのワンデーレース、クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル(UCI1.1)に出場予定。その後は春のクラシックを経てジロ・デ・イタリアに出場し、ツールはスキップして悲願であるブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を目指す。
コロンビア選手権ロードレース男子エリート結果
1位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) 5:56:12
2位 ディエゴ・カマルゴ(メデリンEPM) +2:16
3位 ケヴィン・カスティーロ(システクレディト) +3:43
text:Sotaro.Arakawa
photo:INEOS Grenadiers

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