2025/02/09(日) - 19:07
UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーを走ったバイクをスタートリスト順、3チームごとに紹介していく。第5弾はモビスターとヴィスマ・リースアバイク、そしてEFエデュケーション・イージーポストを取り上げる。
モビスター

ステージ優勝を挙げたハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)のキャニオン Aeroad CFR photo:Kei Tsuji

激しい前乗りポジションが目をひく photo:Kei Tsuji 
ロモはドロップ部分に追加シフトスイッチを装着 photo:Kei Tsuji
トライアスロンから転身し、このダウンアンダーでプロ初勝利を挙げたハビエル・ロモ(スペイン)の活躍が目立ったのが、プロトン屈指の長い歴史を誇るモビスターだ。
キャニオンのAeroad CFRをメインバイクに使い、スラムのRED AXSコンポーネント、ジップの454NSWホイール、フィジークのサドルという基本セットアップは昨年共通。写真のゼッケン127はロモのバイクで、セットバックゼロのシートポストに極限まで前に出したサドルなど、プロトンの中でもかなり前乗りセッティングにしていることが目をひく。モビスターでは上ハンドルの下側部分に追加シフトスイッチ(Blips)を取り付けるのが標準的だが、ロモはハンドルドロップ部分内側に取り付けている。

マティアス・ノルスゴー(デンマーク)のサドル高はなんと100cm photo:Kei Tsuji
組み合わせるタイヤはヴィットリアとシェアを二分するコンチネンタルのGrand Prix 5000S TRで、他チームが採用する軽量TT用の「TT TR」はあまり使用されていない。
なお、身長202cmのマティアス・ノルスゴー(デンマーク)のサドル高は1m。必然的にハンドルとの落差も非常に大きい。
ヴィスマ・リースアバイク

ヴィスマ・リースアバイクのメインバイクであるサーヴェロ S5。山岳ステージではR5ではなくS5に軽量ホイールをセットアップして臨んだ photo:Kei Tsuji
春のクラシックシーズン、そしてグランツールシーズンでの活躍を誓うヴィスマ・リースアバイクも昨年からの変更点はなし。ブラックベースにイエローのチームグラフィックが入るサーヴェロのS5をメインユースしており、平坦ステージが多いダウンアンダーでは軽量モデルのR5は持ち込まれていなかった。

ワイドリムに合わせて追加されたCORSA PROの29Cを使う photo:Kei Tsuji

チェーンリングの基本歯数は54/41T photo:Kei Tsuji 
通常ステージでは42|49のホイールをセット photo:Kei Tsuji
コンポーネントは引き続きスラムのRED AXSだ。全てのスラムサポートチームと同じく、市販品よりも目立つSRAMロゴをあしらった供給専用品を使用している。ペダルはスラム傘下のタイムではなくスピードプレイ、ホイールはジップではなくサーヴェロと協業体制にあるリザーブ。平坦ステージでは52|63を、通常ステージでは42|49を、山岳ステージでは34|37と各モデルを細かく使い分けている。組み合わせるタイヤはヴィットリアのCORSA PROで、タイヤ幅は28cもしくはワイドリムに適合させるべく追加された29cだ。
チームを見渡すと、やはりゼロセットバックのシートポストにサドルを思い切り前に出した前乗りポジションのバイクが目立つ。
EFエデュケーション・イージーポスト

EFエデュケーション・イージーポストのキャノンデール SuperSIX EVO。よりビビッドな色合いに変更された photo:Kei Tsuji
留目夕陽の落車と鎖骨骨折という残念なニュース(2月8日に公開されたYoutubeビデオで手術成功を報告している)が襲ったEFエデュケーション・イージーポスト。今年はチームキットに合わせてよりビビッドな色合いになったキャノンデールのSuperSIX EVOをレース投入した。フレームにはLAB71のネームが記されているが、実際はHi-MODグレードだ。
シマノDURA-ACEを基本にFSAのパワーメーター付きクランクセットを組み合わせ、ヴィジョンのMETRONホイールをセットするバイク構成は昨年同様。タイヤはヴィットリアのCORSA PROで、30cを運用する選手が多かったことが目立つ。ハンドルはFSA/ヴィジョンではなくモモデザインとキャノンデールが協業開発したSuperSIX EVO同時開発モデルだ。

モモデザインによるステム一体型ハンドルを使用する photo:Kei Tsuji

チタン製のフロントスルーアクスルを採用する photo:Kei Tsuji 
タイヤはヴィットリアのCORSA PRO。30cを使う photo:Kei Tsuji
上記の通りバイクやコンポーネントに変更はないが、サドルとバーテープがプロロゴからフィジークに変わったことが変更点。細かい部分に目を向けるとチタン製のフロントスルーアクスルを採用していることも目を引いた。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji
モビスター



トライアスロンから転身し、このダウンアンダーでプロ初勝利を挙げたハビエル・ロモ(スペイン)の活躍が目立ったのが、プロトン屈指の長い歴史を誇るモビスターだ。
キャニオンのAeroad CFRをメインバイクに使い、スラムのRED AXSコンポーネント、ジップの454NSWホイール、フィジークのサドルという基本セットアップは昨年共通。写真のゼッケン127はロモのバイクで、セットバックゼロのシートポストに極限まで前に出したサドルなど、プロトンの中でもかなり前乗りセッティングにしていることが目をひく。モビスターでは上ハンドルの下側部分に追加シフトスイッチ(Blips)を取り付けるのが標準的だが、ロモはハンドルドロップ部分内側に取り付けている。

組み合わせるタイヤはヴィットリアとシェアを二分するコンチネンタルのGrand Prix 5000S TRで、他チームが採用する軽量TT用の「TT TR」はあまり使用されていない。
なお、身長202cmのマティアス・ノルスゴー(デンマーク)のサドル高は1m。必然的にハンドルとの落差も非常に大きい。
ヴィスマ・リースアバイク

春のクラシックシーズン、そしてグランツールシーズンでの活躍を誓うヴィスマ・リースアバイクも昨年からの変更点はなし。ブラックベースにイエローのチームグラフィックが入るサーヴェロのS5をメインユースしており、平坦ステージが多いダウンアンダーでは軽量モデルのR5は持ち込まれていなかった。



コンポーネントは引き続きスラムのRED AXSだ。全てのスラムサポートチームと同じく、市販品よりも目立つSRAMロゴをあしらった供給専用品を使用している。ペダルはスラム傘下のタイムではなくスピードプレイ、ホイールはジップではなくサーヴェロと協業体制にあるリザーブ。平坦ステージでは52|63を、通常ステージでは42|49を、山岳ステージでは34|37と各モデルを細かく使い分けている。組み合わせるタイヤはヴィットリアのCORSA PROで、タイヤ幅は28cもしくはワイドリムに適合させるべく追加された29cだ。
チームを見渡すと、やはりゼロセットバックのシートポストにサドルを思い切り前に出した前乗りポジションのバイクが目立つ。
EFエデュケーション・イージーポスト

留目夕陽の落車と鎖骨骨折という残念なニュース(2月8日に公開されたYoutubeビデオで手術成功を報告している)が襲ったEFエデュケーション・イージーポスト。今年はチームキットに合わせてよりビビッドな色合いになったキャノンデールのSuperSIX EVOをレース投入した。フレームにはLAB71のネームが記されているが、実際はHi-MODグレードだ。
シマノDURA-ACEを基本にFSAのパワーメーター付きクランクセットを組み合わせ、ヴィジョンのMETRONホイールをセットするバイク構成は昨年同様。タイヤはヴィットリアのCORSA PROで、30cを運用する選手が多かったことが目立つ。ハンドルはFSA/ヴィジョンではなくモモデザインとキャノンデールが協業開発したSuperSIX EVO同時開発モデルだ。



上記の通りバイクやコンポーネントに変更はないが、サドルとバーテープがプロロゴからフィジークに変わったことが変更点。細かい部分に目を向けるとチタン製のフロントスルーアクスルを採用していることも目を引いた。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji
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