今年のパリ〜ルーベに出場する25チームが発表された。ワールドチームや出場権を持つ3つのプロチームに加え、ピドコック所属のQ36.5プロサイクリングやチューダー・プロサイクリングが選出。さらにユニベット・ティテマ・ロケッツがモニュメント初出場を果たす。



2025年4月13日に開催されるパリ〜ルーベ photo:CorVos

「北の地獄」との異名を持つパリ〜ルーベは、5大クラシックレースと呼ばれるモニュメントの中でも最も過酷な石畳レース。2024年は、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が圧巻の60km独走で大会連覇を達成した。

レース主催者は1月25日、第122回大会に出場する全25チームを発表した。18のワールドチームと自動出場権を有する3チームに加え、4つの主催者招待チームが決定。昨年に引き続き、フランス籍のトタルエネルジーとトーマス・ピドコック(イギリス)加入で注目を集めるQ36.5プロサイクリングが選ばれた。

そして、今年新たにチューダー・プロサイクリングとユニベット・ティテマ・ロケッツが選出された。チューダーは今年ジュリアン・アラフィリップ(フランス)とマルク・ヒルシ(スイス)という大型補強を実施したスイス籍のプロチーム。両選手は軽量系のパンチャーであるためパリ〜ルーベへの適性は高くないが、マッテオ・トレンティン(イタリア)を中心にワールドチームに匹敵する戦力を有している。

優勝候補の1人に挙がるピドコック photo:CorVos

モニュメント初出場が決まったユニベット・ティテマ・ロケッツ

一方、ユニベットは元プロ選手で自転車ロードレースYoutuberであるバス・ティテマ(オランダ)が2023年に創設した、スポーツベッティング大手ユニベットがメインスポンサーを務めるプロチーム。昨年のツアー・オブ・ジャパンで総合優勝したジョパンニ・カルボーニがJCLチーム右京より加入し、チーム創設3年目にして、念願のモニュメント初出場となる。

また前日に開催されるパリ〜ルーベ・ファムの出場チームも発表され、コンチネンタルチームからはロット・レディースとコープ・レプソル、DDグループ・プロサイクリングなど、計24チームが出場する。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos