2024/11/11(月) - 08:02
ベルギーのCXシリーズ戦、X2Oトロフェー第2戦でルシンダ・ブラント(オランダ)とティボー・ネイス(ベルギー)が独走勝利。ネイス率いるバロワーズ・トレック・ライオンズ勢が男女共に勝利した。
女子:ブラントが独走勝利、アルバラードはメカトラ後退
「コッペンベルグクロス」に続くX2Oバットカームルス・トロフェーの第2戦開催地は、ベルギーのオースト=フランデレン州にあるロケレン。アップダウンとキャンバーなど起伏に富んだ林間コースは雨に濡れたものの、完全に路面を緩ませるには至らず、硬い土のフルグリップコンディションに仕上がった。
先週の欧州選手権で勝利したフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の姿は女子エリートレースのスタートラインに無し。比較的スローペースでレースが動き出した序盤、セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)がチェーン落ちで後退するトラブルに見舞われた。
ライバル脱落を見てアタックしたのはオランダ女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。高出力を活かしたペースアップでライバルを引き離して独走体制に。後方からはアルバラードが最速ラップを叩き出しながら2位まで浮上したものの、その勢いも先を逃げるブラントには届かなかった。
「良い勝利だった。気分も良いし(フィニッシュタイムの合計時間で争われる)総合成績でもリードできたことは嬉しい」とブラントは言う。ブラントは総合成績で2位のサラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン)をすでに2分近く引き離しており、3年ぶりの総合優勝に向けて好発進している。
男子:新欧州王者ネイスがチャンピオンジャージで1勝目
男子エリートは終始アタックが続く高速レースとなった。序盤はベルギー王者エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が飛ばしたものの長くは持たず、先週欧州王者となったばかりのティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がペースアップ。一旦はネイスの引き戻されたが、次なる展開に移ろうとしたタイミングでイゼルビットがスリップダウンした。
イゼルビットはすぐ再乗車を試みたものの、ディレイラーのプロテクション機能が作動したためか再ストップ。暫く作業を続けて復旧したものの、その時先頭グループは遥か彼方。こうしてベルギー王者が脱落した先頭グループで、今度はローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)が得意の砂区間で強烈な速さを見せてアタックした。
しかしそのスウェークも冷静に追走したネイスによって引き戻され、カウンターアタックを喰らって脱落。飛ぶように走る新ヨーロッパ王者が後続を引き離してフィニッシュラインに飛び込んだ。
今季9勝(うち総合優勝1)とロードレースでもブレイクしたネイスは、「チャンピオンジャージでの1勝目がどれだけ重要だったか」との質問に対し、「どんな勝利も僕には大切だ。全ての勝利に毎日トレーニングして、早寝して、食事に気を遣ってきた犠牲が反映されているんだから」と答えている。
女子:ブラントが独走勝利、アルバラードはメカトラ後退
「コッペンベルグクロス」に続くX2Oバットカームルス・トロフェーの第2戦開催地は、ベルギーのオースト=フランデレン州にあるロケレン。アップダウンとキャンバーなど起伏に富んだ林間コースは雨に濡れたものの、完全に路面を緩ませるには至らず、硬い土のフルグリップコンディションに仕上がった。
先週の欧州選手権で勝利したフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の姿は女子エリートレースのスタートラインに無し。比較的スローペースでレースが動き出した序盤、セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)がチェーン落ちで後退するトラブルに見舞われた。
ライバル脱落を見てアタックしたのはオランダ女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。高出力を活かしたペースアップでライバルを引き離して独走体制に。後方からはアルバラードが最速ラップを叩き出しながら2位まで浮上したものの、その勢いも先を逃げるブラントには届かなかった。
「良い勝利だった。気分も良いし(フィニッシュタイムの合計時間で争われる)総合成績でもリードできたことは嬉しい」とブラントは言う。ブラントは総合成績で2位のサラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン)をすでに2分近く引き離しており、3年ぶりの総合優勝に向けて好発進している。
男子:新欧州王者ネイスがチャンピオンジャージで1勝目
男子エリートは終始アタックが続く高速レースとなった。序盤はベルギー王者エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が飛ばしたものの長くは持たず、先週欧州王者となったばかりのティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がペースアップ。一旦はネイスの引き戻されたが、次なる展開に移ろうとしたタイミングでイゼルビットがスリップダウンした。
イゼルビットはすぐ再乗車を試みたものの、ディレイラーのプロテクション機能が作動したためか再ストップ。暫く作業を続けて復旧したものの、その時先頭グループは遥か彼方。こうしてベルギー王者が脱落した先頭グループで、今度はローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)が得意の砂区間で強烈な速さを見せてアタックした。
しかしそのスウェークも冷静に追走したネイスによって引き戻され、カウンターアタックを喰らって脱落。飛ぶように走る新ヨーロッパ王者が後続を引き離してフィニッシュラインに飛び込んだ。
今季9勝(うち総合優勝1)とロードレースでもブレイクしたネイスは、「チャンピオンジャージでの1勝目がどれだけ重要だったか」との質問に対し、「どんな勝利も僕には大切だ。全ての勝利に毎日トレーニングして、早寝して、食事に気を遣ってきた犠牲が反映されているんだから」と答えている。
X2Oトロフェー2024-2025第2戦 女子エリート結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 46:07 |
2位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +0:21 |
3位 | サラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン) | +0:34 |
4位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +0:52 |
5位 | アンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ) | +1:07 |
6位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:09 |
7位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラムレーシング) | +2:20 |
8位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +2:30 |
9位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:37 |
10位 | フルール・ムーアス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +2:51 |
X2Oトロフェー2024-2025第2戦 男子エリート結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:01:40 |
2位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:05 |
3位 | イェンテ・マイケルズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:07 |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:12 |
5位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:28 |
6位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:32 |
7位 | ヘルベン・クイペルス(ベルギー、シャルル・リエジョア・ロースタリー) | +0:42 |
8位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・マース・FSP) | +0:48 |
9位 | アントン・フェルディナンド(ベルギー) | +1:06 |
10位 | ヴィクトール・ファンデプッテ(ベルギー、デスハフト・マース・FSP) | +1:15 |
text:So.Isobe
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