アメリカのENVE(エンヴィ)から、セカンドグレードモデルである"FOUNDATION"シリーズのロードホイールが大幅にアップデート。上位モデル"SES"シリーズと同じハブシステムを採用し、高次元のパフォーマンスをより身近な価格で実現する注目のカーボンホイールが誕生した。



ミドルグレードのFOUNDATIONシリーズが新型ハブシステムを搭載し、アップデート (c)ダイアテック

カーボン製パーツのエキスパートとして知られるアメリカンブランドのエンヴィ。メイド・イン・USAと、風洞実験や実際の走行データを活かした製品開発にこだわり、世界中のハイパフォーマンスパーツを求めるサイクリストに支持されている。

このエンヴィから登場したFOUNDATIONシリーズは、UAEチームエミレーツが使用するフラッグシップモデルのSESシリーズと同様に、本社があるアメリカ・ユタ州オグデンで生産され、エンヴィのテクノロジーが惜しみなく投入されているハイクオリティのセカンドグレードだ。

独自製法のフックレスリムを採用する (c)ダイアテック

FOUNDATIONシリーズもエンヴィが特許を取得している製法でリムが作られている。この独自技術はリムのスポークホールをモールド成形で作製することで、カーボンファイバーを切断せず完全な状態を保ち、より軽くて強靭な構造を実現。ニップルが接触する部分も高度な加工が施され、ワッシャー不要で軽量化に貢献している。

さらにSESシリーズと同じく、ワイドなフックレスリムシステムを採用。フックレスビードによって、パンクのリスクを減らし、ホイール強度を向上している。フックを使用しないため、リムを高精度で作成することができ、チューブレスタイヤをしっかりと固定できるのも特徴だ。

INNERDRIVEシステムを採用するFOUNDATIONハブ (c)ダイアテック

大型のギアを採用することで耐久性などを高めたINNERDRIVEシステム (c)ダイアテック

今回のアップデートで最も注目すべきは、FOUNDATIONシリーズがSESシリーズと同じ「INNERDRIVE」を採用したエンヴィ・オリジナルハブを使用するようになったこと。ベアリングよりも大きいサイズのスチール製ラチェットを採用することで、アクスルとベアリングへのストレスを軽減。ベアリングやラチェットの寿命を延ばし、玉当たり調整やメンテナンス性も向上している。

FOUNDATIONシリーズは、SESシリーズと比べていくつかの点でシンプル化されている。具体的にはリムが前後同じ形状であることと、カーボンレイアウトが簡略化されていること。さらにストレートスポークではなくJベントスポークを使用する。

ENVE 45 INNERDRIVE (c)ダイアテック

ENVE65 INNERDRIVE (c)ダイアテック

ラインアップは、オールラウンドに使用できるリムハイト45mm/セット重量1,535gの「ENVE 45 INNERDRIVE」と、平坦・TT・トライアスロン向けのリムハイト65mm/セット重量1,635gの「ENVE 65 INNERDRIVE」の2モデル。どちらも価格は税込299,860円だ。



ENVE 45 INNERDRIVE
リム重量 :460g(前後)
ホイール重量:705g(前)、830g(後)、1,535g(セット)
ハイト:45mm
内幅:21mm
外幅:28mm
ブレーキタイプ:ディスクブレーキ専用
リムタイプ:フックレス
ホール数:24H
対応最小タイヤサイズ:700x25C
対応最大タイヤサイズ:700x45C
最大空気圧:90PSI
ハブ:ENVE Foundation Innerdrive
フリーハブ:SHIMANO 11-12speed / SRAM XDR
価格:299,860円(税込)

ENVE65 INNERDRIVE
リム重量 :510g(前後)
ホイール重量:750g(前)、885g(後)、1,635g(セット)
ハイト:65mm
内幅:21mm
外幅:28mm
ブレーキタイプ:ディスクブレーキ専用
リムタイプ:フックレス
ホール数:24H
対応最小タイヤサイズ:700x25C
対応最大タイヤサイズ:700x45C
最大空気圧:90PSI
ハブ:ENVE Foundation Innerdrive
フリーハブ:SHIMANO 11-12speed / SRAM XDR
価格:299,860円(税込)

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