2024/07/01(月) - 12:53
「夢だったツールに出場し、更に勝ったなんて信じられない」とは、逃げ切り勝利を決めたケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケアB&Bホテルズ)の言葉。アタックしたポガチャルやそれに追従したヴィンゲゴーなど、ツール第2ステージを終えた選手の言葉を紹介します。
ステージ優勝 ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケアB&Bホテルズ)
素晴らしい結果だ!(初日の)土曜は僕自身にとってバケツの底に穴が空いたような状態で、とても難しいレースとなった。また(前哨戦である)ツール・ド・スイスのときから調子が悪かったんだ。だからここ数週間は落ち込んでいたので、この勝利が信じられない。本当に嬉しいし、完璧な一日となった。また共に逃げに乗ったクリスティアン・ロドリゲスに感謝したい。逃げを先導し、ペースをコントロールしてくれた彼のおかげだ。
ネルソン・オリヴェイラとヨナス・アブラハムセンの3人で先頭に立った瞬間、登りでのパンチ力では自分が有利だと分かっていた。またジロ・デッレミリアを走っていたのでサンルーカの登りはよく知っていた。なにしろ僕に適した登りだからね。
勝てるかどうか不安を感じながらも、フィニッシュまで全力で踏み続けた。僕の夢であったツール・ド・フランスへの出場を決め、大会2日目に勝つことができた。またこれが(新しいチーム名の)アルケアB&Bホテルズになってから掴んだ初めてのツール勝利だ。この勝利をチームにもたらすことができて、誇らしさと喜びに満ち溢れている。
ステージ12位&総合2位&マイヨブラン レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
(終盤)ほとんど僕が1人で前を追いかけていた。なぜならカラパスは一度しか前に出てくれたなかったからね。だから彼は僕に感謝するべきだよ。
タデイのアタックは強烈だった。集団と差が開いてからは観客が道幅を狭めたこともあり、前に上がることが難しかった。あの時点でもっと先頭付近にいるべきだった。でもなんとか追いつくことができた。そうしなければ約20秒失っていた。
今日は位置取りの争いだった。だが僕らは上手く集団先頭を確保し、トラブルを避けることができた。だからチームメイトやチームカーのスタッフに感謝したい。ここまでとても良い経験になっており、脚の状態は良いが、まだスーパーグッドというほどではない。
ステージ14位&マイヨジョーヌ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
勝利のチャンスは逃げにあると思っていたが、1度目のサンルーカでヴィスマがハイペースで牽引を始めた。また僕自身の調子も良かったので、チームとして2度目の登りでペースを上げたんだ。自分の調子を確かめる意味でもね。
そのアタックにヨナス(ヴィンゲゴー)が素早く反応したものの、別に驚きはなかったよ。フィニッシュまで一緒に走ったが、後ろからカラパスとレムコ(エヴェネプール)が追いついてきた。
またボローニャでの周回コースは観客の多い素晴らしい雰囲気だった。特に登りでの盛り上がりは異常なほどだった。最後までマイヨジョーヌを守り抜くことではなく、日々のレースに集中して走りたい。
ステージ13位&総合3位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)
2度目のサンルーカではタデイ(ポガチャル)のアタックに反応することができ、今日の内容と結果に満足している。なぜなら今日は恐れていたステージの一つだったんだ。タイムを失うことも予想していた。正直、今大会に向けて良い準備ができなかった。実質1ヶ月半しか時間がなかったからね。だからこそこの結果が嬉しいんだ。
待ち望んでいたというよりも(脚を試す瞬間が来るのを)恐れていた。このステージはタデイに適しており、僕は落車(怪我)の影響もあった。だが完全ではないにしても、通常のレベルまで限りなく近づいている。
登りでタデイに「前を牽いてくれ」と頼まれたが、再びアタックされることを恐れて断った。だが頂上を過ぎた後からは、ライバルたちからタイムを奪うために協力した。予想よりかなり脚の状態は良い。
マイヨジョーヌを失ったロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
マイヨジョーヌを着て走る特別な体験だった。もちろんわずか数秒でジャージを失い残念だが、全力は尽くした。また一日を通してチームがサポートしてくれた。
フランス人が2連勝という素晴らしい開幕となった。チームとしてまだまだ戦うべきステージは残っており、次なるチャンスを狙いに行く。
レース主催者に対し怒りを顕にするスーダル・クイックステップのパトリック・ルフェーブルGM
(大会初日のスタート前に殺到したファンと衝突し、転倒した際に前歯を折ったヤン・ヒルト(チェコ)について)
受け入れられない出来事だ。我々は数多のルールの全てを遵守するべく、多額の資金を費やしている。それなのにもかかわらず、あの愚かな観客とそのカバンに(ヒルトが)衝突してしまった。それなのに(レース主催者である)A.S.O.から謝罪はない。彼(ヒルト)は欠けた歯によってレース中補給食が食べられず、飲み物だけで完走した。だが我々が手配したクリニックで治療を行い、その夜には歯の修復することができた。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ優勝 ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケアB&Bホテルズ)
素晴らしい結果だ!(初日の)土曜は僕自身にとってバケツの底に穴が空いたような状態で、とても難しいレースとなった。また(前哨戦である)ツール・ド・スイスのときから調子が悪かったんだ。だからここ数週間は落ち込んでいたので、この勝利が信じられない。本当に嬉しいし、完璧な一日となった。また共に逃げに乗ったクリスティアン・ロドリゲスに感謝したい。逃げを先導し、ペースをコントロールしてくれた彼のおかげだ。
ネルソン・オリヴェイラとヨナス・アブラハムセンの3人で先頭に立った瞬間、登りでのパンチ力では自分が有利だと分かっていた。またジロ・デッレミリアを走っていたのでサンルーカの登りはよく知っていた。なにしろ僕に適した登りだからね。
勝てるかどうか不安を感じながらも、フィニッシュまで全力で踏み続けた。僕の夢であったツール・ド・フランスへの出場を決め、大会2日目に勝つことができた。またこれが(新しいチーム名の)アルケアB&Bホテルズになってから掴んだ初めてのツール勝利だ。この勝利をチームにもたらすことができて、誇らしさと喜びに満ち溢れている。
ステージ12位&総合2位&マイヨブラン レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
(終盤)ほとんど僕が1人で前を追いかけていた。なぜならカラパスは一度しか前に出てくれたなかったからね。だから彼は僕に感謝するべきだよ。
タデイのアタックは強烈だった。集団と差が開いてからは観客が道幅を狭めたこともあり、前に上がることが難しかった。あの時点でもっと先頭付近にいるべきだった。でもなんとか追いつくことができた。そうしなければ約20秒失っていた。
今日は位置取りの争いだった。だが僕らは上手く集団先頭を確保し、トラブルを避けることができた。だからチームメイトやチームカーのスタッフに感謝したい。ここまでとても良い経験になっており、脚の状態は良いが、まだスーパーグッドというほどではない。
ステージ14位&マイヨジョーヌ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
勝利のチャンスは逃げにあると思っていたが、1度目のサンルーカでヴィスマがハイペースで牽引を始めた。また僕自身の調子も良かったので、チームとして2度目の登りでペースを上げたんだ。自分の調子を確かめる意味でもね。
そのアタックにヨナス(ヴィンゲゴー)が素早く反応したものの、別に驚きはなかったよ。フィニッシュまで一緒に走ったが、後ろからカラパスとレムコ(エヴェネプール)が追いついてきた。
またボローニャでの周回コースは観客の多い素晴らしい雰囲気だった。特に登りでの盛り上がりは異常なほどだった。最後までマイヨジョーヌを守り抜くことではなく、日々のレースに集中して走りたい。
ステージ13位&総合3位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)
2度目のサンルーカではタデイ(ポガチャル)のアタックに反応することができ、今日の内容と結果に満足している。なぜなら今日は恐れていたステージの一つだったんだ。タイムを失うことも予想していた。正直、今大会に向けて良い準備ができなかった。実質1ヶ月半しか時間がなかったからね。だからこそこの結果が嬉しいんだ。
待ち望んでいたというよりも(脚を試す瞬間が来るのを)恐れていた。このステージはタデイに適しており、僕は落車(怪我)の影響もあった。だが完全ではないにしても、通常のレベルまで限りなく近づいている。
登りでタデイに「前を牽いてくれ」と頼まれたが、再びアタックされることを恐れて断った。だが頂上を過ぎた後からは、ライバルたちからタイムを奪うために協力した。予想よりかなり脚の状態は良い。
マイヨジョーヌを失ったロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
マイヨジョーヌを着て走る特別な体験だった。もちろんわずか数秒でジャージを失い残念だが、全力は尽くした。また一日を通してチームがサポートしてくれた。
フランス人が2連勝という素晴らしい開幕となった。チームとしてまだまだ戦うべきステージは残っており、次なるチャンスを狙いに行く。
レース主催者に対し怒りを顕にするスーダル・クイックステップのパトリック・ルフェーブルGM
(大会初日のスタート前に殺到したファンと衝突し、転倒した際に前歯を折ったヤン・ヒルト(チェコ)について)
受け入れられない出来事だ。我々は数多のルールの全てを遵守するべく、多額の資金を費やしている。それなのにもかかわらず、あの愚かな観客とそのカバンに(ヒルトが)衝突してしまった。それなのに(レース主催者である)A.S.O.から謝罪はない。彼(ヒルト)は欠けた歯によってレース中補給食が食べられず、飲み物だけで完走した。だが我々が手配したクリニックで治療を行い、その夜には歯の修復することができた。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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