2024/06/16(日) - 13:32
男子のツール・ド・スイスが佳境を迎える6月15日(土)、ツール・ド・スイス・ウィメンが開幕。デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が1級山岳で仕掛けたレアリーニを退け、独走勝利で4日間のスタートを切った。
ジロ・デ・イタリア・ウィメンを3週間後に控えた6月15日(土)、UCIウィメンズワールドツアー第20戦として開幕したのがツール・ド・スイス・ウィメンだ。全8日間の男子ツール・ド・スイスが佳境を迎えるなか、女子レースは全4日間のステージレース。山岳ステージからはじまり2日目は個人タイムトライアルが行われ、3日目と4日目は丘が登場するステージと様々な脚質の選手にチャンスのあるレイアウトが用意された。
昨年総合優勝を飾ったマーレン・ロイサー(スイス)は体調不良で不出場のなか、同じSDワークス・プロタイムから5月はラ・ブエルタ・フェメニナとラ・ブエルタ・フェメニナ、ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスで3連続総合優勝を飾っているデミ・フォレリング(オランダ)が出場。その敵なしの現オランダ王者にリドル・トレックはエリーザ・ロンゴボルギーニとガイア・レアリーニ(共にイタリア)を揃えた。
大会初日の舞台となったのは58.6kmのショートコース。同日に行われた男子レース(第7ステージ)のコース後半を使用するレイアウトは、スタートから2級山岳を登り、一度下ってから1級山岳ヴィラール・シュル・オロン(距離7.9km/平均7.7%)を駆け上がる。雨で濡れた路面のなか午前11時にスタートが切られ、直後の2級山岳から早くもエリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)が仕掛けた。
ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスでは総合4位と表彰台を逃したシャベイは2級山岳をトップ通過し、その下りで後続とのタイム差を拡げていく。一方残り20km地点で2分差を得たシャベイに対し、SDワークス・プロタイムが先導するメイン集団からマリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)が飛び出してシャベイとの合流を目指した。
21歳のシュライバーはシャベイに追いつかず、シャベイは2分38秒差で1級山岳ヴィラール・シュル・オロン(距離7.9km/平均7.7%)に突入。ここから23歳の若きヨーロッパ王者のミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ、SDワークス・プロタイム)が高速牽引によってプロトンの人数を絞り、そこから残り5km地点でレアリーニがアタックした。
これには当然フォレリングがつく一方で、ロンゴボルギーニやジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)などは遅れていく。レアリーニとフォレリングはフィニッシュまで1.3km地点でシャベイを捉え、直後にフォレリングが飛び出す。そしてハイケイデンスで脚を回すオランダ王者にレアリーニはついていけず、フォレリングが初日勝利を手に入れた。
「短い距離に山岳が詰め込まれた奇妙なレースだった。マーレン(ロイサー)が不在の中、得意な総合争いで良い結果を得たい」とフォレリングは笑顔を見せた。
区間2位には22秒遅れでレアリーニが入り、健闘したシャベイは46秒遅れの3位。ロンゴボルギーニは58秒遅れの4位で初日を終えている。
ジロ・デ・イタリア・ウィメンを3週間後に控えた6月15日(土)、UCIウィメンズワールドツアー第20戦として開幕したのがツール・ド・スイス・ウィメンだ。全8日間の男子ツール・ド・スイスが佳境を迎えるなか、女子レースは全4日間のステージレース。山岳ステージからはじまり2日目は個人タイムトライアルが行われ、3日目と4日目は丘が登場するステージと様々な脚質の選手にチャンスのあるレイアウトが用意された。
昨年総合優勝を飾ったマーレン・ロイサー(スイス)は体調不良で不出場のなか、同じSDワークス・プロタイムから5月はラ・ブエルタ・フェメニナとラ・ブエルタ・フェメニナ、ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスで3連続総合優勝を飾っているデミ・フォレリング(オランダ)が出場。その敵なしの現オランダ王者にリドル・トレックはエリーザ・ロンゴボルギーニとガイア・レアリーニ(共にイタリア)を揃えた。
大会初日の舞台となったのは58.6kmのショートコース。同日に行われた男子レース(第7ステージ)のコース後半を使用するレイアウトは、スタートから2級山岳を登り、一度下ってから1級山岳ヴィラール・シュル・オロン(距離7.9km/平均7.7%)を駆け上がる。雨で濡れた路面のなか午前11時にスタートが切られ、直後の2級山岳から早くもエリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)が仕掛けた。
ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスでは総合4位と表彰台を逃したシャベイは2級山岳をトップ通過し、その下りで後続とのタイム差を拡げていく。一方残り20km地点で2分差を得たシャベイに対し、SDワークス・プロタイムが先導するメイン集団からマリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)が飛び出してシャベイとの合流を目指した。
21歳のシュライバーはシャベイに追いつかず、シャベイは2分38秒差で1級山岳ヴィラール・シュル・オロン(距離7.9km/平均7.7%)に突入。ここから23歳の若きヨーロッパ王者のミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ、SDワークス・プロタイム)が高速牽引によってプロトンの人数を絞り、そこから残り5km地点でレアリーニがアタックした。
これには当然フォレリングがつく一方で、ロンゴボルギーニやジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)などは遅れていく。レアリーニとフォレリングはフィニッシュまで1.3km地点でシャベイを捉え、直後にフォレリングが飛び出す。そしてハイケイデンスで脚を回すオランダ王者にレアリーニはついていけず、フォレリングが初日勝利を手に入れた。
「短い距離に山岳が詰め込まれた奇妙なレースだった。マーレン(ロイサー)が不在の中、得意な総合争いで良い結果を得たい」とフォレリングは笑顔を見せた。
区間2位には22秒遅れでレアリーニが入り、健闘したシャベイは46秒遅れの3位。ロンゴボルギーニは58秒遅れの4位で初日を終えている。
ツール・ド・スイス・ウィメン2024第1ステージ結果
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 1:47:10 |
2位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:22 |
3位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +0:46 |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:58 |
5位 | キム・カゾー(ニュージーランド、EFエデュケーション・キャノンデール) | +1:03 |
6位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +1:17 |
7位 | マリオン・ビュネル(フランス、サンミッシェル・マヴィック・オーベル93) | |
8位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラム) | |
9位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
10位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | +1:29 |
個人総合成績
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 1:47:00 |
2位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:26 |
3位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +0:49 |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +1:08 |
5位 | キム・カゾー(ニュージーランド、EFエデュケーション・キャノンデール) | +1:13 |
6位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +1:27 |
7位 | マリオン・ビュネル(フランス、サンミッシェル・マヴィック・オーベル93) | |
8位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラム) | |
9位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
10位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | +1:39 |
その他の特別賞
ポイント賞 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) |
ヤングライダー賞 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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