2024/06/14(金) - 08:28
4日連続山頂フィニッシュの2日目となったツール・ド・スイス第5ステージ。残り1.5kmでアタックしたアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)がライバルたちを引き離し、アルメイダとワンツーフィニッシュを決めると共に総合リード拡大に成功した。
ツール・ド・フランスに向かう選手たちが多数集結したツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)は第5ステージを迎え、この日は比較的距離の短い148.6kmコースで争われた。序盤から2級と1級山岳を立て続けに登り、その後は100kmほどの平坦路。そしてフィニッシュ地点は1級山岳カリ(距離10.2km/平均8%)の頂上にある。
この日は第3ステージに総合リーダージャージを着用したものの、前日の落車でアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が未出走。また同じく落車で顔を縫う怪我を負ったリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)もレースを去り、158名となった選手たちがスタート地点であるアンブリを出発した。
レースは複数のアタックからアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザクスタン)ら7名が逃げを打つ。しかしそれを脅威と思ったメイン集団はそれを引き戻し、唯一抗ったルツェンコが単独先頭に立つ。イネオス・グレナディアーズのハイペース牽引が早くもプロトンの人数を絞っていくなか、先頭を行くルツェンコに今年ラ・フレーシュ・ワロンヌで金星を挙げたスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)ら3名が合流した。
遅れてヨハネス・スターンミッテ(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)もジョインしたため逃げ集団は5名となり、プロトンの牽引に戻ったUAEチームエミレーツは2分差以上を許さないタイトなペースでコントロール。そして1級山岳カリ(距離10.2km/平均8%)に入る手前の登りで逃げは吸収され、勝負はプロトンの総合上位勢に委ねられた。
ツール出場を予定し、現在総合4位(49秒遅れ)につけるエガン・ベルナル(コロンビア)のためにイネオス・グレナディアーズが登りでペースを作る。22歳のアメリカン・クライマーであるマシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック)が積極的なアタックを試みる場面もありながら、ひと塊のプロトンからジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)がペースアップ。それにマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)やキアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)など総合上位陣をふるい落とされた。
アルメイダの高速牽引には総合リーダージャージを着るアダム・イェーツ(イギリス)の他に、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)とエンリク・マス(スペイン、モビスター)、マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック)3名が追従する。そしてフィニッシュまで残り1.7km地点でアルメイダが役目を終えると、イェーツがアタック。ダンシングで軽快に飛ばすイェーツはライバルたちを引き離し、そのまま大観衆の待つフィニッシュに到達した。
後方ではアシストに徹したアルメイダがベルナルなどを追い抜き、5秒遅れでフィニッシュ。そのためUAEが1級山岳でワンツーフィニッシュを決めた。
「この勝利はジョアン(アルメイダ)が最終盤でクレイジーなペースを刻んでくれたおかげ。チームの皆はいま最高のコンディションにあり、モチベーションも高い。これで総合1位&2位ということは最高の状況が作り出せた」と、今季2勝目を飾ったイェーツは喜んだ。
この結果イェーツが総合首位のリードを拡げ、アルメイダが総合2位(35秒)に浮上。総合3位(1分11秒遅れ)には区間3位のベルナルが入っている。
ツール・ド・フランスに向かう選手たちが多数集結したツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)は第5ステージを迎え、この日は比較的距離の短い148.6kmコースで争われた。序盤から2級と1級山岳を立て続けに登り、その後は100kmほどの平坦路。そしてフィニッシュ地点は1級山岳カリ(距離10.2km/平均8%)の頂上にある。
この日は第3ステージに総合リーダージャージを着用したものの、前日の落車でアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が未出走。また同じく落車で顔を縫う怪我を負ったリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)もレースを去り、158名となった選手たちがスタート地点であるアンブリを出発した。
レースは複数のアタックからアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザクスタン)ら7名が逃げを打つ。しかしそれを脅威と思ったメイン集団はそれを引き戻し、唯一抗ったルツェンコが単独先頭に立つ。イネオス・グレナディアーズのハイペース牽引が早くもプロトンの人数を絞っていくなか、先頭を行くルツェンコに今年ラ・フレーシュ・ワロンヌで金星を挙げたスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)ら3名が合流した。
遅れてヨハネス・スターンミッテ(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)もジョインしたため逃げ集団は5名となり、プロトンの牽引に戻ったUAEチームエミレーツは2分差以上を許さないタイトなペースでコントロール。そして1級山岳カリ(距離10.2km/平均8%)に入る手前の登りで逃げは吸収され、勝負はプロトンの総合上位勢に委ねられた。
ツール出場を予定し、現在総合4位(49秒遅れ)につけるエガン・ベルナル(コロンビア)のためにイネオス・グレナディアーズが登りでペースを作る。22歳のアメリカン・クライマーであるマシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック)が積極的なアタックを試みる場面もありながら、ひと塊のプロトンからジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)がペースアップ。それにマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)やキアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)など総合上位陣をふるい落とされた。
アルメイダの高速牽引には総合リーダージャージを着るアダム・イェーツ(イギリス)の他に、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)とエンリク・マス(スペイン、モビスター)、マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック)3名が追従する。そしてフィニッシュまで残り1.7km地点でアルメイダが役目を終えると、イェーツがアタック。ダンシングで軽快に飛ばすイェーツはライバルたちを引き離し、そのまま大観衆の待つフィニッシュに到達した。
後方ではアシストに徹したアルメイダがベルナルなどを追い抜き、5秒遅れでフィニッシュ。そのためUAEが1級山岳でワンツーフィニッシュを決めた。
「この勝利はジョアン(アルメイダ)が最終盤でクレイジーなペースを刻んでくれたおかげ。チームの皆はいま最高のコンディションにあり、モチベーションも高い。これで総合1位&2位ということは最高の状況が作り出せた」と、今季2勝目を飾ったイェーツは喜んだ。
この結果イェーツが総合首位のリードを拡げ、アルメイダが総合2位(35秒)に浮上。総合3位(1分11秒遅れ)には区間3位のベルナルが入っている。
ツール・ド・スイス2024第5ステージ結果
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | 3:54:37 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:05 |
3位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:16 |
4位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) | +0:18 |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:22 |
6位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:54 |
7位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:03 |
9位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +1:19 |
10位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:20 |
個人総合成績
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | 15:44:35 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:35 |
3位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +1:11 |
4位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +1:49 |
5位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) | +1:53 |
6位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +2:17 |
7位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +2:21 |
8位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +2:46 |
9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:51 |
10位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +3:01 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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