2024/06/13(木) - 08:52
ツール・ド・スイス第4ステージは2級と1級山岳を連続で登坂する山頂フィニッシュ。今年ウノエックスからバーレーン・ヴィクトリアスに移籍したトースタイン・トレーエン(ノルウェー)が逃げから勝利を掴み、区間2位のアダム・イェーツが総合首位に躍り出た。
第87回ツール・ド・スイスは早くも4日目を迎え、この日は平坦路が170.9kmが続いていくレイアウト。その後残り35.9km地点から2級山岳を登り、息をつく間もなく石畳の敷かれた1級山岳ゴッタルド峠(距離8.1km/平均6.7%)を駆け上がる。
ここから4日連続で登場する山頂フィニッシュの初日には、総合リーダージャージを着用するアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)ら163名がスタートを切る。序盤の3級山岳から逃げを目指した活発な動きがあったものの、いずれも決め手に欠き、その後の平坦路で8名の逃げが成立した。
逃げグループには2日目の集団スプリントを制したブライアン・コカール(フランス、コフィディス)と区間2位のマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が入り、またジロ・デ・イタリアで何度も逃げに乗ったリリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)の姿も。一方のメイン集団はEFやマティアス・スケルモース(デンマーク)をエースに据えるリドル・トレックが牽引し、最大3分半差で逃げとの距離をコントロールした。
風光明媚なスイスの平野を進む135kmの平坦路では、ベッティオルが落車に巻き込まれ、無事メイン集団に復帰するシーンも。またパリ五輪の選考に漏れ、五輪連覇の夢が潰えたリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)のメカトラもありながら、選手たちはフィニッシュまで登りが続く2級山岳に突入した。
逃げではカルメジャーヌのアタックが人数を絞り、2級山岳を越えた直後に飛び出したトースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス)が先頭に立つ。この時点でプロトンとの差は3分41秒。1級山岳ゴッタルド峠(距離8.1km/平均6.7%)に入ったトレーエンは、タイム差を保ったまま順調にフィニッシュを目指した。
Q36.5プロサイクリングが先導するメイン集団からは、デカトロンAG2Rラモンディアルのフェリックス・ガル(オーストリア)とヴァランタン・パレパントル(フランス)が時間差で飛び出す。しかしこれはイネオスとUAEが引き戻し、緊張感の高まるプロトンではウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)とイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ)が落車する。しかし2人は素早く集団に復帰し、先頭を行くトレーエンまで2分20秒差で追うプロトンからアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)が仕掛けた。
ライバルたちを引き離したイェーツは沿道に雪が積もる登りを軽快に飛ばし、トレーエンとの差を一気に縮めていく。しかし最後まで一定のペースで踏み続けたトレーエンはフィニッシュラインに到達。区間2位に23秒差をつけ、ツール・ド・スイスという大舞台でプロ初勝利を掴み取った。
「まさか勝てるとは思わなかった。今朝は脚の調子が分からず、逃げに乗りながらここ数年で僕に起こった出来事を思い出していたんだ。もちろんジーノ(メーダー)のことも。そうしたら脚に力を感じ始め、ラスト1kmは永遠に感じるほど長かったが勝つことができた」とトレーエンは語った。
トレーエンはウノエックス・モビリティの下部チームから2021年に昇格し、今年バーレーンに移籍した28歳。また昨年大会で命を落としたジーノ・メーダー(スイス)についてトレーエンは、「今年チームに加わったので彼については知らないが、チームが抱える彼を失った悲しみは十分に感じ取ることができた。今日は彼や彼の家族のために勝つことができ、誇り思うよ」と語っている。
総合争いではイェーツが首位に立ち、そのチームメイトであるジョアン・アルメイダ(ポルトガル)が総合2位。区間3位(48秒遅れ)でフィニッシュしたマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が総合でも3位に入っている。
第87回ツール・ド・スイスは早くも4日目を迎え、この日は平坦路が170.9kmが続いていくレイアウト。その後残り35.9km地点から2級山岳を登り、息をつく間もなく石畳の敷かれた1級山岳ゴッタルド峠(距離8.1km/平均6.7%)を駆け上がる。
ここから4日連続で登場する山頂フィニッシュの初日には、総合リーダージャージを着用するアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)ら163名がスタートを切る。序盤の3級山岳から逃げを目指した活発な動きがあったものの、いずれも決め手に欠き、その後の平坦路で8名の逃げが成立した。
逃げグループには2日目の集団スプリントを制したブライアン・コカール(フランス、コフィディス)と区間2位のマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が入り、またジロ・デ・イタリアで何度も逃げに乗ったリリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)の姿も。一方のメイン集団はEFやマティアス・スケルモース(デンマーク)をエースに据えるリドル・トレックが牽引し、最大3分半差で逃げとの距離をコントロールした。
風光明媚なスイスの平野を進む135kmの平坦路では、ベッティオルが落車に巻き込まれ、無事メイン集団に復帰するシーンも。またパリ五輪の選考に漏れ、五輪連覇の夢が潰えたリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)のメカトラもありながら、選手たちはフィニッシュまで登りが続く2級山岳に突入した。
逃げではカルメジャーヌのアタックが人数を絞り、2級山岳を越えた直後に飛び出したトースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス)が先頭に立つ。この時点でプロトンとの差は3分41秒。1級山岳ゴッタルド峠(距離8.1km/平均6.7%)に入ったトレーエンは、タイム差を保ったまま順調にフィニッシュを目指した。
Q36.5プロサイクリングが先導するメイン集団からは、デカトロンAG2Rラモンディアルのフェリックス・ガル(オーストリア)とヴァランタン・パレパントル(フランス)が時間差で飛び出す。しかしこれはイネオスとUAEが引き戻し、緊張感の高まるプロトンではウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)とイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ)が落車する。しかし2人は素早く集団に復帰し、先頭を行くトレーエンまで2分20秒差で追うプロトンからアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)が仕掛けた。
ライバルたちを引き離したイェーツは沿道に雪が積もる登りを軽快に飛ばし、トレーエンとの差を一気に縮めていく。しかし最後まで一定のペースで踏み続けたトレーエンはフィニッシュラインに到達。区間2位に23秒差をつけ、ツール・ド・スイスという大舞台でプロ初勝利を掴み取った。
「まさか勝てるとは思わなかった。今朝は脚の調子が分からず、逃げに乗りながらここ数年で僕に起こった出来事を思い出していたんだ。もちろんジーノ(メーダー)のことも。そうしたら脚に力を感じ始め、ラスト1kmは永遠に感じるほど長かったが勝つことができた」とトレーエンは語った。
トレーエンはウノエックス・モビリティの下部チームから2021年に昇格し、今年バーレーンに移籍した28歳。また昨年大会で命を落としたジーノ・メーダー(スイス)についてトレーエンは、「今年チームに加わったので彼については知らないが、チームが抱える彼を失った悲しみは十分に感じ取ることができた。今日は彼や彼の家族のために勝つことができ、誇り思うよ」と語っている。
総合争いではイェーツが首位に立ち、そのチームメイトであるジョアン・アルメイダ(ポルトガル)が総合2位。区間3位(48秒遅れ)でフィニッシュしたマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が総合でも3位に入っている。
ツール・ド・スイス2024第4ステージ結果
1位 | トースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス) | 4:10:21 |
2位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | +0:23 |
3位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +0:48 |
4位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +1:00 |
6位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +1:27 |
7位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
8位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | |
10位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) |
個人総合成績
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | 11:50:08 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:26 |
3位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | |
4位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:49 |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:15 |
6位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +1:17 |
7位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
8位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:21 |
9位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) | +1:25 |
10位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +1:42 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) |
山岳賞 | トースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス) |
ヤングライダー賞 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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