2024/05/26(日) - 22:25
ツアー・オブ・ジャパン第8ステージが東京の大井埠頭で開催され、僅差の集団スプリント勝負をマッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が制して優勝。今大会ステージ2勝目を挙げ、チームメイトのジョバンニ・カルボーニの個人総合優勝に華を添えた。ポイント賞は寺田吉騎(シマノレーシング)が自力で確定させ、中井唯晶の山岳賞とあわせシマノレーシングが2枚のジャージを獲得した。
ツアー・オブ・ジャパン最終日は、大井埠頭に設定された1周6.5kmの周回コースでのステージ。アップダウンのないフラットコースを16周する104kmのレースでフィナーレを迎える。
前日の第7ステージまでを終えて、個人総合首位はジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京)、山岳賞は中井唯晶(シマノレーシング)がそれぞれ手中に納め、完走さえすれば確定する。一方でポイント賞は僅差の争いだ。この日は中間スプリント賞が3回設定され、全て1位通過すれば5ポイント×3回=15ポイントを獲得できる。フィニッシュ1位=ステージ優勝で25ポイント獲得できるため、最大で計40ポイントを加算できる。
ポイント賞ランキング首位の寺田吉騎(シマノレーシング)と2位カルボー二、3位マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)までが10ポイント差以内。寺田と40ポイント差以内の13名に逆転の可能性が残る。加えて、第7ステージ同様にボーナスタイム獲得による個人総合順位のジャンプアップを狙う選手・チームも動くことが予想され、新人賞もボーナスタイム次第で逆転の可能性をはらむ状態だ。
ゲストライダーを迎えてのセレモニーランの後、リアルスタートが切られると一気にペースが上がり、集団は縦に長く伸びていく。数名の飛び出しが繰り返される中、シマノレーシングが集団コントロールを開始し、寺田のポイント賞獲得に向けてレースを組み立てる。それに応えるように寺田は、4周目完了時の1回目と、8周目完了時の2回目の中間スプリント賞を1位通過。5ポイント×2回を加えて計75ポイントとし、ポイント賞争いのリードを広げる。
ここまで散発的な飛び出しが繰り返されてきたが、10周目に入り7名が先行。後続集団に30秒前後の差をつける。メンバーは、モハマ ド・ヌル・アイマン・モフド・ザリフ(トレンガヌ・サイクリングチーム)、ヴァレンティン・ファビアン・ルネ・ミデ(ルージャイ・インシュアランス)、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)、サミュエル・ジュンナ(チーム・ブリッジレーン)、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)、ジェシット・ア ルトゥロ・シエッラ・サンチェス(宇都宮ブリッツェン)、河野翔輝(日本ナショナルチーム)。
後続集団はスプリンターで勝負したい愛三工業レーシングチームやJCLチーム右京、寺田のポイント賞を確定させたいシマノレーシングなどが集団前方に集まってペースアップ。先行する7名との差を徐々に縮めていく。残り3周となる14周目、後続集団との差が縮まると、先頭集団は諦めるメンバーが出始めて崩壊が始まる。吸収を嫌ったジュンナが1人先行して15周目に入っていくも逃げきれず、集団はひとつに。最終周回に入ると森田叶夢(京都産業大学)が単独先行するものの決定打にはならず、集団でのスプリント勝負へ。
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)や昨年優勝の窪木一茂(日本ナショナルチーム)らが集団先頭でモガくも、その間からマッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が出てくる。ガッツポーズを出す間もない僅差の勝負は、マルチェッリが先着。第2ステージ・京都に次ぐ今大会2勝目となり、JCLチーム右京として4勝目を挙げた。後方ではマルチェッリの勝利を確信したリーダージャージのジョバンニ・カルボーニがガッツポーズ。今年のツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝を決めた。
9位でフィニッシュした寺田がポイント賞を確定させ、新人賞は個人総合4位のニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)が確定させた。
(各選手コメントは別途掲載します)
ツアー・オブ・ジャパン最終日は、大井埠頭に設定された1周6.5kmの周回コースでのステージ。アップダウンのないフラットコースを16周する104kmのレースでフィナーレを迎える。
前日の第7ステージまでを終えて、個人総合首位はジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京)、山岳賞は中井唯晶(シマノレーシング)がそれぞれ手中に納め、完走さえすれば確定する。一方でポイント賞は僅差の争いだ。この日は中間スプリント賞が3回設定され、全て1位通過すれば5ポイント×3回=15ポイントを獲得できる。フィニッシュ1位=ステージ優勝で25ポイント獲得できるため、最大で計40ポイントを加算できる。
ポイント賞ランキング首位の寺田吉騎(シマノレーシング)と2位カルボー二、3位マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)までが10ポイント差以内。寺田と40ポイント差以内の13名に逆転の可能性が残る。加えて、第7ステージ同様にボーナスタイム獲得による個人総合順位のジャンプアップを狙う選手・チームも動くことが予想され、新人賞もボーナスタイム次第で逆転の可能性をはらむ状態だ。
ゲストライダーを迎えてのセレモニーランの後、リアルスタートが切られると一気にペースが上がり、集団は縦に長く伸びていく。数名の飛び出しが繰り返される中、シマノレーシングが集団コントロールを開始し、寺田のポイント賞獲得に向けてレースを組み立てる。それに応えるように寺田は、4周目完了時の1回目と、8周目完了時の2回目の中間スプリント賞を1位通過。5ポイント×2回を加えて計75ポイントとし、ポイント賞争いのリードを広げる。
ここまで散発的な飛び出しが繰り返されてきたが、10周目に入り7名が先行。後続集団に30秒前後の差をつける。メンバーは、モハマ ド・ヌル・アイマン・モフド・ザリフ(トレンガヌ・サイクリングチーム)、ヴァレンティン・ファビアン・ルネ・ミデ(ルージャイ・インシュアランス)、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)、サミュエル・ジュンナ(チーム・ブリッジレーン)、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)、ジェシット・ア ルトゥロ・シエッラ・サンチェス(宇都宮ブリッツェン)、河野翔輝(日本ナショナルチーム)。
後続集団はスプリンターで勝負したい愛三工業レーシングチームやJCLチーム右京、寺田のポイント賞を確定させたいシマノレーシングなどが集団前方に集まってペースアップ。先行する7名との差を徐々に縮めていく。残り3周となる14周目、後続集団との差が縮まると、先頭集団は諦めるメンバーが出始めて崩壊が始まる。吸収を嫌ったジュンナが1人先行して15周目に入っていくも逃げきれず、集団はひとつに。最終周回に入ると森田叶夢(京都産業大学)が単独先行するものの決定打にはならず、集団でのスプリント勝負へ。
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)や昨年優勝の窪木一茂(日本ナショナルチーム)らが集団先頭でモガくも、その間からマッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が出てくる。ガッツポーズを出す間もない僅差の勝負は、マルチェッリが先着。第2ステージ・京都に次ぐ今大会2勝目となり、JCLチーム右京として4勝目を挙げた。後方ではマルチェッリの勝利を確信したリーダージャージのジョバンニ・カルボーニがガッツポーズ。今年のツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝を決めた。
9位でフィニッシュした寺田がポイント賞を確定させ、新人賞は個人総合4位のニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)が確定させた。
(各選手コメントは別途掲載します)
ツアー・オブ・ジャパン 第8ステージ・東京 結果
1位 | マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京、イタリア) | 2時間14分11秒 |
2位 | リース・ブリットン(セント・パイラン) | +0秒 |
3位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
4位 | 窪木一茂(日本ナショナルチーム) | |
5位 | レイモンド・クレダー(キナンレーシングチーム、オランダ) | |
6位 | モハンマド・ヌル・アイマン・ロスリ(トレンガヌ・サイクリングチーム、マレーシア) | |
7位 | アッターソン・パンサアード(ルージャイ・インシュアランス、タイ) | |
8位 | フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン、台湾) | |
9位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | |
10位 | ダヴィデ・トネアッティ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム、イタリア) | |
個人総合成績 第8ステージ終了時 | ||
1位 | ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京、イタリア) | 18時間55分45秒 |
2位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | +2分6秒 |
3位 | ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島、オーストラリア) | +2分12秒 |
4位 | ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム、カザフスタン) | +2分28秒 |
5位 | アドネ・ファン・エングレン(ルージャイ・インシュランス、オランダ) | +2分36秒 |
6位 | ザッカリー・マリッジ(チームブリッジレーン、オーストラリア) | +2分53秒 |
7位 | 小林 海(マトリックスパワータグ) | +2分58秒 |
ポイント賞 第8ステージ終了時 | ||
1位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | 82p |
2位 | マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京、イタリア) | 68p |
3位 | ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京、イタリア) | 62p |
山岳賞 第8ステージ終了時 | ||
1位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | 32p |
2位 | ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム、カザフスタン) | 18p |
3位 | ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京、イタリア) | 15p |
チーム総合成績 第8ステージ終了時 | ||
1位 | チーム・ブリッジレーン | 57時間0分53秒 |
2位 | JCLチーム右京 | +1分37秒 |
3位 | ルージャイ・インシュアランス | +4分59秒 |
text&photo:Satoru Kato
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