2024/05/18(土) - 12:25
「チームは横風分断から僕を救い、今日も勝利へと導いてくれた」とは、区間3勝目を飾ったジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)。勝者を称えるバウハウスや横風分断を仕掛けたトーマスなど、ジロ第13ステージを選手の言葉で振り返ります。
区間優勝&マリアチクラミーノ ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
横風分断が起こったのは僕がちょうど脚を止め、集団後方にいた時だった。その後はチームメイトがいつものように素晴らしい走りで前の集団を追ってくれた。そして合流を果たした後は常に集団の前方に位置を取り、そして最後は僕を完璧な位置まで導いてくれた。
スプリントに完璧な位置で入ることができ、シモーネ(コンソンニ)が先頭で最終ストレートをクリアしなければならないと考えていた。そして残り400mから彼がリードアウトを始めた。彼らはチームが掲げる目標に向かい、本当に素晴らしい走りを見せてくれた。とても嬉しいし、彼らを誇りに思う。
区間2位 スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、コフィディス)
まずはヒューマンパワードヘルスの解散後、僕を獲得してくれたチームに感謝したい。今日の結果によってその恩返しができた。昨冬のランニングトレーニング中に脛骨を疲労骨折し、チームメイトと練習することができなかった。だから合宿でもジムとプールでリハビリの個人メニューをこなすだけだった。だけどそこから復帰し、このように強くなって戻ってくることができた。
これは諦めずに自分を信じ、努力をし続けて掴んだ結果。勝利には近づいたものの、その差は大きいと感じる。だけどこの結果は本当に嬉しいよ。正直、最終盤の展開は混沌としていてあまり覚えていないんだ。かろうじて覚えているのは残り500mでミランの姿が見え、その後ろでもがいたことだけだ。
区間3位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)
第2週目にもかかわらず良いフィニッシュとなった。良い位置につくことができ、ミランの背後についた。だが(UAEの)リードアウトであるオリヴェイラに間に入られ、残り200mで一度踏み止めなければならなかった。そこから再びスピードに乗ることは難しく、最後は追い抜く脚もなかった。
集団分断に驚きはなく、常に横風にさらされているようなステージだった。前方での位置取り争いもそこまで厳しいものではなかった。また僕はドイツ北西部出身なので、風の強い平坦路でのレースには慣れている。だから個人的に難しくはなかった。あれほど完璧なリードアウトを得たミランを倒すのは、ほとんど不可能と言って言い。
横風分断作戦について語る総合3位のゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
風が吹いており、コーナー直後にそれに当たると分かっていたので仕掛けた。思い描いたような風向きではなかったものの、集団分裂が起きた。総合の上位勢は皆集団内にいたが、構わず作戦を実行した。良いトライだったと思うよ。
明日のタイムトライアルは前回よりも良い調子で臨みたいね。設定したタイム通りの走りを目指すよ。
マリアローザ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
パンケーキフラットなレイアウトだったものの、トリッキーなコーナーと強い風が吹いた。そのためイネオスの仕掛けからエシュロンが発生した。風は斜め後ろからの追い風だっったものの集団は分裂し、僕たちチームに問題は起きなかった。1つのステージが終わり、この状態で明日のタイムトライアルに臨むことができて満足している。
イネオスは分断によって誰かしらを振り落としたかったのだろうね。あの攻撃は強いチームしかできないこと。僕らがあの立場だったとしても実行したいと思う作戦だ。良いトライだったと思う。
イネオスの分断作戦について語るファビオ・バルダート監督
風については事前に把握していたので驚きはなかった。(風が横から直撃する)場所もレースブックに記していたし、先行していた車で状況も確認済みだった。またモラノでスプリントしたかったこともあり、選手たちはローテーションにも加わった。明日のTTはタデイ(ポガチャル)以外は脚を休めるステージとなる。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
区間優勝&マリアチクラミーノ ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
横風分断が起こったのは僕がちょうど脚を止め、集団後方にいた時だった。その後はチームメイトがいつものように素晴らしい走りで前の集団を追ってくれた。そして合流を果たした後は常に集団の前方に位置を取り、そして最後は僕を完璧な位置まで導いてくれた。
スプリントに完璧な位置で入ることができ、シモーネ(コンソンニ)が先頭で最終ストレートをクリアしなければならないと考えていた。そして残り400mから彼がリードアウトを始めた。彼らはチームが掲げる目標に向かい、本当に素晴らしい走りを見せてくれた。とても嬉しいし、彼らを誇りに思う。
区間2位 スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、コフィディス)
まずはヒューマンパワードヘルスの解散後、僕を獲得してくれたチームに感謝したい。今日の結果によってその恩返しができた。昨冬のランニングトレーニング中に脛骨を疲労骨折し、チームメイトと練習することができなかった。だから合宿でもジムとプールでリハビリの個人メニューをこなすだけだった。だけどそこから復帰し、このように強くなって戻ってくることができた。
これは諦めずに自分を信じ、努力をし続けて掴んだ結果。勝利には近づいたものの、その差は大きいと感じる。だけどこの結果は本当に嬉しいよ。正直、最終盤の展開は混沌としていてあまり覚えていないんだ。かろうじて覚えているのは残り500mでミランの姿が見え、その後ろでもがいたことだけだ。
区間3位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)
第2週目にもかかわらず良いフィニッシュとなった。良い位置につくことができ、ミランの背後についた。だが(UAEの)リードアウトであるオリヴェイラに間に入られ、残り200mで一度踏み止めなければならなかった。そこから再びスピードに乗ることは難しく、最後は追い抜く脚もなかった。
集団分断に驚きはなく、常に横風にさらされているようなステージだった。前方での位置取り争いもそこまで厳しいものではなかった。また僕はドイツ北西部出身なので、風の強い平坦路でのレースには慣れている。だから個人的に難しくはなかった。あれほど完璧なリードアウトを得たミランを倒すのは、ほとんど不可能と言って言い。
横風分断作戦について語る総合3位のゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
風が吹いており、コーナー直後にそれに当たると分かっていたので仕掛けた。思い描いたような風向きではなかったものの、集団分裂が起きた。総合の上位勢は皆集団内にいたが、構わず作戦を実行した。良いトライだったと思うよ。
明日のタイムトライアルは前回よりも良い調子で臨みたいね。設定したタイム通りの走りを目指すよ。
マリアローザ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
パンケーキフラットなレイアウトだったものの、トリッキーなコーナーと強い風が吹いた。そのためイネオスの仕掛けからエシュロンが発生した。風は斜め後ろからの追い風だっったものの集団は分裂し、僕たちチームに問題は起きなかった。1つのステージが終わり、この状態で明日のタイムトライアルに臨むことができて満足している。
イネオスは分断によって誰かしらを振り落としたかったのだろうね。あの攻撃は強いチームしかできないこと。僕らがあの立場だったとしても実行したいと思う作戦だ。良いトライだったと思う。
イネオスの分断作戦について語るファビオ・バルダート監督
風については事前に把握していたので驚きはなかった。(風が横から直撃する)場所もレースブックに記していたし、先行していた車で状況も確認済みだった。またモラノでスプリントしたかったこともあり、選手たちはローテーションにも加わった。明日のTTはタデイ(ポガチャル)以外は脚を休めるステージとなる。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
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