2024/05/15(水) - 12:04
「昨年の兄オレリアンに続くことができて嬉しい」とは、逃げ切りからプロ初勝利を掴んだヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)。敗れたバルデやトラトニク、弟を祝福するオレリアンなど、ジロ第10ステージを選手のコメントで振り返ります。
区間優勝 ヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)
レース後インタビュー
正直、いまの感情を言葉で言い表すことができない。勝利を狙うために逃げ乗り、プロ初勝利を手に入れた。本当に素晴らしいよ。
―ロマン・バルデを下し、掴んだ勝利に特別な思いはあるか。
彼は偉大なるチャンピオンで、過去にこのチームにも所属していた選手。僕がジュニアの頃、彼がツール・ド・フランスの表彰台に立つ姿をテレビで観ていた。そんな彼と今日戦い、勝つことができた。
レース前にコースプロフィールを確認し、最終山岳のラスト4kmが最も厳しいレイアウトだと分かっていた。だから残り4kmまで待ち、アタックしようと考えていた。そしてその通り残り3kmで仕掛けたんだ。
表彰式後インタビュー
昨年の兄に続き、ジロ・デ・イタリアで勝つことができて特別な気持ちだ。昨年は優勝者のシャンパンボトルに間違って僕の名前が書かれていたんだ。だから今回は僕が正真正銘の勝者となることができた。
新しいメインスポンサーと新しいバイクの中、チームはシーズン序盤から良い勝利を重ねることができている。またベン(オコーナー)に感謝したい。なぜなら総合上位につけている中で、勝利を狙う動きを許してくれたのだからね。
区間2位 ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
今日は逃げに入ることできて良かった。クリス(ハミルトン)とケヴィン(ヴェルマーク)と共に強いメンバーの揃う逃げ集団に入り、2人が僕をサポートしてくれた。たとえ絶好調でなかったとしても、運を試すべくアタックしただろう。残りのステージでも勝利を狙いにいく。
区間3位 ヤン・トラトニク(スロベニア、ヴィスマ・リースアバイク)
逃げには強いクライマーがたくさんいたので、僕が勝つには彼らとは違った方法を取る必要があった。それがアタックから単独先頭に立つということだった。最終山岳に良いタイム差で入ることができたのだが、バルデともう一人の選手は僕の倍のスピードで登っていた。だが全力を尽くしたので、自分の走りには満足している。
オラフ(コーイ)の勝利によってチームの士気が高まったものの、残念ながら彼は昨夜高熱を出してしまった。今後もスプリントステージが待っているし、その中で勝てることを示していたのだから残念だよ。
弟の勝利を喜ぶオレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)
ヴァランタンは素晴らしいレースを見せた。今日、彼がシンプルに最も強い選手だった。僕は山岳で脚に力を入れることができなかったが、最後まで諦めることなくフィニッシュラインを目指した。弟の勝利が心から嬉しいよ。
マリアローザ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
レースの序盤は皆が逃げを目指すクレイジーな展開だった。そしてようやく最初の山岳で逃げが形成され、その後は皆嬉しそうだったよ。最終山岳ではバーレーン・ヴィクトリアスがハイペースに持ち込んだ。でもそれだけだった。
―逃げの中で総合タイムの良かったバルデを、脅威として捉えていたか。
いいや。もちろん逃げのリードが10分差ぐらいまでひろがれば脅威となっていただろうが、「何分差で最終山岳に入ればいい」などタイムは計算しながら走っていたよ。
別のインタビューでも言ったが、総合勢のなかではいまティベーリが唯一積極的な走りを見せている。今日最終山岳で集団を牽引したのはバーレーンで、彼の勇気は称賛に値する。今後の山岳で彼が良い走りをすることを楽しみにしている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
区間優勝 ヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)
レース後インタビュー
正直、いまの感情を言葉で言い表すことができない。勝利を狙うために逃げ乗り、プロ初勝利を手に入れた。本当に素晴らしいよ。
―ロマン・バルデを下し、掴んだ勝利に特別な思いはあるか。
彼は偉大なるチャンピオンで、過去にこのチームにも所属していた選手。僕がジュニアの頃、彼がツール・ド・フランスの表彰台に立つ姿をテレビで観ていた。そんな彼と今日戦い、勝つことができた。
レース前にコースプロフィールを確認し、最終山岳のラスト4kmが最も厳しいレイアウトだと分かっていた。だから残り4kmまで待ち、アタックしようと考えていた。そしてその通り残り3kmで仕掛けたんだ。
表彰式後インタビュー
昨年の兄に続き、ジロ・デ・イタリアで勝つことができて特別な気持ちだ。昨年は優勝者のシャンパンボトルに間違って僕の名前が書かれていたんだ。だから今回は僕が正真正銘の勝者となることができた。
新しいメインスポンサーと新しいバイクの中、チームはシーズン序盤から良い勝利を重ねることができている。またベン(オコーナー)に感謝したい。なぜなら総合上位につけている中で、勝利を狙う動きを許してくれたのだからね。
区間2位 ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
今日は逃げに入ることできて良かった。クリス(ハミルトン)とケヴィン(ヴェルマーク)と共に強いメンバーの揃う逃げ集団に入り、2人が僕をサポートしてくれた。たとえ絶好調でなかったとしても、運を試すべくアタックしただろう。残りのステージでも勝利を狙いにいく。
区間3位 ヤン・トラトニク(スロベニア、ヴィスマ・リースアバイク)
逃げには強いクライマーがたくさんいたので、僕が勝つには彼らとは違った方法を取る必要があった。それがアタックから単独先頭に立つということだった。最終山岳に良いタイム差で入ることができたのだが、バルデともう一人の選手は僕の倍のスピードで登っていた。だが全力を尽くしたので、自分の走りには満足している。
オラフ(コーイ)の勝利によってチームの士気が高まったものの、残念ながら彼は昨夜高熱を出してしまった。今後もスプリントステージが待っているし、その中で勝てることを示していたのだから残念だよ。
弟の勝利を喜ぶオレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)
ヴァランタンは素晴らしいレースを見せた。今日、彼がシンプルに最も強い選手だった。僕は山岳で脚に力を入れることができなかったが、最後まで諦めることなくフィニッシュラインを目指した。弟の勝利が心から嬉しいよ。
マリアローザ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
レースの序盤は皆が逃げを目指すクレイジーな展開だった。そしてようやく最初の山岳で逃げが形成され、その後は皆嬉しそうだったよ。最終山岳ではバーレーン・ヴィクトリアスがハイペースに持ち込んだ。でもそれだけだった。
―逃げの中で総合タイムの良かったバルデを、脅威として捉えていたか。
いいや。もちろん逃げのリードが10分差ぐらいまでひろがれば脅威となっていただろうが、「何分差で最終山岳に入ればいい」などタイムは計算しながら走っていたよ。
別のインタビューでも言ったが、総合勢のなかではいまティベーリが唯一積極的な走りを見せている。今日最終山岳で集団を牽引したのはバーレーンで、彼の勇気は称賛に値する。今後の山岳で彼が良い走りをすることを楽しみにしている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
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