2024/05/12(日) - 11:20
登坂スプリントに持ち込まれたツール・ド・ハンガリー4日目。絶好のリードアウトから発射したティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が、ヒルシを突き放して2日連続勝利を手に入れた。
シクロクロスの伝説的な選手であるスヴェン・ネイスの息子、ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が実力を発揮したツール・ド・ハンガリー第3ステージ。その翌日である5月11日(土)に第4ステージが行われ、新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を含む117名の選手たちがスタートを切った。
コースはハンガリーの首都であるブダペスト郊外を巡る165.5km。合計3度設定された1.5kmに満たない3級山岳が鍵となり、またフィニッシュ手前にも登場するため、パンチャーやクライマーによるスプリント勝負が予想された。
この日は最初の1時間で逃げが生まれず、残り110km地点でようやく7名による逃げグループが成立する。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)のアシスト任務が解かれたミケル・モルコフ(デンマーク、アスタナ・カザクスタン)が2日連続で入り、またイネオス・グレナディアーズ一筋13年のサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア)も入った。
一方のメイン集団はリドル・トレックがペースを作り、レース後半に入るとロードレース系YouTuberが創始したTDTユニベットにバトンタッチ。また残り10km地点からUAEチームエミレーツの牽引により、フィニッシュ手前2.3kmでようやく逃げを捉えた。
最後の登りに入ると集団の先頭はUAEからリドルに戻り、集団の人数を絞り込む。そしてマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)の高速リードアウトから、マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)のスプリントを見たネイスが腰を上げる。そしてネイスはヒルシを近づけないどころか引き離し、フィニッシュに先頭で飛び込んだ。
「こんな脚の感覚は初めてかもしれない。ラスト150mを死にものぐるいで踏み込み、後ろにはヒルシが迫っていた。追い越されると思ったが、苦しいのはお互い一緒だった。本当に苦しく、痛みを伴う勝利だった」と、黄色のリーダージャージで2連続勝利を飾ったネイスは振り返った。
シクロクロスの伝説的な選手であるスヴェン・ネイスの息子、ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が実力を発揮したツール・ド・ハンガリー第3ステージ。その翌日である5月11日(土)に第4ステージが行われ、新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を含む117名の選手たちがスタートを切った。
コースはハンガリーの首都であるブダペスト郊外を巡る165.5km。合計3度設定された1.5kmに満たない3級山岳が鍵となり、またフィニッシュ手前にも登場するため、パンチャーやクライマーによるスプリント勝負が予想された。
この日は最初の1時間で逃げが生まれず、残り110km地点でようやく7名による逃げグループが成立する。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)のアシスト任務が解かれたミケル・モルコフ(デンマーク、アスタナ・カザクスタン)が2日連続で入り、またイネオス・グレナディアーズ一筋13年のサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア)も入った。
一方のメイン集団はリドル・トレックがペースを作り、レース後半に入るとロードレース系YouTuberが創始したTDTユニベットにバトンタッチ。また残り10km地点からUAEチームエミレーツの牽引により、フィニッシュ手前2.3kmでようやく逃げを捉えた。
最後の登りに入ると集団の先頭はUAEからリドルに戻り、集団の人数を絞り込む。そしてマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)の高速リードアウトから、マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)のスプリントを見たネイスが腰を上げる。そしてネイスはヒルシを近づけないどころか引き離し、フィニッシュに先頭で飛び込んだ。
「こんな脚の感覚は初めてかもしれない。ラスト150mを死にものぐるいで踏み込み、後ろにはヒルシが迫っていた。追い越されると思ったが、苦しいのはお互い一緒だった。本当に苦しく、痛みを伴う勝利だった」と、黄色のリーダージャージで2連続勝利を飾ったネイスは振り返った。
ツール・ド・ハンガリー2024第4ステージ結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | 3:33:02 |
2位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダー・プロサイクリング) | |
4位 | ランデル・ロークス(ベルギー、TDTユニベット) | |
5位 | ハルム・ファンハウケ(ベルギー、ロット・デスティニー) |
個人総合成績
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | 15:42:33 |
2位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:14 |
3位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:16 |
4位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダープロサイクリング) | +0:20 |
5位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:28 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) |
山岳賞 | シーベ・デウェイルト(ベルギー、フランダース・バロワーズ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Hongrie
photo:Tour de Hongrie
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