2024/04/29(月) - 08:30
終始雨が降るなか行われたツール・ド・ロマンディ第5ステージは、ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)がスプリントで2勝目をゲット。総合優勝にはスペイン注目の23歳、カルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ)が輝いた。
初日のプロローグを含む6日間に渡り行われたツール・ド・ロマンディは最終第6ステージを迎えた。その舞台はスイス・ジュネーブ州ヴェルニエに設定された35kmコースを4周回する150.8km。コースには3級山岳が含まれるものの、スプリンターを退ける難易度ではないため集団スプリントが濃厚と見られた。
雨が降るなか集団先頭でスタートの時を待ったのは、前日の山頂フィニッシュで区間3位に入り総合首位に浮上したカルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)。そしてアクチュアルスタートの合図と共に、今年スーダル・クイックステップからモビスターに移籍したレミ・カヴァニャ(フランス)が飛び出し、一度引き戻された後に再びアタック。それに20歳のダレン・ラファーティー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)らが付き合い、4名の逃げ集団が形成された。
メイン集団からは、5月4日開幕のジロ・デ・イタリアに向けてコンディションを上げているジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)なども逃げを目指す。しかし合流には至らず、イネオス・グレナディアーズの牽引でプロトンが吸収。その後スプリントに持ち込みたいリドル・トレックもメイン集団のペースメイクに力を貸しながら、逃げと2分差以上を許さないタイトなコントロールを見せた。
フィニッシュまでの距離が近づくにつれ、逃げ切りの可能性も低くなっていく逃げ集団では、カヴァニャが打開すべく単独で飛び出す。しかし15km進んだところで逃げ集団に捉まり、1分後方のプロトンではギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)がアタック。これも決め手に欠き、逃げを捉えたプロトンから今度は前日に総合首位から5位に転落したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)も攻めに出る。
その後も激しいアタックが繰り返されたものの、リドル・トレックがハイペースで集団をコントロール下に置くことに成功する。そして残り2km地点でルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)による仕掛けもありながら、レインウェアを着る選手たちは最終ストレートに突入。各チームがトレインの形成に苦労するなか、バラバラになった集団からドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)が先んじてスプリントを開始した。
それにシモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック)が食らいつこうと必死にもがいたものの、ゴドンが先頭でフィニッシュラインを通過。第2ステージに続く2勝目を手に入れた。
「自転車競技は勢いと自分自身への自信が物語を作る。今日、チームメイトは僕を信じて素晴らしい走りをしてくれた。今週2度目の勝利は最高の気分だよ」と、プロ10勝目をワールドツアーの大舞台で掴んだゴドンは喜んだ。
そして総合優勝はリーダージャージを守ったロドリゲスの手に。「総合優勝することができた。簡単な日とはならなかったが、素晴らしいチームワークのおかげでこのジャージを持ち帰ることができた。この後は少し休みたい」と語ったロドリゲスは、この後昨年総合5位と健闘したツール・ド・フランスへの出場を予定している。
また総合2位はアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)、3位には若手のロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)が入ったため、ボーラ・ハンスグローエは2人を総合表彰台に上げることに成功した。
初日のプロローグを含む6日間に渡り行われたツール・ド・ロマンディは最終第6ステージを迎えた。その舞台はスイス・ジュネーブ州ヴェルニエに設定された35kmコースを4周回する150.8km。コースには3級山岳が含まれるものの、スプリンターを退ける難易度ではないため集団スプリントが濃厚と見られた。
雨が降るなか集団先頭でスタートの時を待ったのは、前日の山頂フィニッシュで区間3位に入り総合首位に浮上したカルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)。そしてアクチュアルスタートの合図と共に、今年スーダル・クイックステップからモビスターに移籍したレミ・カヴァニャ(フランス)が飛び出し、一度引き戻された後に再びアタック。それに20歳のダレン・ラファーティー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)らが付き合い、4名の逃げ集団が形成された。
メイン集団からは、5月4日開幕のジロ・デ・イタリアに向けてコンディションを上げているジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)なども逃げを目指す。しかし合流には至らず、イネオス・グレナディアーズの牽引でプロトンが吸収。その後スプリントに持ち込みたいリドル・トレックもメイン集団のペースメイクに力を貸しながら、逃げと2分差以上を許さないタイトなコントロールを見せた。
フィニッシュまでの距離が近づくにつれ、逃げ切りの可能性も低くなっていく逃げ集団では、カヴァニャが打開すべく単独で飛び出す。しかし15km進んだところで逃げ集団に捉まり、1分後方のプロトンではギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)がアタック。これも決め手に欠き、逃げを捉えたプロトンから今度は前日に総合首位から5位に転落したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)も攻めに出る。
その後も激しいアタックが繰り返されたものの、リドル・トレックがハイペースで集団をコントロール下に置くことに成功する。そして残り2km地点でルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)による仕掛けもありながら、レインウェアを着る選手たちは最終ストレートに突入。各チームがトレインの形成に苦労するなか、バラバラになった集団からドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)が先んじてスプリントを開始した。
それにシモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック)が食らいつこうと必死にもがいたものの、ゴドンが先頭でフィニッシュラインを通過。第2ステージに続く2勝目を手に入れた。
「自転車競技は勢いと自分自身への自信が物語を作る。今日、チームメイトは僕を信じて素晴らしい走りをしてくれた。今週2度目の勝利は最高の気分だよ」と、プロ10勝目をワールドツアーの大舞台で掴んだゴドンは喜んだ。
そして総合優勝はリーダージャージを守ったロドリゲスの手に。「総合優勝することができた。簡単な日とはならなかったが、素晴らしいチームワークのおかげでこのジャージを持ち帰ることができた。この後は少し休みたい」と語ったロドリゲスは、この後昨年総合5位と健闘したツール・ド・フランスへの出場を予定している。
また総合2位はアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)、3位には若手のロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)が入ったため、ボーラ・ハンスグローエは2人を総合表彰台に上げることに成功した。
ツール・ド・ロマンディ2024第5ステージ結果
1位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | 3:22:00 |
2位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック) | |
3位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
4位 | ティム・ファンダイケ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
5位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | |
6位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | |
7位 | クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | |
8位 | ミラン・メンテン(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
9位 | ティボー・グリュエル(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | ジャンニ・フェルミールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | 15:44:46 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:07 |
3位 | ロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:09 |
4位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:21 |
5位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:27 |
6位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:38 |
7位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:49 |
8位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | +0:52 |
9位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、リドル・トレック) | +1:02 |
10位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +1:23 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) |
山岳賞 | ユーリ・ホルマン(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
ヤングライダー賞 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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