2024/04/29(月) - 09:00
4月28日(日)、Jプロツアー第8戦「西日本ロードクラシックDAY2」が開催された。144kmのレース序盤に形成された先行集団が逃げ切り、その中から終盤に抜け出した松田祥位が優勝。橋本英也、今村駿介が続き、チームブリヂストンサイクリングが1位から3位を独占し、Jプロツアー3連勝を達成した。
兵庫県立播磨中央公園で2日間にわたり開催されたJプロツアー「西日本ロードクラシック」。2日目のDAY2は、1周7.2kmのコースを20周する144kmのレースが行われた。前日のDAY1のレースのおよそ3倍の距離となり、レースレイティング「ゴールド」に指定されるため、順位に応じて与えられるポイントは約1.5倍となる。
雨混じりだった前日から一転し、この日は朝から晴れ。真夏日に迫る気温の上昇が見込まれたことから、レース中の補給は2周目から許可されることになった。また、ローリングスタートが予定されていたが、ローリング(パレード走行)なしでのスタートに変更された。
レースは2周目に動いた。6名ほどの先行に後続からの合流が続き、3周目までに11名の先頭集団が形成される。メンバーは以下の通り。
中井唯晶、寺田吉騎(以上シマノレーシングチーム)
橋本英也、今村駿介、松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
織田聖、アレクサンドロス・アグロティス(以上マトリックスパワータグ)
佐藤愛祈(弱虫ペダルサイクリングチーム)
高梨万里王(レバンテフジ静岡)
沢田時、武山晃輔(以上宇都宮ブリッツェン)
メイン集団はヴィクトワール広島、チームサイクラーズスネル、宇都宮ブリッツェンが中心となってコントロール。先頭集団は4周目に佐藤が遅れて10名となるものの、8周目には2分を超えるまで差が広がる。
レース後半に入ると、群馬グリフィンレーシングチームが集団コントロールに入り、2分40秒まで開いていた差は金子宗平らの牽引により1分50秒まで縮まる。しかし群馬グリフィンレーシングチームのコントロールが外れると再び差が拡大。さらにメイン集団のチームブリヂストンサイクリングのメンバーが差を広げさせるコントロールに入ると、16周目には3分まで拡大する。
先頭集団では16周目に中井、高梨、沢田、武田の4名が遅れて6名となる。18周目、残り3周のタイミングで松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)がアタックして単独先行する。寺田、アグロティス、橋本、今村駿介の4名が第2集団を形成。一時20秒以上まで差が広がったが、残り2周の登り区間でアグロティスの牽引により10秒未満まで差が縮まる。
しかし松田も粘りを見せ、カーブが連続する区間で視界に入る範囲にいながらも距離を維持して残り1kmへ。最後は橋本と今村が、寺田とアグロティスを置き去りにして松田に追いつき、松田を先頭に3位までを独占した。
チームブリヂストンサイクリングは、前週の東日本ロードクラシックDAY2で橋本の優勝、前日の兒島直樹の優勝に続きJプロツアー3連勝を達成。パリ五輪代表候補メンバーが力を見せた。
松田祥位コメント
「Jプロツアーでの優勝は昨年の石川クリテリウム以来。目立つけれどあまり勝たないので、久々。一昨年逃げが最後まで捕まえられずにダメなレースをしてしまったのを思い出し、今日は前々で展開した方が有利なので、チームの作戦もそのように立てた。
10名の先頭集団は協調体勢が出来ていて走りやすい良い逃げ集団になった。本当はもう1周前にアタックしたかったけれど、タイミングが合わなくて次に行こうと考えた。チームを有利にするアタックをしようと考えていたので捕まっても良かったが、結果として1周遅れて良いタイミングになったと思う。今日勝てたことは今のコンディションからすれば信じられないけれど、今までの経験や色々なことを駆使してうまく走れた。
パリ五輪に向けて、チームパーシュートのためのパワーをつけて行きたい。その前にツアー・オブ・ジャパンがあるので、"ポディウムハンター"になるよう頑張りたい」
兵庫県立播磨中央公園で2日間にわたり開催されたJプロツアー「西日本ロードクラシック」。2日目のDAY2は、1周7.2kmのコースを20周する144kmのレースが行われた。前日のDAY1のレースのおよそ3倍の距離となり、レースレイティング「ゴールド」に指定されるため、順位に応じて与えられるポイントは約1.5倍となる。
雨混じりだった前日から一転し、この日は朝から晴れ。真夏日に迫る気温の上昇が見込まれたことから、レース中の補給は2周目から許可されることになった。また、ローリングスタートが予定されていたが、ローリング(パレード走行)なしでのスタートに変更された。
レースは2周目に動いた。6名ほどの先行に後続からの合流が続き、3周目までに11名の先頭集団が形成される。メンバーは以下の通り。
中井唯晶、寺田吉騎(以上シマノレーシングチーム)
橋本英也、今村駿介、松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
織田聖、アレクサンドロス・アグロティス(以上マトリックスパワータグ)
佐藤愛祈(弱虫ペダルサイクリングチーム)
高梨万里王(レバンテフジ静岡)
沢田時、武山晃輔(以上宇都宮ブリッツェン)
メイン集団はヴィクトワール広島、チームサイクラーズスネル、宇都宮ブリッツェンが中心となってコントロール。先頭集団は4周目に佐藤が遅れて10名となるものの、8周目には2分を超えるまで差が広がる。
レース後半に入ると、群馬グリフィンレーシングチームが集団コントロールに入り、2分40秒まで開いていた差は金子宗平らの牽引により1分50秒まで縮まる。しかし群馬グリフィンレーシングチームのコントロールが外れると再び差が拡大。さらにメイン集団のチームブリヂストンサイクリングのメンバーが差を広げさせるコントロールに入ると、16周目には3分まで拡大する。
先頭集団では16周目に中井、高梨、沢田、武田の4名が遅れて6名となる。18周目、残り3周のタイミングで松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)がアタックして単独先行する。寺田、アグロティス、橋本、今村駿介の4名が第2集団を形成。一時20秒以上まで差が広がったが、残り2周の登り区間でアグロティスの牽引により10秒未満まで差が縮まる。
しかし松田も粘りを見せ、カーブが連続する区間で視界に入る範囲にいながらも距離を維持して残り1kmへ。最後は橋本と今村が、寺田とアグロティスを置き去りにして松田に追いつき、松田を先頭に3位までを独占した。
チームブリヂストンサイクリングは、前週の東日本ロードクラシックDAY2で橋本の優勝、前日の兒島直樹の優勝に続きJプロツアー3連勝を達成。パリ五輪代表候補メンバーが力を見せた。
松田祥位コメント
「Jプロツアーでの優勝は昨年の石川クリテリウム以来。目立つけれどあまり勝たないので、久々。一昨年逃げが最後まで捕まえられずにダメなレースをしてしまったのを思い出し、今日は前々で展開した方が有利なので、チームの作戦もそのように立てた。
10名の先頭集団は協調体勢が出来ていて走りやすい良い逃げ集団になった。本当はもう1周前にアタックしたかったけれど、タイミングが合わなくて次に行こうと考えた。チームを有利にするアタックをしようと考えていたので捕まっても良かったが、結果として1周遅れて良いタイミングになったと思う。今日勝てたことは今のコンディションからすれば信じられないけれど、今までの経験や色々なことを駆使してうまく走れた。
パリ五輪に向けて、チームパーシュートのためのパワーをつけて行きたい。その前にツアー・オブ・ジャパンがあるので、"ポディウムハンター"になるよう頑張りたい」
Jプロツアー第8戦 西日本ロードクラシックDAY2 結果(144km)
1位 | 松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | 3時間32分11秒 |
2位 | 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | +0秒 |
3位 | 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | +4秒 |
4位 | 寺田吉騎(シマノレーシングチーム) | +9秒 |
5位 | アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ) | +11秒 |
6位 | 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) | +2分 |
中間スプリント賞
1回目 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
2回目 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
敢闘賞 寺田吉騎(シマノレーシングチーム)
Jプロツアーリーダー 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシングチーム)
この日コースに画びょうがまかれ、DAY2最初のレースとなったE2/E3に出場した選手がパンクや落車などの影響を受けた。E2/E2のレース終了後に改めてコースチェックが行われ、Jプロツアーを含む以降のレースに影響は出なかった。画びょうがいつまかれたかなど詳細については不明だが、主催者のJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)は今後の対処を検討中としている。
text&photo:Satoru Kato
1回目 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
2回目 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
敢闘賞 寺田吉騎(シマノレーシングチーム)
Jプロツアーリーダー 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシングチーム)
この日コースに画びょうがまかれ、DAY2最初のレースとなったE2/E3に出場した選手がパンクや落車などの影響を受けた。E2/E2のレース終了後に改めてコースチェックが行われ、Jプロツアーを含む以降のレースに影響は出なかった。画びょうがいつまかれたかなど詳細については不明だが、主催者のJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)は今後の対処を検討中としている。
text&photo:Satoru Kato
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