2024/04/11(木) - 08:30
アムステルゴールドレースをはじめとしたアルデンヌクラシックを前に、ベルギーで前哨戦のブラバンツ・ペイルが開催。過去3度表彰台に上がっているブノワ・コスヌフロワ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)が7名でスプリントで先着し、念願の初優勝を飾った。
パリ〜ルーベが終わったことにより春のクラシックシーズンはフランドルクラシックからアルデンヌクラシックに移行。4月14日のアムステルゴールドレース、4月17日のラ・フレーシュ・ワロンヌ、そして4月21日のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュという「アルデンヌ3連戦」を前に、前哨戦という位置づけであるブラバンツ・ペイル(UCI.Pro)が行われた。
舞台となるのはベルギーの首都ブリュッセルの西にあるルーヴェンからオーベレルエイセを結ぶ195.2km。後半は短い急坂を含む約20kmのコースを3周する、アルデンヌらしいレイアウトだ。
春のクラシックで勝ち星を伸ばせていないスーダル・クイックステップがヨルディ・ワルロップ(ベルギー)を送った逃げは8名。しかしデカトロンAG2Rラモンディアルやアルペシン・ドゥクーニンクらがタイトにメイン集団を先導したため、その差は2分を越えることはない。その結果残り68km地点で逃げグループは捉まり、レースは振り出しに戻った。
その後アタックと吸収が繰り返された後、残り30kmからディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)が飛び出す。それにティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)とマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が合流し、遅れてブノワ・コスヌフロワ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)やクインテン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)などが先頭集団に追いついた。
そのため先頭は7名となり、合流できなかったマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)を含むプロトンが猛追。しかし強力なメンバーがローテーションを回す先頭との差は縮まらず、先頭では残り2.7km地点でファンデンベルフが加速する。フラムルージュ(残り1km)を10秒差で通過したファンデンベルフだったが、トゥーンスのためにイスラエルの下部チーム所属のジョセフ・ブラックモア(イギリス)が引き戻す。
そして精鋭集団によるスプリントに持ち込まれ、ブラックモアのリードアウトからトゥーンスが踏み込む。しかし勝利はその背後から抜群のタイミングで飛び出したコスヌフロワが掴んだ。
「ようやく勝つことができた」と語ったのは2023年は3位、22年は2位、20年は3位と勝利を逃し続けていたコスヌフロワ。「今朝から脚の状態がよく、自分が優勝候補の一人であると思っていた。7人に絞られる展開は理想的で、ファンデンベルフのアタックも”これでスプリントの敵が一人減った”と思った。最後はこの中で最速だと思うトゥーンスの背後を取り、向かい風のなか力を振り絞った」と、念願の優勝を手に入れたコスヌフロワは喜んだ。
2位にはトゥーンス、そして3位にはウェレンスが入って表彰台に上がっている。
パリ〜ルーベが終わったことにより春のクラシックシーズンはフランドルクラシックからアルデンヌクラシックに移行。4月14日のアムステルゴールドレース、4月17日のラ・フレーシュ・ワロンヌ、そして4月21日のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュという「アルデンヌ3連戦」を前に、前哨戦という位置づけであるブラバンツ・ペイル(UCI.Pro)が行われた。
舞台となるのはベルギーの首都ブリュッセルの西にあるルーヴェンからオーベレルエイセを結ぶ195.2km。後半は短い急坂を含む約20kmのコースを3周する、アルデンヌらしいレイアウトだ。
春のクラシックで勝ち星を伸ばせていないスーダル・クイックステップがヨルディ・ワルロップ(ベルギー)を送った逃げは8名。しかしデカトロンAG2Rラモンディアルやアルペシン・ドゥクーニンクらがタイトにメイン集団を先導したため、その差は2分を越えることはない。その結果残り68km地点で逃げグループは捉まり、レースは振り出しに戻った。
その後アタックと吸収が繰り返された後、残り30kmからディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)が飛び出す。それにティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)とマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が合流し、遅れてブノワ・コスヌフロワ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)やクインテン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)などが先頭集団に追いついた。
そのため先頭は7名となり、合流できなかったマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)を含むプロトンが猛追。しかし強力なメンバーがローテーションを回す先頭との差は縮まらず、先頭では残り2.7km地点でファンデンベルフが加速する。フラムルージュ(残り1km)を10秒差で通過したファンデンベルフだったが、トゥーンスのためにイスラエルの下部チーム所属のジョセフ・ブラックモア(イギリス)が引き戻す。
そして精鋭集団によるスプリントに持ち込まれ、ブラックモアのリードアウトからトゥーンスが踏み込む。しかし勝利はその背後から抜群のタイミングで飛び出したコスヌフロワが掴んだ。
「ようやく勝つことができた」と語ったのは2023年は3位、22年は2位、20年は3位と勝利を逃し続けていたコスヌフロワ。「今朝から脚の状態がよく、自分が優勝候補の一人であると思っていた。7人に絞られる展開は理想的で、ファンデンベルフのアタックも”これでスプリントの敵が一人減った”と思った。最後はこの中で最速だと思うトゥーンスの背後を取り、向かい風のなか力を振り絞った」と、念願の優勝を手に入れたコスヌフロワは喜んだ。
2位にはトゥーンス、そして3位にはウェレンスが入って表彰台に上がっている。
プラバンツ・ベイル2024結果
1位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | 4:17:02 |
2位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | |
3位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、カハルラル・セグロスRGA) | |
6位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
7位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:10 |
8位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:28 |
9位 | フィト・ブラーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
10位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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