2024/03/14(木) - 13:50
ベルギーを舞台に石畳と急坂が登場するノケレ〜クールセで、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が元チームメイトのヤコブセンを退け3連覇達成。女子は世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が2連覇を決めた。
3月13日(水)、ベルギーを舞台にしたセミクラシック「ノケレ〜クールセ(UCI1.Pro)」が開催された。コースはフランデレン中部のダインゼを出発し、後半はノケレの31.3kmコースを3周する188.1km。例年ピュアスプリンターの活躍する集団スプリントが続いているものの、コース上には26箇所の石畳と13箇所の丘が設定される一筋縄ではいかないレイアウトだ。
ゼッケン1をつけてスタートラインに並んだのは現在2連覇中のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。またその元チームメイトで2018年大会の覇者ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)や、今年はクラシックレースへの注力を宣言していることファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)など豪華なスプリンターが揃った。
フランドル・クラシックに向けた脚慣らしの意味合いも強いレースは6名の逃げで幕を開け、スプリンターチームが牽引するメイン集団に対し4分のリードを得る。途中アルケアB&Bホテルズの3名が落車する場面もありながら、繰り返されるアタック合戦の末、ひと塊となったプロトンは最終周回(残り31.3kmから)に突入。集団後方では落車が続出するなか、残り4.5km地点でティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が飛び出した。
しかしこれをDSMフィルメニッヒ・ポストNLの牽引するプロトンが捉え、フィニッシュ手前1.8kmで集団は再び一つに。フラムルージュ(残り1km地点)を過ぎてからはスーダル・クイックステップのペースアップに選手たちが遅れ、残り400mの最終コーナーからメルリールが過去2大会と同じロングスプリントを仕掛ける。石畳の緩斜面を猛スピードで駆け上がるメルリールに対し、出遅れたヤコブセンやフィリプセンは届かなかった。
チームによるペースアップから見事な早駆けを決めたメルリール。「とても緊張感の高いレースでチームは素晴らしい走りを見せてくれた。彼らに感謝すると共に誇りに思う。無数のアタックにも驚くことなく、過去2年と同じようにチャンスと思いスプリントした。今シーズン早くも6勝目は嬉しいよ」と、地元ベルギーで飾った大会3連覇を喜んだ。
女子レースは序盤落車のコペッキーが2連覇
一方の女子は昨年と同じ残り14kmでロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)がロレーナ・ウィーベス(オランダ)と共にアタックする。そこにアルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)とリリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)が食らいつき、残り7km地点でコペッキーが再度加速した。
それには誰もついていくことはできず、またトップスプリンターであるウィーベスがライバルをマークしたため追走集団のペースも上がらない。そのためレース序盤で落車し、左肩が破れたアルカンシエルを着るコペッキーが独走勝利。「厳しいコースで作戦通りレースを厳しい展開に持っていくことができた。昨年と似通った展開からの2連勝はうれしい」と大会2連覇を喜んだ。
2位を争うスプリントはウィーベスが先着したため、SDワークスはトップツーフィニッシュを決めた。
3月13日(水)、ベルギーを舞台にしたセミクラシック「ノケレ〜クールセ(UCI1.Pro)」が開催された。コースはフランデレン中部のダインゼを出発し、後半はノケレの31.3kmコースを3周する188.1km。例年ピュアスプリンターの活躍する集団スプリントが続いているものの、コース上には26箇所の石畳と13箇所の丘が設定される一筋縄ではいかないレイアウトだ。
ゼッケン1をつけてスタートラインに並んだのは現在2連覇中のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。またその元チームメイトで2018年大会の覇者ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)や、今年はクラシックレースへの注力を宣言していることファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)など豪華なスプリンターが揃った。
フランドル・クラシックに向けた脚慣らしの意味合いも強いレースは6名の逃げで幕を開け、スプリンターチームが牽引するメイン集団に対し4分のリードを得る。途中アルケアB&Bホテルズの3名が落車する場面もありながら、繰り返されるアタック合戦の末、ひと塊となったプロトンは最終周回(残り31.3kmから)に突入。集団後方では落車が続出するなか、残り4.5km地点でティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が飛び出した。
しかしこれをDSMフィルメニッヒ・ポストNLの牽引するプロトンが捉え、フィニッシュ手前1.8kmで集団は再び一つに。フラムルージュ(残り1km地点)を過ぎてからはスーダル・クイックステップのペースアップに選手たちが遅れ、残り400mの最終コーナーからメルリールが過去2大会と同じロングスプリントを仕掛ける。石畳の緩斜面を猛スピードで駆け上がるメルリールに対し、出遅れたヤコブセンやフィリプセンは届かなかった。
チームによるペースアップから見事な早駆けを決めたメルリール。「とても緊張感の高いレースでチームは素晴らしい走りを見せてくれた。彼らに感謝すると共に誇りに思う。無数のアタックにも驚くことなく、過去2年と同じようにチャンスと思いスプリントした。今シーズン早くも6勝目は嬉しいよ」と、地元ベルギーで飾った大会3連覇を喜んだ。
女子レースは序盤落車のコペッキーが2連覇
一方の女子は昨年と同じ残り14kmでロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)がロレーナ・ウィーベス(オランダ)と共にアタックする。そこにアルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)とリリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)が食らいつき、残り7km地点でコペッキーが再度加速した。
それには誰もついていくことはできず、またトップスプリンターであるウィーベスがライバルをマークしたため追走集団のペースも上がらない。そのためレース序盤で落車し、左肩が破れたアルカンシエルを着るコペッキーが独走勝利。「厳しいコースで作戦通りレースを厳しい展開に持っていくことができた。昨年と似通った展開からの2連勝はうれしい」と大会2連覇を喜んだ。
2位を争うスプリントはウィーベスが先着したため、SDワークスはトップツーフィニッシュを決めた。
ノケレ〜クールセ2024男子レース結果
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 4:21:59 |
2位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
3位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック) |
ノケレ〜クールセ2024女子レース結果
1位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 3:15:55 |
2位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:17 |
3位 | リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | +0:18 |
4位 | ソフィー・ファンロイエン(オランダ、フォルカーヴェッセルス・ウィメンズプロサイクリングチーム) | |
5位 | アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター) | +0:22 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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