2024/02/17(土) - 09:00
ルイ・コスタ(ポルトガル、EFエデュケーション・イージーポスト)が落車で右の肩甲骨と鎖骨を骨折したヴォルタ・アン・アルガルヴェ第3ステージ。残り10km地点でスプリント参戦を決断したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が、3名によるハンドル投げを制した。
ポルトガル南部で開催中のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)は3日目。192.2kmコースは中盤に2つの3級山岳を越え、フィニッシュまでは平坦路が続くためスプリントステージと目されたこの日は、落車によって混沌の集団スプリントとなった。
前日の頂上フィニッシュを制し、総合リーダージャージを着るダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)を先頭にレースはスタート。序盤から地元のコンチネンタルチームの選手ら7名が逃げ集団を作り、初日スプリントを制したアンテルマルシェ・ワンティなどがメイン集団を牽引した。
大怪我のため昨年は下部チーム所属だったミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)がプロトン先頭でペースを作るなか、集団前方で約10名を巻き込む落車が発生する。EFはルイ・コスタ(ポルトガル)が右の肩甲骨と鎖骨を骨折で棄権し、初日に2位だったマライン・ファンデンベルフ(オランダ)は再スタートを切りながらも脳震盪のような症状が見られたためレースを降りた。
EFが山岳と平坦ステージの両方のエースを失うなか、残り12km地点でメイン集団は逃げを吸収。集団前方で位置を取りたいスプリンターと総合エースの安全確保が目的のチームの思惑が入り乱れるなか、落車しても救済措置の取られる残り3kmを通過。そしてフィニッシュ手前1kmのラウンドアバウトの出口付近で、再び落車が起こった。
集団中ほどでの落車だったため、前方には20名程度が残される。そして2名のアシストを残したアンテルマルシェ・ワンティが先頭で最終ストレートに突入。そこから初日勝者ヘルベン・テイッセン(ベルギー)が残り200mでスプリントを開始したものの、その両サイドからファンアールトとマリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング)がテイッセンを抜き、ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)を含む3名がフィニッシュライン目がけてハンドルを投げた。
そしてその結果、ファンアールトが今シーズン初勝利を手に入れた。
「スプリントに加わろうと決めたのは残り10km地点。集団前方に位置を取るのは難しくなく、最後は僕に適した緩やかな登り坂だった。脚の調子もよく、だからこそ”いってみよう”と思ったんだ。勝つのが簡単ではないこの大会での勝利は、今後に繋がる自信となる」とファンアールトはレースを振り返った。
2位には昨年のさいたまクリテリウムで来日したオリヴェイラが、3位には今年DSMフィルメニッヒ・ポストNLからチューダー・プロサイクリングに移籍したマイヤーホーファーが入っている。
ポルトガル南部で開催中のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)は3日目。192.2kmコースは中盤に2つの3級山岳を越え、フィニッシュまでは平坦路が続くためスプリントステージと目されたこの日は、落車によって混沌の集団スプリントとなった。
前日の頂上フィニッシュを制し、総合リーダージャージを着るダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)を先頭にレースはスタート。序盤から地元のコンチネンタルチームの選手ら7名が逃げ集団を作り、初日スプリントを制したアンテルマルシェ・ワンティなどがメイン集団を牽引した。
大怪我のため昨年は下部チーム所属だったミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)がプロトン先頭でペースを作るなか、集団前方で約10名を巻き込む落車が発生する。EFはルイ・コスタ(ポルトガル)が右の肩甲骨と鎖骨を骨折で棄権し、初日に2位だったマライン・ファンデンベルフ(オランダ)は再スタートを切りながらも脳震盪のような症状が見られたためレースを降りた。
EFが山岳と平坦ステージの両方のエースを失うなか、残り12km地点でメイン集団は逃げを吸収。集団前方で位置を取りたいスプリンターと総合エースの安全確保が目的のチームの思惑が入り乱れるなか、落車しても救済措置の取られる残り3kmを通過。そしてフィニッシュ手前1kmのラウンドアバウトの出口付近で、再び落車が起こった。
集団中ほどでの落車だったため、前方には20名程度が残される。そして2名のアシストを残したアンテルマルシェ・ワンティが先頭で最終ストレートに突入。そこから初日勝者ヘルベン・テイッセン(ベルギー)が残り200mでスプリントを開始したものの、その両サイドからファンアールトとマリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング)がテイッセンを抜き、ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)を含む3名がフィニッシュライン目がけてハンドルを投げた。
そしてその結果、ファンアールトが今シーズン初勝利を手に入れた。
「スプリントに加わろうと決めたのは残り10km地点。集団前方に位置を取るのは難しくなく、最後は僕に適した緩やかな登り坂だった。脚の調子もよく、だからこそ”いってみよう”と思ったんだ。勝つのが簡単ではないこの大会での勝利は、今後に繋がる自信となる」とファンアールトはレースを振り返った。
2位には昨年のさいたまクリテリウムで来日したオリヴェイラが、3位には今年DSMフィルメニッヒ・ポストNLからチューダー・プロサイクリングに移籍したマイヤーホーファーが入っている。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2024第3ステージ結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:50:57 |
2位 | ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) | |
4位 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
5位 | シュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーション・イージーポスト) |
個人総合成績
1位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | 14:23:11 |
2位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:04 |
3位 | セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:12 |
4位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:16 |
5位 | ヤン・トラトニク(スロベニア、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:18 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) |
山岳賞 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
ヤングライダー賞 | アントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp
大阪前田製菓 卵卵ぼーろ 130g×12袋
大阪前田製菓