2024/02/14(水) - 09:32
ツアー・オブ・オマーン4日目にドラマ発生。フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)がボーナスタイムで総合首位に浮上し、アモリ・カピオット(フランス、アルケアB&Bホテルズ)が勝利。ラスト150mまで逃げたネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京)の優勝はあと一歩届かなかった。
日本と関係の深い中東の国、オマーンを舞台とするツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)の第4ステージ。当初予定されていた200kmコースは豪雨災害により105kmへと短縮され、50㎞以降はマスカットクラシックやそれまでのステージで通った峠を通過するアップダウンコースだ。最後は短い登坂をこなした先のフィニッシュへと飛び込む。
「チームに和があり、レース中も皆でトライしていこういう気力に溢れています。今日は後半人数が絞られる展開になるはずなので、去年より強い自分を証明したい」とスタート前に語ったのは、連日逃げにメンバーを送り込んでいるJCLチーム右京の山本大喜。この日は右京のマッテオ・マルチェッリ(イタリア)を含む3名が逃げることとなった。
ショートステージであり、残り10km地点の山頂にはボーナスタイムが用意されていたことも重なったため、総合2位フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)と0秒差の総合首位ルーク・ランパーティ(アメリカ)を守るスーダル・クイックステップは1分強というタイトな差で逃げグループをコントロール。中盤戦の山岳区間ではタイム差は15秒まで縮まったものの、3名は粘り強くリードを再構築。急勾配のアップダウンが続くラスト10kmで吸収されると同時に、山頂に用意されていたボーナスタイム争いが始まった。
猛烈にペースアップする集団からは前日勝者ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)がこぼれ落ち、スプリントを得意とするランパーティも登坂でフィッシャーブラックに離されてしまう。総合3位ディエゴ・ウリッシ(イタリア)に守られながら先着したフィッシャーブラックが総合成績逆転に成功した。
ドイツ王者エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)らがアタックを繰り返す中、残り2kmからするすると抜け出したのはネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京)だった。35歳のツアー・オブ・ジャパン覇者はリードとスピードを保ったまま最終ストレートまで到達したものの、スプリント態勢に入った40名のメイン集団に残り150mで吸収されてしまう。フィニッシュラインに向けて加速するイーデ・スヘリング(オランダ、アスタナ・カザクスタン)を発射台に見立ててタイミングを待ったアモリ・カピオット(フランス、アルケアB&Bホテルズ)が勝利した。
最終ステージを前にフィッシャーブラックが3秒差で総合首位に立ち、前哨戦マスカットクラシックで3位に入っていたカピオットがプロキャリア3勝目を掴み、再びJCLチーム右京がレースを沸かせた。本日開催される最終ステージではツアー・オブ・オマーン名物のKOMグリーンマウンテンにフィニッシュする。総合ワン・スリーを固めるUAEを突き崩すチームは現れるだろうか?
日本と関係の深い中東の国、オマーンを舞台とするツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)の第4ステージ。当初予定されていた200kmコースは豪雨災害により105kmへと短縮され、50㎞以降はマスカットクラシックやそれまでのステージで通った峠を通過するアップダウンコースだ。最後は短い登坂をこなした先のフィニッシュへと飛び込む。
「チームに和があり、レース中も皆でトライしていこういう気力に溢れています。今日は後半人数が絞られる展開になるはずなので、去年より強い自分を証明したい」とスタート前に語ったのは、連日逃げにメンバーを送り込んでいるJCLチーム右京の山本大喜。この日は右京のマッテオ・マルチェッリ(イタリア)を含む3名が逃げることとなった。
ショートステージであり、残り10km地点の山頂にはボーナスタイムが用意されていたことも重なったため、総合2位フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)と0秒差の総合首位ルーク・ランパーティ(アメリカ)を守るスーダル・クイックステップは1分強というタイトな差で逃げグループをコントロール。中盤戦の山岳区間ではタイム差は15秒まで縮まったものの、3名は粘り強くリードを再構築。急勾配のアップダウンが続くラスト10kmで吸収されると同時に、山頂に用意されていたボーナスタイム争いが始まった。
猛烈にペースアップする集団からは前日勝者ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)がこぼれ落ち、スプリントを得意とするランパーティも登坂でフィッシャーブラックに離されてしまう。総合3位ディエゴ・ウリッシ(イタリア)に守られながら先着したフィッシャーブラックが総合成績逆転に成功した。
ドイツ王者エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)らがアタックを繰り返す中、残り2kmからするすると抜け出したのはネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京)だった。35歳のツアー・オブ・ジャパン覇者はリードとスピードを保ったまま最終ストレートまで到達したものの、スプリント態勢に入った40名のメイン集団に残り150mで吸収されてしまう。フィニッシュラインに向けて加速するイーデ・スヘリング(オランダ、アスタナ・カザクスタン)を発射台に見立ててタイミングを待ったアモリ・カピオット(フランス、アルケアB&Bホテルズ)が勝利した。
最終ステージを前にフィッシャーブラックが3秒差で総合首位に立ち、前哨戦マスカットクラシックで3位に入っていたカピオットがプロキャリア3勝目を掴み、再びJCLチーム右京がレースを沸かせた。本日開催される最終ステージではツアー・オブ・オマーン名物のKOMグリーンマウンテンにフィニッシュする。総合ワン・スリーを固めるUAEを突き崩すチームは現れるだろうか?
ツアー・オブ・オマーン2024第4ステージ結果
1位 | アモリ・カピオット(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | 2:17:35 |
2位 | イーデ・スヘリング(オランダ、アスタナ・カザクスタン) | |
3位 | ダヴィデ・デプレット(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | |
4位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | |
5位 | ロレンツォ・ロータ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
6位 | ロジャー・アドリア(スペイン、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | トーマス・ペゼンティ(イタリア、JCLチーム右京) | |
8位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケアB&Bホテルズ) | |
9位 | イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | |
10位 | ベン・ツィーホフ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
1位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | 12:32:48 |
2位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) | +0:03 |
3位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:09 |
4位 | アントン・チャーム(デンマーク、アスタナ・カザクスタン) | +0:14 |
5位 | ロジャー・アドリア(スペイン、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:15 |
6位 | イェノ・ベルクムース(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
7位 | ダヴィデ・デプレット(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | |
8位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | ベン・ツィーホフ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:19 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:So Isobe
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