2024/02/02(金) - 08:50
ラクダレース場にフィニッシュしたアルウラー・ツアー3日目は、小石祐馬(JCLチーム右京)が逃げに乗る。横風分断が集団を絞ったスプリントで、圧巻のスピードを披露したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が勝利した。
アルウラー・ツアー(UCI2.1)も第3ステージを迎え、この日はアルウラー国際空港を出発してアルウラー・キャメルカップ・トラックへと至る170.6km。カテゴリーのない平坦ステージで、最後はラクダレースの会場であるキャメルカップ・トラックを1周半するユニークなコースとなった。
連日逃げに選手を送るJCLチーム右京からは小石祐馬が、39歳ベテランのルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)らと3名の逃げグループを形成する。しかし横風がこの日も選手たちを襲い、分断した集団が自ずとスピードアップを敢行。そのため逃げグループは残り76km地点で早くもプロトンに吸収された。
横風分断で遅れを取ったブライアン・コカール(フランス、コフィディス)がなんとか復帰したメイン集団は、ひと塊となり一度落ち着きを取り戻す。しかし残り30kmで進行方向が南東に変わると、再び横風が分断を誘発。集団がバラバラになるなか前日勝者のソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)がパンクで遅れ、キャメルカップ・トラックに入り優勝候補の一人であるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)も先頭集団から脱落した。
そのためルカ・メズゲッツ(スロベニア)のスプリントに切り替えたジェイコ・アルウラーが先頭でトレインを並べ、最終ストレートでDSMフィルメニッヒ・ポストNLに先頭が入れ替わる。残り200mで初日スプリントを制したカスペル・ファンウーデン(オランダ)が腰を上げ、それよりも一瞬早くスプリントを開始したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が先頭へ。
コース右側をフェンスで閉めながらもがくメルリールはトップスピードに乗り、その速度にはファンウーデンはもちろん昨年のミラノ〜トリノを制したアーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング)も届かない。そしてフィニッシュ手前で後ろを振り向く余裕を見せたメルリールが、今シーズン初勝利を掴み取った。
「初日から2日連続でミスを犯してしまっていた。だけどチームは僕を信じて勝利へと導いてくれたんだ。僕はエシュロンは好きだし、また最後の風と緩やかな登りフィニッシュは僕好みだった。全ての条件が揃ったスプリントを勝利に繋げることができて嬉しいよ」と、メルリールは語った。
アクティブライダー賞ジャージを纏い走った岡篤志(JCLチーム右京)は先頭から55秒遅れの79位でフィニッシュ。ジャージは小石と共に逃げ、中間スプリントでポイントを加算したポリクロニス・ゾルザキス(ギリシャ、ルージャイ・インシュランス)の手に渡っている。
アルウラー・ツアー(UCI2.1)も第3ステージを迎え、この日はアルウラー国際空港を出発してアルウラー・キャメルカップ・トラックへと至る170.6km。カテゴリーのない平坦ステージで、最後はラクダレースの会場であるキャメルカップ・トラックを1周半するユニークなコースとなった。
連日逃げに選手を送るJCLチーム右京からは小石祐馬が、39歳ベテランのルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)らと3名の逃げグループを形成する。しかし横風がこの日も選手たちを襲い、分断した集団が自ずとスピードアップを敢行。そのため逃げグループは残り76km地点で早くもプロトンに吸収された。
横風分断で遅れを取ったブライアン・コカール(フランス、コフィディス)がなんとか復帰したメイン集団は、ひと塊となり一度落ち着きを取り戻す。しかし残り30kmで進行方向が南東に変わると、再び横風が分断を誘発。集団がバラバラになるなか前日勝者のソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)がパンクで遅れ、キャメルカップ・トラックに入り優勝候補の一人であるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)も先頭集団から脱落した。
そのためルカ・メズゲッツ(スロベニア)のスプリントに切り替えたジェイコ・アルウラーが先頭でトレインを並べ、最終ストレートでDSMフィルメニッヒ・ポストNLに先頭が入れ替わる。残り200mで初日スプリントを制したカスペル・ファンウーデン(オランダ)が腰を上げ、それよりも一瞬早くスプリントを開始したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が先頭へ。
コース右側をフェンスで閉めながらもがくメルリールはトップスピードに乗り、その速度にはファンウーデンはもちろん昨年のミラノ〜トリノを制したアーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング)も届かない。そしてフィニッシュ手前で後ろを振り向く余裕を見せたメルリールが、今シーズン初勝利を掴み取った。
「初日から2日連続でミスを犯してしまっていた。だけどチームは僕を信じて勝利へと導いてくれたんだ。僕はエシュロンは好きだし、また最後の風と緩やかな登りフィニッシュは僕好みだった。全ての条件が揃ったスプリントを勝利に繋げることができて嬉しいよ」と、メルリールは語った。
アクティブライダー賞ジャージを纏い走った岡篤志(JCLチーム右京)は先頭から55秒遅れの79位でフィニッシュ。ジャージは小石と共に逃げ、中間スプリントでポイントを加算したポリクロニス・ゾルザキス(ギリシャ、ルージャイ・インシュランス)の手に渡っている。
アルウラー・ツアー2024第3ステージ結果
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:59:52 |
2位 | アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | |
3位 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
4位 | ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ジェイコ・アルウラー) | |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) |
個人総合成績
1位 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | 12:00:37 |
2位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:02 |
3位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:10 |
4位 | ニルス・エーコフ(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) | +0:12 |
その他の特別賞
ポイント賞 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
ヤングライダー賞 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
チーム総合成績 | スーダル・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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