スペインを拠点とするブルゴスBHが、今年日本のレースでも活躍したジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)の獲得を発表した。現モンゴル王者である27歳が、来年「夢だった」と語るプロデビューを果たす。



ブルゴスBHとの契約を掴んだジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル) photo:Burgos-BH

マレーシアのコンチネンタルチーム、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームの一員として、5月のツアー・オブ・ジャパンやツール・ド・熊野、ツール・ド・九州に出場したジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル)。勝利こそなかったもののシングルリザルトを連発し、熊野では総合3位表彰台。続けざまに6月のモンゴル選手権を制して国内王者となったセインベヤールが、スペインはブルゴス拠点のプロチーム、ブルゴスBHへ移籍する。

「新しいチームでプロフェッショナルのプロトンに加わることができ、とても嬉しい。ブルゴスBHは僕に素晴らしい機会とモチベーション、新しい挑戦を与えてくれる。夢が叶った!このステップアップは3年間所属したトレンガヌ・ポリゴンのおかげ。良い結果をもたらしてくれたチームメイトやスタッフに感謝したい」と、セインベヤールは移籍の喜びを語った。

ツール・ド・九州の第1ステージで2位に入ったジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル) photo:Satoru Kato

ブルゴスBHの監督であるダヴィド・カンテラ氏は「ジャンバルのことは2021年から追っていた。国際化が進む自転車界において、またアジア・ツアーも走る我々にとって彼の獲得が良い選択肢だと考えた。ジャンバルは素晴らしい経験と結果を残している選手。その経験をチームにもたらし、彼にヨーロッパで走るチャンスを与えたい。またチームに順応した彼にはエースを任せることも考えている」と、獲得理由とその未来について説明。ブルゴスは地元密着系チームでありながら、オランダ人選手やコロンビア人選手を加入させるなど、国際化を目指す一面もある。

セインベヤールは2021年のツアー・オブ・タイランド(UCI2.1)で総合優勝を挙げ、今年も小石祐馬(JCLチーム右京)を抑えて総合2位入賞。ツアー・オブ・黄山(UCI2.2)やマトリックスパワータグが参戦したツアー・オブ・イラン(UCI2.1)で区間優勝を飾るなどアジアのレースで結果を残し、プロへの切符を手に入れた。

text:Sotaro.Arakawa

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