2023/10/23(月) - 13:00
歴史と伝統を持つCXシリーズ戦、テレネット・スーパープレスティージュが開幕。4年ぶりのベルギーレース参戦となる竹之内悠(Slash)が参加したレースで、エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が勝利している。
ベルギー屈指のシクロクロスシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」が、10月22日(日)に開幕。1982年に開幕し、UCIシクロクロスワールドカップ(1993年にスタート)よりも歴史ある伝統的なシリーズ戦であり、ベルギー国内においてそのプライオリティは非常に高い。
W杯初戦を制したティボー・ネイス(ベルギー、トレック・ライオンズ)の父にして、ベルギーの英雄スヴェン・ネイス(ベルギー)が過去最多の13回総合優勝を挙げているシリーズ戦は、ベルギーのフランダースにあるフラマンブラバント州の街オーベレルエイセで開幕。ワールドカップ初戦のアメリカラウンド参戦組と、欧州居残り組が対戦し、さらに2019年以来4年ぶりのベルギー転戦中の竹之内悠(Slash)や、引退を撤回したトム・メーウセン(ベルギー)も参戦を果たした。
ベルギー屈指のシクロクロスシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」が、10月22日(日)に開幕。1982年に開幕し、UCIシクロクロスワールドカップ(1993年にスタート)よりも歴史ある伝統的なシリーズ戦であり、ベルギー国内においてそのプライオリティは非常に高い。
W杯初戦を制したティボー・ネイス(ベルギー、トレック・ライオンズ)の父にして、ベルギーの英雄スヴェン・ネイス(ベルギー)が過去最多の13回総合優勝を挙げているシリーズ戦は、ベルギーのフランダースにあるフラマンブラバント州の街オーベレルエイセで開幕。ワールドカップ初戦のアメリカラウンド参戦組と、欧州居残り組が対戦し、さらに2019年以来4年ぶりのベルギー転戦中の竹之内悠(Slash)や、引退を撤回したトム・メーウセン(ベルギー)も参戦を果たした。
テレネット・スーパープレスティージュ2023-2024スケジュール
第1戦 | 2023年10月23日(日) | オーベレルエイセ(ベルギー) |
第2戦 | 2023年10月28日(土) | ルッデルフォールデ(ベルギー) |
第3戦 | 2023年11月11日(土) | ニール(ベルギー) |
第4戦 | 2023年11月18日(土) | メルクスプラス(ベルギー) |
第5戦 | 2023年12月2日(土) | ボーム(ベルギー) |
第6戦 | 2023年12月27日(水) | ヒュースデン・ゾルダー(ベルギー) |
第7戦 | 2023年12月28日(木) | ディーヘム(ベルギー) |
第8戦 | 2024年2月10日(土) | ミッデルケルケ(ベルギー) |
女子エリート:世界女王ファンエンペルが1分リードで圧勝
女子エリートレースは序盤こそルクセンブルク女王のマリー・シュライバー(SDワークス)が引っ張ったものの、すぐに世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がリードを奪う。ライバルのパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)とシリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)不在のレースで、彼女の独走を止める選手は現れなかった。
ファンエンペルは、驚くほどの余裕ぶりでベルギーでの開幕戦、W杯開幕戦、そして今回と続く今季負けなしの3連勝を達成。圧倒的な走りに2位セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)は1分近く引き離された。「良いレースにしようと努めただけで、こんなにリードできるとは思わなかった。チームとは今後、身体のコンディションを確認しながらレーススケジュールを組んでいくことに合意している」と話している。
竹之内参戦の男子エリート:激しいチーム戦の末、イゼルビットが勝利
男子エリートレースはスローペースでスタートし、2周目にエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が仕掛け、背後のネイスが激しく転倒したことで展開が動き出す。15秒ほどのリードを得て独走体制に持ち込んだイゼルビットだったが、ネイスは25番手から2番手グループに追いつき、自ら引っ張って差を縮めていく。全8周回中の5周目には、その中から飛び出したラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がついにイゼルビットに合流。こうしてレースは振り出しに戻った。
激しいインターバルに耐え、先頭グループを作ったのはトレックのネイスとファンデルハール、パウェルスサウゼンのイゼルビットとマイケル・ファントーレンハウト。ミスを誘発しやすいコンディションで、ここから最終盤まで2チームがアタックの応酬を繰り広げることとなる。
ラスト2周回目をまるまる逃げたファントーレンハウトはネイスの単独追走によって捕まったものの、ペースが緩むと今度はイゼルビットがカウンターで仕掛けた。アタックモードで逃げるイゼルビットのペースにネイスだけが辛うじてついていったものの、右に回り込むキャンバー下り区間でアグレッシブな追い抜きを仕掛けて落車してしまう。これが1時間に及ぶ力勝負の行方を分けた。
失速したネイスを振り切ったイゼルビットが、ファントーレンハウトと共にワンツーフィニッシュ。「僅差の戦いだった。ネイスは別の場所で仕掛けてくると思ったけど、ほぼ追い抜き不可能な場所で攻撃してミス。幸い巻き込まれることなく勝つことができた」と、イゼルビットはネイスに敗れたW杯初戦の悔しさを晴らすことに成功した。
ネイスは優勝争いの末4位に甘んじたが、「アメリカから帰国して風邪を引いてしまい、さらに序盤のミス。それを考えればすごく良い走りができた。一人一人抜いていくのを楽しめたけど、最後にエリ(イゼルビット)は一瞬の隙も見せなかった。攻めすぎて落車したものの自分のレースに勝つことはできた。それが一番大事なことだと思う」と前向きなコメントを残している。
また、竹之内は最後尾からスタートし、41位。「遅いながらもポジティブに捉えられるポイントがあってよかった。来週くらいからはフルスロットルで走りたい」と話している。次戦は明日10月24日(火)にオランダで開催されるUCI2クラスのナイトレースの予定だという。
女子エリートレースは序盤こそルクセンブルク女王のマリー・シュライバー(SDワークス)が引っ張ったものの、すぐに世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がリードを奪う。ライバルのパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)とシリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)不在のレースで、彼女の独走を止める選手は現れなかった。
ファンエンペルは、驚くほどの余裕ぶりでベルギーでの開幕戦、W杯開幕戦、そして今回と続く今季負けなしの3連勝を達成。圧倒的な走りに2位セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)は1分近く引き離された。「良いレースにしようと努めただけで、こんなにリードできるとは思わなかった。チームとは今後、身体のコンディションを確認しながらレーススケジュールを組んでいくことに合意している」と話している。
竹之内参戦の男子エリート:激しいチーム戦の末、イゼルビットが勝利
男子エリートレースはスローペースでスタートし、2周目にエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が仕掛け、背後のネイスが激しく転倒したことで展開が動き出す。15秒ほどのリードを得て独走体制に持ち込んだイゼルビットだったが、ネイスは25番手から2番手グループに追いつき、自ら引っ張って差を縮めていく。全8周回中の5周目には、その中から飛び出したラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がついにイゼルビットに合流。こうしてレースは振り出しに戻った。
激しいインターバルに耐え、先頭グループを作ったのはトレックのネイスとファンデルハール、パウェルスサウゼンのイゼルビットとマイケル・ファントーレンハウト。ミスを誘発しやすいコンディションで、ここから最終盤まで2チームがアタックの応酬を繰り広げることとなる。
ラスト2周回目をまるまる逃げたファントーレンハウトはネイスの単独追走によって捕まったものの、ペースが緩むと今度はイゼルビットがカウンターで仕掛けた。アタックモードで逃げるイゼルビットのペースにネイスだけが辛うじてついていったものの、右に回り込むキャンバー下り区間でアグレッシブな追い抜きを仕掛けて落車してしまう。これが1時間に及ぶ力勝負の行方を分けた。
失速したネイスを振り切ったイゼルビットが、ファントーレンハウトと共にワンツーフィニッシュ。「僅差の戦いだった。ネイスは別の場所で仕掛けてくると思ったけど、ほぼ追い抜き不可能な場所で攻撃してミス。幸い巻き込まれることなく勝つことができた」と、イゼルビットはネイスに敗れたW杯初戦の悔しさを晴らすことに成功した。
ネイスは優勝争いの末4位に甘んじたが、「アメリカから帰国して風邪を引いてしまい、さらに序盤のミス。それを考えればすごく良い走りができた。一人一人抜いていくのを楽しめたけど、最後にエリ(イゼルビット)は一瞬の隙も見せなかった。攻めすぎて落車したものの自分のレースに勝つことはできた。それが一番大事なことだと思う」と前向きなコメントを残している。
また、竹之内は最後尾からスタートし、41位。「遅いながらもポジティブに捉えられるポイントがあってよかった。来週くらいからはフルスロットルで走りたい」と話している。次戦は明日10月24日(火)にオランダで開催されるUCI2クラスのナイトレースの予定だという。
テレネット・スーパープレスティージュ2023-2024第1戦 女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 43:00 |
2位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:54 |
3位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +1:14 |
4位 | アンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ) | +1:20 |
5位 | アニク・ファンアルフェン(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:37 |
6位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:48 |
7位 | レオニー・ヴェントフェルド(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:57 |
8位 | エレーヌ・クラウツェル(フランス、ASバイクレーシング) | |
9位 | アンナ・カイ(イギリス、シクロクロスレッズ) | +2:07 |
10位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +2:26 |
テレネット・スーパープレスティージュ2023-2024 第1戦 男子エリート結果
1位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 1:00:44 |
2位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:02 |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:15 |
4位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:19 |
5位 | キャメロン・メイソン(イギリス、シクロクロスレッズ) | +0:33 |
6位 | ヘルベン・クイペルス(ベルギー、サーカス・レウス・テックノルド) | +0:39 |
7位 | ケヴィン・クーン(スイス、サーカス・レウス・テックノルド) | +1:01 |
8位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:06 |
9位 | ライアン・カンプ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:10 |
10位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:16 |
text:So.Isobe
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