イタリアンタイヤブランドの雄、ヴィットリアがタイヤインサートの新モデル"Air-Liner Light"をリリースした。今作はMTBクロスカントリーレースなどで使用できる軽量性と衝撃を受けた時のサスペンション機能、ランフラットの役割を実現したモデルとなっている。



ヴィットリア Air-Liner Light (XC、TRAIL) (c)VTJ

マウンテンバイク、グラベル、ロード用のタイヤインサートを揃えるイタリアのタイヤブランド、ヴィットリア。チューブレスタイヤをサポートするインサートが一通り揃うラインアップに新作のAir-Liner Lightを追加することをアナウンスした。

今作はマウンテンバイク用の2モデル目で、主にクロスカントリーレースからトレイルまでカバーできる軽量なモデルとして設計されている。開発にはヴィットリアがサポートするXCチームのBMCレーシング、サンタクルズFSA、KTMヴィットリアのライダーやメカニックのフィードバックが活かされており、レースシーンで扱いやすいインサートを実現していている。

Y字型のフォームとされた (c)VTJ

ヴィットリアは1年以上もかけて30通りのサンプルでリサーチ、テストを重ね、導き出した特別なコンパウンドを実現し、新型インサートの魅力を引き出している。その魅力の一つが先述した軽量性だ。リム内幅25-30mmに適合するサイズ感かつ、Y字形状というこれまでとは異なるデザインの新型ライナーは55gというMTBインサートとしては最軽量に仕上げられており、アップダウンが激しいクロスカントリーレースの登りでも重さがディスアドバンテージとなりにくく、ダウンヒルでもシャープなハンドリングを実現してくれる。

新しいフォームは振動吸収性が高められており、オフロードライドでのインパクトを吸収するサスペンション特性も強化されているという。また新作では衝撃が加えられた際に単純に潰れるのではなく、サスペンションのように段階的に圧縮されるため、ライダーに伝わるフィーリングはより自然なものとなる。

パンク時は膨張して走行をアシストする (c)VTJ
プログレッシブな圧縮によって自然なフィーリングを実現する (c)VTJ

インサートを装着することでリム打ちパンクリスクの低減や、低圧のタイヤセッティングとコーナリング時のサイド剛性の両立といったメリットの恩恵を受けることができる。Air-Liner Lightのようにダウンヒルのコーナリングや荒れた部分の走行でも自然なフィーリングでバイクを扱えるようになることで、あらゆるセクションで攻めた走りが可能となる。

またヴィットリアのロード用モデルのようにパンク時にインサートが膨張(空気充填時に圧縮される)する性能を備えており、パンク時もランフラットタイヤとして走行を続けられる。もちろんシーラントによるパンク補修をさせつつも、シーラントでは対応しきれない場合でもレースではピットまで素早く戻れるはずだ。

Air-Liner Lightの対応タイヤ幅は29”x2.1”〜29”x2.4”で、レースからダウンカントリー、トレイルライドタイヤにまでマッチする。パッケージにはインサートを装着しても空気充填を行えるマルチウェイチューブレスバルブが含まれる。価格は9,350円(税込)。またヴィットリアは新型のユニバーサルタイヤレバーも用意しており、インサートの着脱時に活躍してくれるだろう。

ユニバーサルタイヤレバー (c)VTJ
MTBチューブレス・ツールキット (c)VTJ



ヴィットリア Air-Liner Light (XC、TRAIL)
対応タイヤサイズ:径/29インチ、幅/2.1~2.4
対応リム内幅:25~30mm
重量:55g(Ave.)
価格:9,350円(税込)

ヴィットリア MTBチューブレス・ツールキット
価格:4,840円(税込)

ヴィットリア ユニバーサルタイヤレバー
価格:880円(税込)
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