2023/10/18(水) - 13:00
世界最高峰のシクロクロスシリーズ戦、CXワールドカップがアメリカで開幕。偉大な父を持つティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がW杯初勝利を飾り、フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が女子レースを制圧した。
世界最高峰のシクロクロスシリーズであるUCIシクロクロスワールドカップが恒例のアメリカラウンドで開幕。2022-2023シーズンのUCIワールドカップは昨年と同じ全14戦で、例年通りアメリカのウォータールーで開幕し、本場ベルギーとオランダでレースをこなしつつ、アイルランドとフランス、そしてスペインに遠征。1月28日にホーヘルハイデでの最終戦を終えたのち、シーズン締めくくりの大一番となる世界選手権(チェコ、ターボル)に向かう。
ウィスコンシン州ウォータールーに位置するトレックが主催を務める開幕戦は、本社裏手の丘を縦横無尽に駆け巡るコース設定。乗車を拒む激坂や斜度のキツいキャンバー区間が特徴であり、今年は前座レース開催時に降り注いだ雨によって一部に固い泥が残るコンディションでの開催。今年は鈴木来人(OnebyESU-ICV)が唯一の日本人選手として男子エリートレースに参戦を果たした。
世界最高峰のシクロクロスシリーズであるUCIシクロクロスワールドカップが恒例のアメリカラウンドで開幕。2022-2023シーズンのUCIワールドカップは昨年と同じ全14戦で、例年通りアメリカのウォータールーで開幕し、本場ベルギーとオランダでレースをこなしつつ、アイルランドとフランス、そしてスペインに遠征。1月28日にホーヘルハイデでの最終戦を終えたのち、シーズン締めくくりの大一番となる世界選手権(チェコ、ターボル)に向かう。
ウィスコンシン州ウォータールーに位置するトレックが主催を務める開幕戦は、本社裏手の丘を縦横無尽に駆け巡るコース設定。乗車を拒む激坂や斜度のキツいキャンバー区間が特徴であり、今年は前座レース開催時に降り注いだ雨によって一部に固い泥が残るコンディションでの開催。今年は鈴木来人(OnebyESU-ICV)が唯一の日本人選手として男子エリートレースに参戦を果たした。
UCIシクロクロスワールドカップ2023-2024スケジュール
第1戦 | 2023年10月15日(日) | ウォータールー(アメリカ) |
第2戦 | 2023年10月29日(日) | マースメヘレン(ベルギー) |
第3戦 | 2023年11月12日(日) | デンデルモンデ(ベルギー) |
第4戦 | 2023年11月19日(日) | トロワ(フランス) |
第5戦 | 2023年11月26日(日) | ダブリン(アイルランド) |
第6戦 | 2023年12月3日(日) | フラマンヴィル(フランス) |
第7戦 | 2023年12月10日(日) | ヴァルディソーレ(イタリア) |
第8戦 | 2023年12月17日(日) | ナミュール(ベルギー) |
第9戦 | 2023年12月23日(土) | アントウェルペン(ベルギー) |
第10戦 | 2023年12月26日(火) | ガーフェレ(ベルギー) |
第11戦 | 2023年12月30日(土) | フルスト(オランダ) |
第12戦 | 2024年1月7日(日) | ゾンホーフェン(ベルギー) |
第13戦 | 2024年1月21日(日) | ベニドルム(スペイン) |
第14戦 | 2024年1月28日(日) | ホーヘルハイデ(オランダ) |
女子エリート:世界女王ファンエンペルが余裕の独走勝利
女子シクロクロス界を牽引するオランダ勢が顔を揃えた女子エリートレースは、序盤から世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、そして元世界女王セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が抜け出す展開でスタートした。
先頭グループの中では2周目にピーテルスが2度のミスで背後のアルバラードを巻き込んで失速。思いがけずリードを得たファンエンペルはペースアップし、合流を目論むピーテルスとのタイム差を10秒、15秒と少しつづ広げていく。「後ろの状況ではなく自分のペースを刻むことに集中した」と余裕を持って走る世界女王は、最終的にピーテルスを36秒抑えて独走勝利。3位のアルバラードとの差は2分近くまで広がり、そのポテンシャルを見せつける結果となった。
男子エリート:20歳ネイスがW杯初勝利 鈴木来人は35位
男子エリートレースに出場したのは40名で、予想通り序盤からベルギー/オランダ勢がレースを引っ張り続ける展開に。中でもレースを掌握したのはトレックのために是が非でも勝ちたいバロワーズ・トレック・ライオンズ勢で、現U23世界王者ティボー・ネイス(ベルギー)と、3年前のU23世界王者ピム・ロンハール(オランダ)がエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)を従えて先頭グループを作ることとなった。
昨年大会こそイゼルビットの独走に歯止めをかけられなかったネイスだが、今年は類稀れなテクニックを武器にレースを優位に運んでいく。連覇が懸かるイゼルビットだったがレース中盤に落車し、ピットで壊れたシューズを履き替えたことで遅れをとってしまう。チームメイト2人となった先頭グループではやがて、激坂区間を乗車でこなしたことをきっかけにネイスの独走が始まった。
1週間前のベルギーレースで、イゼルビットをゴールスプリントで下していたネイス。「好調なのは分かっていたけどレースを支配できるほどだとは思わなかった」と言うネイスに追いつく選手は最後まで現れなかった。
UCIワールドカップで通算50勝と5回のシリーズタイトルを獲得したスーパースターの父を持つ、ベルギー期待のジュニア選手が20歳にしてワールドカップ初勝利。「信じられないよ。スポンサーのトレックが主催するレースを独走で勝てたなんて、間違いなく競技人生で最高の一日になった」と喜びを話している。
また、鈴木は35位(マイナス2ラップ)でレース終了。「コンディションは良かったのですが、世界トップとの距離はまだまだ遠い。トレーニングを重ねて彼らが見える場所までいきたい」とSNSに綴っている。今週末にはオハイオ州のUCIレースへと転戦予定だという。
女子シクロクロス界を牽引するオランダ勢が顔を揃えた女子エリートレースは、序盤から世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、そして元世界女王セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が抜け出す展開でスタートした。
先頭グループの中では2周目にピーテルスが2度のミスで背後のアルバラードを巻き込んで失速。思いがけずリードを得たファンエンペルはペースアップし、合流を目論むピーテルスとのタイム差を10秒、15秒と少しつづ広げていく。「後ろの状況ではなく自分のペースを刻むことに集中した」と余裕を持って走る世界女王は、最終的にピーテルスを36秒抑えて独走勝利。3位のアルバラードとの差は2分近くまで広がり、そのポテンシャルを見せつける結果となった。
男子エリート:20歳ネイスがW杯初勝利 鈴木来人は35位
男子エリートレースに出場したのは40名で、予想通り序盤からベルギー/オランダ勢がレースを引っ張り続ける展開に。中でもレースを掌握したのはトレックのために是が非でも勝ちたいバロワーズ・トレック・ライオンズ勢で、現U23世界王者ティボー・ネイス(ベルギー)と、3年前のU23世界王者ピム・ロンハール(オランダ)がエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)を従えて先頭グループを作ることとなった。
昨年大会こそイゼルビットの独走に歯止めをかけられなかったネイスだが、今年は類稀れなテクニックを武器にレースを優位に運んでいく。連覇が懸かるイゼルビットだったがレース中盤に落車し、ピットで壊れたシューズを履き替えたことで遅れをとってしまう。チームメイト2人となった先頭グループではやがて、激坂区間を乗車でこなしたことをきっかけにネイスの独走が始まった。
1週間前のベルギーレースで、イゼルビットをゴールスプリントで下していたネイス。「好調なのは分かっていたけどレースを支配できるほどだとは思わなかった」と言うネイスに追いつく選手は最後まで現れなかった。
UCIワールドカップで通算50勝と5回のシリーズタイトルを獲得したスーパースターの父を持つ、ベルギー期待のジュニア選手が20歳にしてワールドカップ初勝利。「信じられないよ。スポンサーのトレックが主催するレースを独走で勝てたなんて、間違いなく競技人生で最高の一日になった」と喜びを話している。
また、鈴木は35位(マイナス2ラップ)でレース終了。「コンディションは良かったのですが、世界トップとの距離はまだまだ遠い。トレーニングを重ねて彼らが見える場所までいきたい」とSNSに綴っている。今週末にはオハイオ州のUCIレースへと転戦予定だという。
UCIシクロクロスワールドカップ2023-2024 第1戦 女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 48:31 |
2位 | パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +0:36 |
3位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:51 |
4位 | マガリー・ロシェット(カナダ) | +2:04 |
5位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス) | +2:22 |
6位 | マノン・バッカー(オランダ) | +2:33 |
7位 | クララ・ホンシンガー(アメリカ) | +2:59 |
8位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ) | +3:15 |
9位 | レオニー・ヴェントフェルド(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +3:49 |
10位 | カロリーヌ・マニ(フランス) | +4:13 |
UCIシクロクロスワールドカップ2023-2024 第1戦 男子エリート結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 56:59 |
2位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:16 |
3位 | ピム・ロンハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:41 |
4位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:57 |
5位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +1:09 |
6位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:36 |
7位 | ライアン・カンプ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:45 |
8位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +2:03 |
9位 | ワイツ・メーウセン(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:08 |
10位 | トーン・ファンデボシュ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:23 |
text:So.Isobe
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