2023/10/17(火) - 08:25
トルコが舞台かつシマノレーシングも出場したツアー・オブ・ターキーが閉幕。8日間レースで今季好調のヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が区間4勝を挙げ、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)が総合優勝に輝いた。
東ヨーロッパと西アジアにまたがるトルコ共和国にて、第58回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキーが行われた。昨年の4月から10月に開催時期を変え、プロシリーズから1クラス(上から3番目)にレースカテゴリーを落としたものの、プレジデンシャルというトルコ大統領府がメインスポンサーを務めることもあり豪華メンバーが集結した。
10月8日から15日にかけて争われる8日間レースで最も注目を集めたのは、来シーズンの現役続行を発表したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン)。落車リタイアした7月のツール・ド・フランス以来3ヶ月の実戦復帰となり、また日本からはシマノレーシングが参戦。更に鳴海颯(ソフェル・サヴィーニ・デュオ・OMZ)と小山智也(グローバル6サイクリング)と日本人選手が揃った。
大会初日と2日目は共に集団スプリントに持ち込まれ、今年のツールで区間4勝とマイヨヴェール(ポイント賞)を獲得したヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が2連勝をマーク。一方のアスタナはカヴェンディッシュではなく初日にグレブ・シリツァ(ロシア)、2日目にケース・ボル(オランダ)で勝負したものの、どちらも2位と敗れた。
距離104.1kmの短い距離に過酷な超級山岳(距離18.4km/平均10.3%)を駆け上がる大会3日目。優勝候補の一人であるジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)が遅れるなか、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)がベン・ツィーホフ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)を引き離し勝利。総合リーダージャージに袖を通した。
翌第4ステージは再びフィリプセンがスプリントを制し、序盤に1級山岳を登る第5ステージはフィニッシュ手前の細かなアップダウンにフィリプセンが遅れ、ボーラ・ハンスグローエのニコ・デンツ(ドイツ)とマチュー・ウォールス(イギリス)がワンツーフィニッシュを達成。そして第6ステージは1級山岳を登る山頂フィニッシュとなり、ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、ブルゴスBH)がルツェンコとのマッチスプリントの末に金星を挙げた。
残り22km地点に1級山岳の頂上が設定された大会7日目。集団スプリントに持ち込もうとアルペシン・ドゥクーニンクが集団をコントロールするなか、その1級山岳でヴァインが加速して独走に持ち込む。そして後続に7秒差をつけたヴァインが区間優勝を飾った。
最終ステージの集団スプリントは、ボルを退けたヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が区間4勝目をマーク。今シーズン19勝目となるキャリアハイの成績で、2023年シーズンを締めくくった。
そして総合優勝は最後までリーダージャージを保持したルツェンコの手に渡り、日本勢では風間翔眞(シマノレーシング)が総合37位の日本人最高位でレースを終えている。
東ヨーロッパと西アジアにまたがるトルコ共和国にて、第58回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキーが行われた。昨年の4月から10月に開催時期を変え、プロシリーズから1クラス(上から3番目)にレースカテゴリーを落としたものの、プレジデンシャルというトルコ大統領府がメインスポンサーを務めることもあり豪華メンバーが集結した。
10月8日から15日にかけて争われる8日間レースで最も注目を集めたのは、来シーズンの現役続行を発表したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン)。落車リタイアした7月のツール・ド・フランス以来3ヶ月の実戦復帰となり、また日本からはシマノレーシングが参戦。更に鳴海颯(ソフェル・サヴィーニ・デュオ・OMZ)と小山智也(グローバル6サイクリング)と日本人選手が揃った。
大会初日と2日目は共に集団スプリントに持ち込まれ、今年のツールで区間4勝とマイヨヴェール(ポイント賞)を獲得したヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が2連勝をマーク。一方のアスタナはカヴェンディッシュではなく初日にグレブ・シリツァ(ロシア)、2日目にケース・ボル(オランダ)で勝負したものの、どちらも2位と敗れた。
距離104.1kmの短い距離に過酷な超級山岳(距離18.4km/平均10.3%)を駆け上がる大会3日目。優勝候補の一人であるジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)が遅れるなか、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)がベン・ツィーホフ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)を引き離し勝利。総合リーダージャージに袖を通した。
翌第4ステージは再びフィリプセンがスプリントを制し、序盤に1級山岳を登る第5ステージはフィニッシュ手前の細かなアップダウンにフィリプセンが遅れ、ボーラ・ハンスグローエのニコ・デンツ(ドイツ)とマチュー・ウォールス(イギリス)がワンツーフィニッシュを達成。そして第6ステージは1級山岳を登る山頂フィニッシュとなり、ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、ブルゴスBH)がルツェンコとのマッチスプリントの末に金星を挙げた。
残り22km地点に1級山岳の頂上が設定された大会7日目。集団スプリントに持ち込もうとアルペシン・ドゥクーニンクが集団をコントロールするなか、その1級山岳でヴァインが加速して独走に持ち込む。そして後続に7秒差をつけたヴァインが区間優勝を飾った。
最終ステージの集団スプリントは、ボルを退けたヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が区間4勝目をマーク。今シーズン19勝目となるキャリアハイの成績で、2023年シーズンを締めくくった。
そして総合優勝は最後までリーダージャージを保持したルツェンコの手に渡り、日本勢では風間翔眞(シマノレーシング)が総合37位の日本人最高位でレースを終えている。
ツアー・オブ・ターキー2023ステージ結果
第1ステージ優勝 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 2:44:31 |
第2ステージ優勝 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 4:13:54 |
第3ステージ優勝 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン) | 3:34:17 |
第4ステージ優勝 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 3:50:17 |
第5ステージ優勝 | ニコ・デンツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:26:27 |
第6ステージ優勝 | ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、ブルゴスBH) | 4:46:34 |
第7ステージ優勝 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ) | 3:36:51 |
第8ステージ優勝 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 2:57:28 |
個人総合成績
1位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン) | 30:10:14 |
2位 | ベン・ツィーホフ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:26 |
3位 | アロルド・テハダ(コロンビア、アスタナ・カザフスタン) | 0:51 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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