2023/10/08(日) - 14:00
前回覇者フェランプレヴォがコロナ陽性で不在の中争われた第2回グラベル世界選手権。精鋭集団から飛び出したカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が、独走で自身4年振りとなる勝利を手に入れた。
自転車界におけるグラベルレースの急拡大を受け、2022年にUCI(国際自転車競技連合)がスタートさせたUCIグラベル世界選手権。10月7日(土)、その第2回大会がイタリアのヴェネト州を舞台に開幕した。
初日は女子レースが行われ、コースはスプレジアーノのレ・バンディエ湖からピエーヴェ・ディ・ソリーゴを結ぶ140km。総獲得標高差1,660mの未舗装路レースに100名を超える選手たちが出場し、世界一の称号であるアルカンシエルを掛けて争った。
初代覇者であるポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)が新型コロナウイルスに感染して未出走となったレースには、ツール・ド・フランス・ファムの総合優勝者であるデミ・フォレリング(オランダ)やスプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ)が出場。またシクロクロス世界選手権で4位のシルヴィア・ペルシコ(イタリア)など、ロードレースで活躍する選手たちが中心となり揃った。
レース中継がなかったことからUCIが声明文を発表し、来年以降の中継の義務化を約束したレースは、スタート後約40kmで25名の先頭グループが形成される。更に60kmを超え、その人数は13名まで絞られる。その中にオランダはフォレリングとウィーベス、ヤラ・カステレイン(オランダ)の3名を入れ、他にもペルシコやカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)、ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド)などロードレースでお馴染みの面子が入った。
先頭集団に選手を入れることができなかったベルギーが追走集団を先導したものの、優勝候補を含む先頭との差は縮まらない。一方で、ペルシコやガイア・レアリーニを揃えるイタリアが先頭集団のペースを作り、短くも急勾配の登りが続いた末のレ・テナデ(距離0.9km/平均6.5%)でニエウィアドマがアタック。それにペルシコが反応し、フォレリングが食らいついた。
しかし更に速度を上げたニエウィアドマが、残り20km地点でフォレリングたちを引き離して単独先頭に立つ。そしてそのままフィニッシュ地点であるピエーヴェ・ディ・ソリーゴに到着し、独走によって第2回グラベル世界選手権を制した。
ワールドツアーなどで何度も勝利に迫りながら、あと一歩で逃し続けてきたニエウィアドマが掴んだ勝利。2019年のウィメンズ・ツアー以来となる、実に4年振りの勝利をグラベル世界選手権という大舞台で掴み取ったニエウィアドマ。「コースを見て勝つ可能性があると思い、チームやバイクスポンサーであるキャニオンと共に臨んだ。最初の登りから調子の良さは感じていた。強い選手たちにアタックして挑んだ今シーズンの姿勢が、勝利という形で報われた」と、アルカンシエルを纏ったニエウィアドマは喜んだ。
またトップから33秒遅れでやってきた2位争いは、ペルシコがフォレリングをスプリントで退け先着。3名で臨んだポーランドに対し、11名のイタリアと15名のオランダが敗北を喫する結果となった。
自転車界におけるグラベルレースの急拡大を受け、2022年にUCI(国際自転車競技連合)がスタートさせたUCIグラベル世界選手権。10月7日(土)、その第2回大会がイタリアのヴェネト州を舞台に開幕した。
初日は女子レースが行われ、コースはスプレジアーノのレ・バンディエ湖からピエーヴェ・ディ・ソリーゴを結ぶ140km。総獲得標高差1,660mの未舗装路レースに100名を超える選手たちが出場し、世界一の称号であるアルカンシエルを掛けて争った。
初代覇者であるポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)が新型コロナウイルスに感染して未出走となったレースには、ツール・ド・フランス・ファムの総合優勝者であるデミ・フォレリング(オランダ)やスプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ)が出場。またシクロクロス世界選手権で4位のシルヴィア・ペルシコ(イタリア)など、ロードレースで活躍する選手たちが中心となり揃った。
レース中継がなかったことからUCIが声明文を発表し、来年以降の中継の義務化を約束したレースは、スタート後約40kmで25名の先頭グループが形成される。更に60kmを超え、その人数は13名まで絞られる。その中にオランダはフォレリングとウィーベス、ヤラ・カステレイン(オランダ)の3名を入れ、他にもペルシコやカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)、ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド)などロードレースでお馴染みの面子が入った。
先頭集団に選手を入れることができなかったベルギーが追走集団を先導したものの、優勝候補を含む先頭との差は縮まらない。一方で、ペルシコやガイア・レアリーニを揃えるイタリアが先頭集団のペースを作り、短くも急勾配の登りが続いた末のレ・テナデ(距離0.9km/平均6.5%)でニエウィアドマがアタック。それにペルシコが反応し、フォレリングが食らいついた。
しかし更に速度を上げたニエウィアドマが、残り20km地点でフォレリングたちを引き離して単独先頭に立つ。そしてそのままフィニッシュ地点であるピエーヴェ・ディ・ソリーゴに到着し、独走によって第2回グラベル世界選手権を制した。
ワールドツアーなどで何度も勝利に迫りながら、あと一歩で逃し続けてきたニエウィアドマが掴んだ勝利。2019年のウィメンズ・ツアー以来となる、実に4年振りの勝利をグラベル世界選手権という大舞台で掴み取ったニエウィアドマ。「コースを見て勝つ可能性があると思い、チームやバイクスポンサーであるキャニオンと共に臨んだ。最初の登りから調子の良さは感じていた。強い選手たちにアタックして挑んだ今シーズンの姿勢が、勝利という形で報われた」と、アルカンシエルを纏ったニエウィアドマは喜んだ。
またトップから33秒遅れでやってきた2位争いは、ペルシコがフォレリングをスプリントで退け先着。3名で臨んだポーランドに対し、11名のイタリアと15名のオランダが敗北を喫する結果となった。
グラベル世界選手権2023女子エリート結果
1位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド) | 4:49:44 |
2位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア) | +0:33 |
3位 | デミ・フォレリング(オランダ) | |
4位 | ヤラ・カステレイン(オランダ) | +1:29 |
5位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ) | +1:33 |
6位 | ローレン・スティーブンス(アメリカ) | +4:02 |
7位 | シモーネ・ボイラード(カナダ) | +5:19 |
8位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド) | +5:23 |
9位 | ガイア・レアリーニ(イタリア) | +6:03 |
10位 | ティファニー・クロムウェル(オーストラリア) | +6:47 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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