2023/09/28(木) - 08:30
ツール・ド・ランカウイ第5ステージは大会唯一の山頂フィニッシュ。10月のジャパンカップに参戦予定のサイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)が独走勝利し、総合優勝を大きく引き寄せた。
ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)5日目は超級山岳ゲンティンハイランド(距離8.8km/平均8.6%)を駆け上がる山頂フィニッシュ。スリム・リバーを出発後しばらく平坦路が続き、フィニッシュ地点に向けてまずは1級山岳(距離8.8km/平均4.1%)を越える。そこから立て続けにカテゴリーのつかない登り(距離4.9km/平均8.3%)をクリアし、いよいよ最終山岳に臨む。
大会唯一の本格山岳ステージかつ、翌日から最終日まで平坦ステージが続くため、総合優勝の行方が明らかになる日。そのためEFエデュケーション・イージーポストが、総合エースかつ10月のジャパンカップにも出場予定のサイモン・カー(イギリス)のため終始レースをコントロールした。
序盤からアタックが繰り返された末、残り94km地点で形成された逃げ集団は13名。その中には昨年までジェイコ・アルウラーで走っていたアレクサンダー・コニシェフ(イタリア、チーム・コラテック)や、第2ステージで8位に入った大仲凜功(JCLチーム右京)が入る。しかしメイン集団に引き戻され、再びシャッフルされた集団から山岳賞ジャージを着るシモン・ペロー(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム)ら8名の新たな逃げグループが誕生した。
平坦区間を終え1級山岳に入った逃げではペローが加速する。それに唯一マヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が追従し、2人は逃げ切り勝利を目指したものの残り15kmでEFの牽引するプロトンがキャッチ。この時点で集団は20名程度まで絞られ、総合上位を目指した山本大喜や小石祐馬(共にJCLチーム右京)は遅れを喫した。
超級山岳ゲンティンハイランド(距離8.8km/平均8.6%)に入ってもEFの牽引は変わらず、カーと同じくジャパンカップに参戦するオドクリスティアン・エイキング(ノルウェー)がハイペースでライバルたちを振り落とす。そしてエイキングが仕事を終えた残り6km地点で、ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出した。
これにライバルチームの選手たちが反応できなかったため、カーは自ら加速してセペダに合流する。そのまま2人で頂上を目指すと思われたが、残り4kmでカーがセペダを引き離し、観客の詰めかける急勾配区間をクリア。ダンシングとシッティングを織り交ぜ、最後までペースの落ちなかったカーがクイーンステージを制した。
「チームによる素晴らしい走りを勝利に繋げることができた。とても嬉しいよ。先週の月曜日に僕の大ファンである祖父が亡くなったので、今日のステージに向けたモチベーションは高かった。彼のためにもどうしても勝利が欲しかったんだ」と、総合でも首位に立ったカーは語った。
迫るパブロ・カストリーリョ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を振り切ったセペダが2位に入ったため、EFはワンツーフィニッシュを達成。また総合でも1位と2位を独占した。
JCLチーム右京からは小石が38位(9分14秒遅れ)で、42位(10分21秒遅れ)の山本は「長い登坂能力の弱さを痛感したが、挑戦できて良かった!」とコメントしている。
ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)5日目は超級山岳ゲンティンハイランド(距離8.8km/平均8.6%)を駆け上がる山頂フィニッシュ。スリム・リバーを出発後しばらく平坦路が続き、フィニッシュ地点に向けてまずは1級山岳(距離8.8km/平均4.1%)を越える。そこから立て続けにカテゴリーのつかない登り(距離4.9km/平均8.3%)をクリアし、いよいよ最終山岳に臨む。
大会唯一の本格山岳ステージかつ、翌日から最終日まで平坦ステージが続くため、総合優勝の行方が明らかになる日。そのためEFエデュケーション・イージーポストが、総合エースかつ10月のジャパンカップにも出場予定のサイモン・カー(イギリス)のため終始レースをコントロールした。
序盤からアタックが繰り返された末、残り94km地点で形成された逃げ集団は13名。その中には昨年までジェイコ・アルウラーで走っていたアレクサンダー・コニシェフ(イタリア、チーム・コラテック)や、第2ステージで8位に入った大仲凜功(JCLチーム右京)が入る。しかしメイン集団に引き戻され、再びシャッフルされた集団から山岳賞ジャージを着るシモン・ペロー(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム)ら8名の新たな逃げグループが誕生した。
平坦区間を終え1級山岳に入った逃げではペローが加速する。それに唯一マヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が追従し、2人は逃げ切り勝利を目指したものの残り15kmでEFの牽引するプロトンがキャッチ。この時点で集団は20名程度まで絞られ、総合上位を目指した山本大喜や小石祐馬(共にJCLチーム右京)は遅れを喫した。
超級山岳ゲンティンハイランド(距離8.8km/平均8.6%)に入ってもEFの牽引は変わらず、カーと同じくジャパンカップに参戦するオドクリスティアン・エイキング(ノルウェー)がハイペースでライバルたちを振り落とす。そしてエイキングが仕事を終えた残り6km地点で、ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出した。
これにライバルチームの選手たちが反応できなかったため、カーは自ら加速してセペダに合流する。そのまま2人で頂上を目指すと思われたが、残り4kmでカーがセペダを引き離し、観客の詰めかける急勾配区間をクリア。ダンシングとシッティングを織り交ぜ、最後までペースの落ちなかったカーがクイーンステージを制した。
「チームによる素晴らしい走りを勝利に繋げることができた。とても嬉しいよ。先週の月曜日に僕の大ファンである祖父が亡くなったので、今日のステージに向けたモチベーションは高かった。彼のためにもどうしても勝利が欲しかったんだ」と、総合でも首位に立ったカーは語った。
迫るパブロ・カストリーリョ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を振り切ったセペダが2位に入ったため、EFはワンツーフィニッシュを達成。また総合でも1位と2位を独占した。
JCLチーム右京からは小石が38位(9分14秒遅れ)で、42位(10分21秒遅れ)の山本は「長い登坂能力の弱さを痛感したが、挑戦できて良かった!」とコメントしている。
ツール・ド・ランカウイ2023第5ステージ結果
1位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 3:24:06 |
2位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:39 |
3位 | パブロ・カストリーリョ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | +0:48 |
4位 | ジョアン・ボウ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | +0:55 |
5位 | ワジム・プロンスキー(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン) | +0:59 |
38位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | +9:14 |
42位 | 山本大喜(JCLチーム右京) | +10:21 |
個人総合成績
1位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 19:25:10 |
2位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:49 |
3位 | パブロ・カストリーリョ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | +0:58 |
4位 | ジョアン・ボウ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | +1:07 |
5位 | ワジム・プロンスキー(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン) | +1:15 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム) |
山岳賞 | シモン・ペロー(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム) |
チーム総合成績 | EFエデュケーション・イージーポスト |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Langkawi
photo:Tour de Langkawi
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