2023/09/24(日) - 14:20
オランダで開催中のロードヨーロッパ選手権4日目は女子エリートのロードレースが行われた。アタックに次ぐアタックと激しい展開から23歳のミーシャ・ブレーデウォルツが10kmの独走を決め、地元オランダでウィーベスから欧州王者ジャージを引き継いだ。
9月23日(土)、ロードヨーロッパ選手権の女子エリートロードレースが開催された。舞台となったのはオランダ東部メッペルを出発地点とする129.6kmコースで、最後はヴァムの丘(距離300m/平均6%)を含む15.5kmコースを5周回する。
コースの獲得標高差が僅か452mの平坦路レースに臨んだのは、26カ国95名の選手たち。優勝候補に挙げられた前回覇者かつ、世界トップスプリンターのロレーナ・ウィーベスを擁するオランダを先頭にスタートが切られると、サラ・マルティン(スペイン)やオードリー・コードンラゴ(フランス)などがアタック。しかしこれまで7大会中6度の優勝を誇るオランダがコントロールしたため、すぐさま逃げは引き戻された。
ウィーベスを中心にツール・ド・フランス・ファムの2代目総合優勝者のデミ・フォレリングやリーアンヌ・マルクスなど、強力なメンバーを揃えるオランダがひと塊に戻った集団を先導する。そして周回コースに突入するとオランダが自ら仕掛け、そのカウンターで初日の個人タイムトライアルで3連覇を達成したマーレン・ローセル(スイス)がアタック。激しい展開の中からエリーズ・シャベイ(スイス)ら3名が先頭に立った。
残り53km地点で形成された逃げグループに対し、オランダはフォレリング自らプロトンの牽引に加わるシーンも。そして残り29kmで逃げの3名が引き戻され、イギリスにコントロールが変わった集団からクライマーのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)が加速。これをきっかけに集団は30名程度に絞られ、オランダも加わるアタック合戦が勃発した。
その後もローセルの加速などによって先頭集団は16名まで減り、残り10km地点を前に今度はSDワークス所属のミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ)が仕掛ける。今年9月2日のトロフェ・セラティツィット(UCIワールドツアー)を制した23歳のブレーデウォルツは一気に26秒のリードを得ると、後続では散発的なアタックが勃発。またオランダ陣がローテーションが阻害したため、協調して追走する態勢が整わない。
エマセシル・ノルスゴー(デンマーク)が集団から飛び出し単独で追走したものの不発に終わるなか、先頭のブレーデウォルツは最後のヴァムの丘をクリア。終盤には世界王者のロッタ・コペッキー(ベルギー)が猛スピードで追いかけたものの、これをウィーベスがマーク。そしてブレーデウォルツが単独でフィニッシュラインに到達し、今年もヨーロッパ王者ジャージはオランダの手に渡った。
「まるで夢の中にいるみたい。それぐらい信じられない勝利。ここ数年は難しい期間もあったが、ここで優勝できるまで自分を高めることができた」と喜ぶブレーデウォルツ。「最終周回で仕掛けるプランはなく、チームとしてアタックモードにあった。ギャップができたので踏み続け、たとえ追いつかれたとしても私たちにはロレーナ(ウィーベス)とデミ(フォレリング)が控えていた」とレースを振り返った。
金星とも呼べる勝利を母国オランダで飾ったブレーデウォルツは23歳。SDワークスに加入した今年は181cmの長身を活かし、独走や集団スプリントから3勝をマークし、今季4勝目で欧州王者に輝いた。
2位にはフィニッシュスプリントではウィーベスが先着したため、オランダがワンツーフィニッシュを達成。コペッキーは3位で表彰台に上がった。
9月23日(土)、ロードヨーロッパ選手権の女子エリートロードレースが開催された。舞台となったのはオランダ東部メッペルを出発地点とする129.6kmコースで、最後はヴァムの丘(距離300m/平均6%)を含む15.5kmコースを5周回する。
コースの獲得標高差が僅か452mの平坦路レースに臨んだのは、26カ国95名の選手たち。優勝候補に挙げられた前回覇者かつ、世界トップスプリンターのロレーナ・ウィーベスを擁するオランダを先頭にスタートが切られると、サラ・マルティン(スペイン)やオードリー・コードンラゴ(フランス)などがアタック。しかしこれまで7大会中6度の優勝を誇るオランダがコントロールしたため、すぐさま逃げは引き戻された。
ウィーベスを中心にツール・ド・フランス・ファムの2代目総合優勝者のデミ・フォレリングやリーアンヌ・マルクスなど、強力なメンバーを揃えるオランダがひと塊に戻った集団を先導する。そして周回コースに突入するとオランダが自ら仕掛け、そのカウンターで初日の個人タイムトライアルで3連覇を達成したマーレン・ローセル(スイス)がアタック。激しい展開の中からエリーズ・シャベイ(スイス)ら3名が先頭に立った。
残り53km地点で形成された逃げグループに対し、オランダはフォレリング自らプロトンの牽引に加わるシーンも。そして残り29kmで逃げの3名が引き戻され、イギリスにコントロールが変わった集団からクライマーのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)が加速。これをきっかけに集団は30名程度に絞られ、オランダも加わるアタック合戦が勃発した。
その後もローセルの加速などによって先頭集団は16名まで減り、残り10km地点を前に今度はSDワークス所属のミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ)が仕掛ける。今年9月2日のトロフェ・セラティツィット(UCIワールドツアー)を制した23歳のブレーデウォルツは一気に26秒のリードを得ると、後続では散発的なアタックが勃発。またオランダ陣がローテーションが阻害したため、協調して追走する態勢が整わない。
エマセシル・ノルスゴー(デンマーク)が集団から飛び出し単独で追走したものの不発に終わるなか、先頭のブレーデウォルツは最後のヴァムの丘をクリア。終盤には世界王者のロッタ・コペッキー(ベルギー)が猛スピードで追いかけたものの、これをウィーベスがマーク。そしてブレーデウォルツが単独でフィニッシュラインに到達し、今年もヨーロッパ王者ジャージはオランダの手に渡った。
「まるで夢の中にいるみたい。それぐらい信じられない勝利。ここ数年は難しい期間もあったが、ここで優勝できるまで自分を高めることができた」と喜ぶブレーデウォルツ。「最終周回で仕掛けるプランはなく、チームとしてアタックモードにあった。ギャップができたので踏み続け、たとえ追いつかれたとしても私たちにはロレーナ(ウィーベス)とデミ(フォレリング)が控えていた」とレースを振り返った。
金星とも呼べる勝利を母国オランダで飾ったブレーデウォルツは23歳。SDワークスに加入した今年は181cmの長身を活かし、独走や集団スプリントから3勝をマークし、今季4勝目で欧州王者に輝いた。
2位にはフィニッシュスプリントではウィーベスが先着したため、オランダがワンツーフィニッシュを達成。コペッキーは3位で表彰台に上がった。
ロードヨーロッパ選手権2023女子エリートロードレース結果
1位 | ミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ) | 3:04:13 |
2位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ) | +0:04 |
3位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー) | |
4位 | ファイファー・ジョルジ(イギリス) | +0:08 |
5位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア) | +0:09 |
6位 | エリーズ・シャベイ(スイス) | |
7位 | リアヌ・リッパート(ドイツ) | |
8位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス) | +0:10 |
9位 | ジュリエット・ラブー(フランス) | +0:11 |
10位 | デミ・フォレリング(オランダ) | +0:12 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp