2023/09/24(日) - 08:30
第83回ツール・ド・ルクセンブルクの4日目は総合優勝を左右する23.9kmの個人タイムトライアル。TTスペシャリストのヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が勝利し、ヒルシがヒーリーを逆転して総合首位に立った。
ベルギーやグランス、ドイツに囲まれた人口60万人の小国、ルクセンブルクで開催中のシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)。最終日を翌日に控えた第4ステージは、ペタンジュを巡る23.9kmの個人タイムトライアルで争われた。
コースは平坦基調であるもののスタートして4km地点に距離0.4km/平均8.2%の登りが登場。残り15km地点に設定された中間計測地点も丘の上(距離0.7km/平均6.3%)にあるため、登りでのペーシングが勝負の鍵を握った。
前半組で暫定トップタイムをマークしたのは、地元ルクセンブルクのTTとロード王者であるアレックス・キルシュ(リドル・トレック)。28分38秒というキルシュのタイムを更新する選手はなかなか現れなかったものの、61番目に出走したヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が32秒上回った。
丘でも速度を落とすことなく平均スピード51.032km/hで駆け抜けたカンペナールツのタイムには、UAEチームエミレーツのフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア)やディエゴ・ウリッシ(イタリア)も及ばない。また、リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)がカンペナールツから1分30秒遅れでフィニッシュするなか、全体の101番目でブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)がスタートを切る。
アメリカTT王者ジャージを纏ったマクナルティは中間計測でカンペナールツのタイムを5秒更新するものの、後半に伸び切らずカンペナールツから僅か1秒遅れの28分7秒でフィニッシュ。その後出走した総合上位5位までの選手たちもトップタイムには届かなかったため、ホットシートに座ってレースを見守っていたカンペナールツの区間優勝が決定した。
2019年のティレーノ~アドリアティコ第7ステージ以来、個人TTで4年振りとなる勝利を掴んだカンペナールツ。「ホットシートに腰掛けること自体が久しぶりで、また良いタイムトライアルができたのもここ暫くなかった。試走で良い感覚を掴んだものの、総合を狙いTTに一生懸命取り組むマクナルティなど相手には難しいと思っていた。僕はシーズンを通してTTの練習をしていないのだが、これまでの経験が勝利へと導いてくれたのだろう」と、31歳の元アワーレコードホルダーは喜びを語った。
総合2位のマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が27秒遅れの7位、最終出走者のベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)は49秒遅れ(15位)でフィニッシュ。そのためヒーリーはマクナルティにも抜かれて総合3位に転落し、リーダージャージはヒルシが獲得。翌日が丘陵ステージのため、総合優勝に手をかけた。
また、UAEは勝利こそ逃したものの2〜4位を独占。チームにおけるタイムトライアルの取り組みの充実ぶりを見せつけた。
ベルギーやグランス、ドイツに囲まれた人口60万人の小国、ルクセンブルクで開催中のシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)。最終日を翌日に控えた第4ステージは、ペタンジュを巡る23.9kmの個人タイムトライアルで争われた。
コースは平坦基調であるもののスタートして4km地点に距離0.4km/平均8.2%の登りが登場。残り15km地点に設定された中間計測地点も丘の上(距離0.7km/平均6.3%)にあるため、登りでのペーシングが勝負の鍵を握った。
前半組で暫定トップタイムをマークしたのは、地元ルクセンブルクのTTとロード王者であるアレックス・キルシュ(リドル・トレック)。28分38秒というキルシュのタイムを更新する選手はなかなか現れなかったものの、61番目に出走したヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が32秒上回った。
丘でも速度を落とすことなく平均スピード51.032km/hで駆け抜けたカンペナールツのタイムには、UAEチームエミレーツのフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア)やディエゴ・ウリッシ(イタリア)も及ばない。また、リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)がカンペナールツから1分30秒遅れでフィニッシュするなか、全体の101番目でブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)がスタートを切る。
アメリカTT王者ジャージを纏ったマクナルティは中間計測でカンペナールツのタイムを5秒更新するものの、後半に伸び切らずカンペナールツから僅か1秒遅れの28分7秒でフィニッシュ。その後出走した総合上位5位までの選手たちもトップタイムには届かなかったため、ホットシートに座ってレースを見守っていたカンペナールツの区間優勝が決定した。
2019年のティレーノ~アドリアティコ第7ステージ以来、個人TTで4年振りとなる勝利を掴んだカンペナールツ。「ホットシートに腰掛けること自体が久しぶりで、また良いタイムトライアルができたのもここ暫くなかった。試走で良い感覚を掴んだものの、総合を狙いTTに一生懸命取り組むマクナルティなど相手には難しいと思っていた。僕はシーズンを通してTTの練習をしていないのだが、これまでの経験が勝利へと導いてくれたのだろう」と、31歳の元アワーレコードホルダーは喜びを語った。
総合2位のマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が27秒遅れの7位、最終出走者のベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)は49秒遅れ(15位)でフィニッシュ。そのためヒーリーはマクナルティにも抜かれて総合3位に転落し、リーダージャージはヒルシが獲得。翌日が丘陵ステージのため、総合優勝に手をかけた。
また、UAEは勝利こそ逃したものの2〜4位を独占。チームにおけるタイムトライアルの取り組みの充実ぶりを見せつけた。
ツール・ド・ルクセンブルク2023第4ステージ結果
1位 | ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー) | 28:06 |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:01 |
3位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:20 |
4位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ) | +0:22 |
5位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:24 |
7位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:27 |
15位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:49 |
個人総合成績
1位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 13:07:26 |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:02 |
3位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:03 |
4位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:33 |
5位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | マッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp
セイコークロック(Seiko Clock) 目覚まし時計 置き時計 デジタル ミニタイマークロック 黄色 93×104×45mm SQ815Y
セイコークロック(Seiko Clock)
¥4,300