2023/08/29(火) - 12:00
勝利を喜びながらも「3日連続でコースの安全性に問題があった」と不満を口にしたレムコ・エヴェネプール。「調子が良くなかった」と悔しがるヴィンゲゴーや遅れを取ったGトーマスなど、ブエルタ3日目の山頂フィニッシュを終えた選手たちのコメントを紹介します。
区間優勝&マイヨロホ&山岳賞&ヤングライダー賞 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
レース直後インタビュー
勝利できたことは嬉しいが、フィニッシュ後の直線路が50mしかなかった。これで(コースの安全性を求めるのは)3日連続なので憤りを感じている。レースはチャンスを待つという戦略が完璧にハマった。最終山岳では調子が良く、最後は良いロングスプリントができた。勝つことができて本当に嬉しいよ。
今日は逃げが勝つと思っていたが集団が逃げを捉えた。そして監督のクラース・ロデウィックに「勝利を目指して集中しろ」と言われ、脚に力を感じた。標高の高いアンドラで勝利することができ、本当に良かった。この結果によってブエルタに向けた準備が万全であったことが証明された。残り3週間に向けて弾みとなった。
表彰式後インタビュー
彼ら(レース主催者)は僕らがあれほどのスピードでフィニッシュすると思っていなかったのだろう。なぜなら最後の直線には追い風が吹いていたからね。怪我は目頭に傷を負ったぐらい。縫合の必要はあるが大丈夫だ。
逃げ切り勝利を予想していたが、登りでは強い向かい風が吹いていた。そのため残り4km辺りで無線から「最後のスプリントに集中しろ」という言葉があった。だからアタックではなくスプリント勝利に目標を切り替えた。あまり力を使うことなく勝利できたので本当によかったよ。
明日はスプリントステージなのでリラックスして走ることができる。でもその翌日以降のステージはまだ把握していないんだ(笑)。マイヨロホを手放すことができれば最高だが、強い選手を擁するチームには渡したくない。いまはこの勝利とジャージ獲得を喜びたい。
最後の直線は追い風と伝えられていたので、残り300mから早めのスプリントを仕掛けた。戦略通りの勝利と言うことができる。
区間2位&総合4位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
ステージ2位というのが、今日得ることができた最高の結果だ。今日の彼(エヴェネプール)は強く、勝利に相応しい走りを見せた。今日は最良の日とはならず、そんな中でも戦い続けなければならない。
―調子が良くなかった理由は把握しているか?
わからないよ。
区間3位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)
自ら仕掛け、総合タイムを取り戻そうと思った。だが風とトリッキーなコースに阻まれた。素晴らしい走りをしてくれたチームメイト、特にジェイ・ヴァインに感謝したい。また最終局面でソレルも僕のアシストをしてくれたのだが、レムコに対して勝つことは難しかった。次の山岳ステージに向け、この結果は僕に自信を与えてくれたよ。
最終山岳でアタックしたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)
山岳にいた観客は素晴らしく、僕にやる気を与えてくれた。最終山岳で僕の名を叫んでくれる人もいたからね。自分がどれほど消耗しようが構うことなく、日々全力で走るんだ。自分が仕掛けることによってプリモシュ(ログリッチ)とヨナス(ヴィンゲゴー)のライバルたちを試したかった。それによってライバルたちに挑む姿勢を見せられるからね。ヨナスとプリモシュがライバルたちと共にフィニッシュし、僕らの自信に繋がった。来るステージに向けて吉報となる日となった。
先頭集団から遅れたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
まだ大会は始まったばかりだ。だからこの結果に落胆するのはまだ早い。この後も変わらず戦い続けるよ。今日のレース展開にサプライズはなく、逃げに強い選手が入っていることも把握していた。だから集団が逃げを追いかけるか、勝ちを譲るのかは分からなかった。結果的に逃げを引き戻し、メイン集団から勝者が生まれた。その一方で、僕にとっては散々な日になったよ。
逃げから勝利に迫ったレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
スムーズに逃げに乗り、調子も悪くなかった。勝利に届かず残念だが、勝つ時もあれば負ける時もある。最後は向かい風の中アタックし、残り1kmのバナーが見えたのだが、後ろから集団が迫ってきたんだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
区間優勝&マイヨロホ&山岳賞&ヤングライダー賞 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
レース直後インタビュー
勝利できたことは嬉しいが、フィニッシュ後の直線路が50mしかなかった。これで(コースの安全性を求めるのは)3日連続なので憤りを感じている。レースはチャンスを待つという戦略が完璧にハマった。最終山岳では調子が良く、最後は良いロングスプリントができた。勝つことができて本当に嬉しいよ。
今日は逃げが勝つと思っていたが集団が逃げを捉えた。そして監督のクラース・ロデウィックに「勝利を目指して集中しろ」と言われ、脚に力を感じた。標高の高いアンドラで勝利することができ、本当に良かった。この結果によってブエルタに向けた準備が万全であったことが証明された。残り3週間に向けて弾みとなった。
表彰式後インタビュー
彼ら(レース主催者)は僕らがあれほどのスピードでフィニッシュすると思っていなかったのだろう。なぜなら最後の直線には追い風が吹いていたからね。怪我は目頭に傷を負ったぐらい。縫合の必要はあるが大丈夫だ。
逃げ切り勝利を予想していたが、登りでは強い向かい風が吹いていた。そのため残り4km辺りで無線から「最後のスプリントに集中しろ」という言葉があった。だからアタックではなくスプリント勝利に目標を切り替えた。あまり力を使うことなく勝利できたので本当によかったよ。
明日はスプリントステージなのでリラックスして走ることができる。でもその翌日以降のステージはまだ把握していないんだ(笑)。マイヨロホを手放すことができれば最高だが、強い選手を擁するチームには渡したくない。いまはこの勝利とジャージ獲得を喜びたい。
最後の直線は追い風と伝えられていたので、残り300mから早めのスプリントを仕掛けた。戦略通りの勝利と言うことができる。
区間2位&総合4位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
ステージ2位というのが、今日得ることができた最高の結果だ。今日の彼(エヴェネプール)は強く、勝利に相応しい走りを見せた。今日は最良の日とはならず、そんな中でも戦い続けなければならない。
―調子が良くなかった理由は把握しているか?
わからないよ。
区間3位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)
自ら仕掛け、総合タイムを取り戻そうと思った。だが風とトリッキーなコースに阻まれた。素晴らしい走りをしてくれたチームメイト、特にジェイ・ヴァインに感謝したい。また最終局面でソレルも僕のアシストをしてくれたのだが、レムコに対して勝つことは難しかった。次の山岳ステージに向け、この結果は僕に自信を与えてくれたよ。
最終山岳でアタックしたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)
山岳にいた観客は素晴らしく、僕にやる気を与えてくれた。最終山岳で僕の名を叫んでくれる人もいたからね。自分がどれほど消耗しようが構うことなく、日々全力で走るんだ。自分が仕掛けることによってプリモシュ(ログリッチ)とヨナス(ヴィンゲゴー)のライバルたちを試したかった。それによってライバルたちに挑む姿勢を見せられるからね。ヨナスとプリモシュがライバルたちと共にフィニッシュし、僕らの自信に繋がった。来るステージに向けて吉報となる日となった。
先頭集団から遅れたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
まだ大会は始まったばかりだ。だからこの結果に落胆するのはまだ早い。この後も変わらず戦い続けるよ。今日のレース展開にサプライズはなく、逃げに強い選手が入っていることも把握していた。だから集団が逃げを追いかけるか、勝ちを譲るのかは分からなかった。結果的に逃げを引き戻し、メイン集団から勝者が生まれた。その一方で、僕にとっては散々な日になったよ。
逃げから勝利に迫ったレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
スムーズに逃げに乗り、調子も悪くなかった。勝利に届かず残念だが、勝つ時もあれば負ける時もある。最後は向かい風の中アタックし、残り1kmのバナーが見えたのだが、後ろから集団が迫ってきたんだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
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