2023/08/26(土) - 10:30
名坂ミュール・カペルミュールが登場したレネウィ・ツアー第3ステージ。厳しいアタック合戦をマイク・トゥーニッセン(オランダ、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が制し、ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が総合首位に立った。
オランダでの個人タイムトライアルを挟み、レネウィ・ツアー(UCIワールドツアー)は再びベルギーに戻ってきた。171.2kmコースで争われた第3ステージはアールテルを出発し、レベルグやベレンドリース、テンボスといったベルジャンクラシックお馴染みの登坂区間をクリア。その後はヘラールツベルヘンに設定された、ミュール・カペルミュール(距離475m/平均勾配9.3%/最大勾配19.8%)を含むコースを2周する。
ロット・デスティニーの下部チームに所属するティール・デデッカー(ベルギー)の訃報が伝えられた8月25日、喪章をつけたロット・デスティニーの選手たちを含む150名の選手たちがスタートを切る。序盤からアタックが繰り返され、マイク・トゥーニッセン(オランダ、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)やフロリアン・セネシャル(フランス、スーダル・クイックステップ)ら14名の先頭集団が形成された。
これをメイン集団が引き戻し、残り39km地点のデンデロールト(全長0.7km/平均7.5%)で総合2位につけるティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)がアタックする。これに総合首位ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が遅れ、ウェレンスはこの日最後のミュール・カペルミュールを先頭で通過。その勢いのままウェレンスは単独先頭に立ったものの、前輪をパンクする不運に見舞われた。
「タイヤを交換していたら先頭集団から遅れると思い、そのまま走り続けた」と語るウェレンスは、シーラントで塞がれ低気圧となったタイヤのままレースを続行。ウェレンスやチームメイトのマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)、アルノー・デリー(ベルギー、ロット・デスティニー)の入った8名の先頭集団は、ターリングの脱落したプロトンから30秒のリードを奪った。
フィニッシュまで残り6km地点を過ぎ、スプリンターであるデリーを振り落とすべくヒルシが加速する。その目論み通りデリーが遅れ、7名となった先頭集団から残り1.7kmでトゥーニッセンがアタック。これに反応する選手は現れず、しばらくの後にヒルシが単独で追走したものの届かない。そしてフィニッシュ手前の石畳を元U23シクロクロス世界王者のトゥーニッセンは巧みにクリア。そして2019年のツール・ド・フランス第1ステージ以来となるワールドツアー初勝利を掴んだ。
31歳の誕生日で勝利を飾ったトゥーニッセンは「勝利によって自らにバースデープレゼントをもたらすことができた。しかし喜びと同時に真逆の気持ちがある。ティール(デデッカー)の安らかな眠りを祈っている。彼の家族や友人のことを思っている」と勝利の喜びと共に、同じベルギー出身で死去したデデッカーへ言葉を送った。
そして区間2位に入ったウェレンスが総合首位に浮上。2014年と15年に総合連覇しているウェレンスは3度のグリーンKMで獲得した合計-8秒に加え、ステージ2位に与えられる-6秒を加算。総合2位のランパールトに24秒差をつけることに成功した。
オランダでの個人タイムトライアルを挟み、レネウィ・ツアー(UCIワールドツアー)は再びベルギーに戻ってきた。171.2kmコースで争われた第3ステージはアールテルを出発し、レベルグやベレンドリース、テンボスといったベルジャンクラシックお馴染みの登坂区間をクリア。その後はヘラールツベルヘンに設定された、ミュール・カペルミュール(距離475m/平均勾配9.3%/最大勾配19.8%)を含むコースを2周する。
ロット・デスティニーの下部チームに所属するティール・デデッカー(ベルギー)の訃報が伝えられた8月25日、喪章をつけたロット・デスティニーの選手たちを含む150名の選手たちがスタートを切る。序盤からアタックが繰り返され、マイク・トゥーニッセン(オランダ、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)やフロリアン・セネシャル(フランス、スーダル・クイックステップ)ら14名の先頭集団が形成された。
これをメイン集団が引き戻し、残り39km地点のデンデロールト(全長0.7km/平均7.5%)で総合2位につけるティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)がアタックする。これに総合首位ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が遅れ、ウェレンスはこの日最後のミュール・カペルミュールを先頭で通過。その勢いのままウェレンスは単独先頭に立ったものの、前輪をパンクする不運に見舞われた。
「タイヤを交換していたら先頭集団から遅れると思い、そのまま走り続けた」と語るウェレンスは、シーラントで塞がれ低気圧となったタイヤのままレースを続行。ウェレンスやチームメイトのマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)、アルノー・デリー(ベルギー、ロット・デスティニー)の入った8名の先頭集団は、ターリングの脱落したプロトンから30秒のリードを奪った。
フィニッシュまで残り6km地点を過ぎ、スプリンターであるデリーを振り落とすべくヒルシが加速する。その目論み通りデリーが遅れ、7名となった先頭集団から残り1.7kmでトゥーニッセンがアタック。これに反応する選手は現れず、しばらくの後にヒルシが単独で追走したものの届かない。そしてフィニッシュ手前の石畳を元U23シクロクロス世界王者のトゥーニッセンは巧みにクリア。そして2019年のツール・ド・フランス第1ステージ以来となるワールドツアー初勝利を掴んだ。
31歳の誕生日で勝利を飾ったトゥーニッセンは「勝利によって自らにバースデープレゼントをもたらすことができた。しかし喜びと同時に真逆の気持ちがある。ティール(デデッカー)の安らかな眠りを祈っている。彼の家族や友人のことを思っている」と勝利の喜びと共に、同じベルギー出身で死去したデデッカーへ言葉を送った。
そして区間2位に入ったウェレンスが総合首位に浮上。2014年と15年に総合連覇しているウェレンスは3度のグリーンKMで獲得した合計-8秒に加え、ステージ2位に与えられる-6秒を加算。総合2位のランパールトに24秒差をつけることに成功した。
レネウィ・ツアー2023第3ステージ結果
1位 | マイク・トゥーニッセン(オランダ、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | 3:40:17 |
2位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | +0:01 |
3位 | アクセル・ジングレ(フランス、コフィディス) | +0:02 |
4位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:04 |
5位 | アルノー・デリー(ベルギー、ロット・デスティニー) |
個人総合成績
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | 7:47:16 |
2位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:24 |
3位 | フロリアン・フェルミールス(ベルギー、ロット・デスティニー) | +0:26 |
4位 | ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック) | +0:30 |
5位 | フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | アルノー・デリー(ベルギー、ロット・デスティニー) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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