2023/08/19(土) - 08:30
9名が逃げ切ったブエルタ・ア・ブルゴス第4ステージは、スペイン国内王者のオイエル・ラスカノ(モビスター)が母国勝利を飾る。58秒遅れでフィニッシュしたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)は総合首位を堅守している。
8月26日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦に位置づけられる、ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)も残すところあと2日。第4ステージは低難易度のカテゴリー山岳を3つ越える丘陵ステージで、最後は3級山岳(距離2.1km/平均5.4%)を駆け上がる。
157kmコースの序盤に逃げグループを形成したのは9名。その中にはブエルタを控えるジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)やヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)、スペイン王者のオイエル・ラスカノ(モビスター)など有力クライマーが入り、それをリーダーチームであるユンボ・ヴィスマがメイン集団を先導して追いかけた。
総合で最もタイムの良いヴァインが4分46秒遅れのため、ユンボは3分程度でタイトにプロトンをコントロールする。コース前半に登場する2つの3級山岳はマッテオ・ファッブロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が先頭通過して山岳ポイントを加算。残り40kmで3分、残り20kmで2分22秒差と、逃げを容認するユンボの牽引に異議を唱えるチームは現れなかったため、この日の勝利は逃げ集団に絞られた。
順調にローテーションを回す9名集団に動きがあったのは、フィニッシュラインまで続く3級山岳(距離2.1km/平均5.4%)に入ってから。残り1kmの手前でジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)のアタックは成功せず、引き戻されたカウンターで前スペインTT王者ラウル・ガルシア(エキポ・ケルンファルマ)が飛び出した。
しかしこれはカイセドが潰し、今度は2017年にNIPPO・ヴィーニファンティーニでプロデビューしたジョアン・ボウ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が加速。それをラスカノが捉え、コーナーが連続するテクニカルな登りでスピードを上げて先頭に立つ。背後から攻め続けるサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)を振り切ったラスカノが、そのまま母国での勝利を掴んだ。
6月にスペイン国内選手権を制し、チャンピオンジャージを着用後、初勝利を母国で飾ったラスカノ。「チームからの指示通り今日は逃げに乗ることができた。残り50〜40km地点から向かい風に吹かれたため、最後の登りまでアタックができなかった。母国スペインでチャンピオンジャージを着て勝つことができ、本当に嬉しいよ」と23歳の若き王者はそう喜んだ。
プロトンは先頭から58秒遅れでひと塊のままフィニッシュしたため、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)の総合首位は変わらず。そのため総合優勝の行方は超級山岳ラグナス・デ・ネイラ(距離11.8km/平均勾配6.3%)にフィニッシュする最終日に持ち越された。
8月26日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦に位置づけられる、ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)も残すところあと2日。第4ステージは低難易度のカテゴリー山岳を3つ越える丘陵ステージで、最後は3級山岳(距離2.1km/平均5.4%)を駆け上がる。
157kmコースの序盤に逃げグループを形成したのは9名。その中にはブエルタを控えるジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)やヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)、スペイン王者のオイエル・ラスカノ(モビスター)など有力クライマーが入り、それをリーダーチームであるユンボ・ヴィスマがメイン集団を先導して追いかけた。
総合で最もタイムの良いヴァインが4分46秒遅れのため、ユンボは3分程度でタイトにプロトンをコントロールする。コース前半に登場する2つの3級山岳はマッテオ・ファッブロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が先頭通過して山岳ポイントを加算。残り40kmで3分、残り20kmで2分22秒差と、逃げを容認するユンボの牽引に異議を唱えるチームは現れなかったため、この日の勝利は逃げ集団に絞られた。
順調にローテーションを回す9名集団に動きがあったのは、フィニッシュラインまで続く3級山岳(距離2.1km/平均5.4%)に入ってから。残り1kmの手前でジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)のアタックは成功せず、引き戻されたカウンターで前スペインTT王者ラウル・ガルシア(エキポ・ケルンファルマ)が飛び出した。
しかしこれはカイセドが潰し、今度は2017年にNIPPO・ヴィーニファンティーニでプロデビューしたジョアン・ボウ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が加速。それをラスカノが捉え、コーナーが連続するテクニカルな登りでスピードを上げて先頭に立つ。背後から攻め続けるサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)を振り切ったラスカノが、そのまま母国での勝利を掴んだ。
6月にスペイン国内選手権を制し、チャンピオンジャージを着用後、初勝利を母国で飾ったラスカノ。「チームからの指示通り今日は逃げに乗ることができた。残り50〜40km地点から向かい風に吹かれたため、最後の登りまでアタックができなかった。母国スペインでチャンピオンジャージを着て勝つことができ、本当に嬉しいよ」と23歳の若き王者はそう喜んだ。
プロトンは先頭から58秒遅れでひと塊のままフィニッシュしたため、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)の総合首位は変わらず。そのため総合優勝の行方は超級山岳ラグナス・デ・ネイラ(距離11.8km/平均勾配6.3%)にフィニッシュする最終日に持ち越された。
ブエルタ・ア・ブルゴス2023第4ステージ結果
1位 | オイエル・ラスカノ(スペイン、モビスター) | 3:56:05 |
2位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ラウル・ガルシア(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | +0:03 |
4位 | ヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
5位 | ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム) |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 12:16:28 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:33 |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | +0:38 |
4位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリングチーム) | +1:04 |
5位 | ジョージ・ベネット(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | +1:52 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | ハビエル・ロモ(スペイン、アスタナ・カザフスタン) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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