19歳ターリングがイギリスTT新王者に　オランダ女子ではマルクスがフォレリング破る

日本選手権より一足早く欧州などでナショナル選手権が開幕。イギリス男子エリートでは19歳ジョシュア・ターリング（イネオス・グレナディアーズ）が、オランダ女子エリートではリーアンヌ・マルクス（ユンボ・ヴィスマ）が強豪を破りTTナショナル王者に輝いている。

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明日6月23日（金）から始まるロード全日本選手権に先んじて、イギリスやオランダ、ルクセンブルクなどヨーロッパを中心とした国々でナショナル選手権が開幕した。その初日に各国の個人タイムトライアルナショナルチャンピオンが誕生している。

オランダでは42kmの平坦路で争われ、男子エリートでは38歳のベテランであるヨス・ファンエムデン（ユンボ・ヴィスマ）がダーン・ホーレ（トレック・セガフレード）ら若手を抑えて優勝。2010年、19年に続く3度目のTT王者に輝いた。一方、同じ距離とコースで行われたエリート女子はデミ・フォレリング（SDワークス）とアネミエク・ファンフルーテン（モビスター）という2人の強豪相手に、昨年のロード王者であるリーアンヌ・マルクス（ユンボ・ヴィスマ）が初優勝した。

若手選手が集ったイギリスの男子エリートでは、2位以下に1分以上の差をつけた19歳ジョシュア・ターリング（イネオス・グレナディアーズ）が初勝利。2位にはツール・ド・フランスに出場予定のフレッド・ライト（バーレーン・ヴィクトリアス）、3位にはターリングとチームメイトであるコナー・スウィフトが入った。また女子エリートでは昨年3位だったエリザベス・ホルデン（UAEチームADQ）が自身初となるナショナルジャージを射止めている。

小国ながらも多数の強豪選手を輩出するルクセンブルクでは、ボブ・ユンゲルス（ボーラ・ハンスグローエ）不在の男子エリートをアレックス・キルシュ（トレック・セガフレード）が初制覇。女子では2007年から16連覇中だったクリスティーヌ・マジュラス（SDワークス）を破り、ニーナ・ベルトン（セラティツィット・WNTプロサイクリング）が初戴冠となった。

ラトビアの男子エリートはトムス・スクインシュ（トレック・セガフレード）が3連覇を決め、カザフスタンではツールで総合エースを務めるアレクセイ・ルツェンコ（アスタナ・カザフスタン）が自身3度目のTT国内王者に輝いている。

フランスやイタリア、ベルギーなど強豪国のTT選手権は本日以降開催される予定だ。