2023/06/04(日) - 08:45
6月3日に行われたベルギーのワンデーレース「ヘイストス・ペイル(UCI1.1)」。ベルギー王者メルリールが残り2kmで脱落した集団スプリントを、21歳のオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が制した。
2016年にUCIヨーロッパツアーに昇格したヘイストス・ペイル(UCI1.1)は、ベルギー北部のアントウェルペン州を舞台に毎年6月に開催されるワンデーレースだ。1947年の初開催以降、約25年の休止期間を経て2008年に復活したレースでは、これまでグレッグ・ファンアーヴェルマート(AG2Rシトロエン)やトム・ボーネンなど多くのベルギー人選手が勝利を飾ってきた。
コースはフォッセラールを出発し、ハイスト・オプ・デンベルグに設定された周回コースを7周する198.7km。スタート地点には1クラス(上から3番目)にもかかわらず9のワールドチームが集結し、その中には地元勝利を狙うベルギー王者ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)やヨルディ・メーウス(ボーラ・ハンスグローエ)が顔を揃え、オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)なども出場した。
これまで多くのチームを渡り歩いてきたラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が中心となった逃げグループは6名。それをボーラ・ハンスグローエの牽引するメイン集団が追いかける形でレースは展開した。
最大5分弱のリードを築いた逃げ集団だったが、ハイスト・オプ・デンベルグの周回コースに入るとその差は縮小していく。平均時速46km/hを超えるハイペースで進むプロトンは残り24km地点で再びひと塊となり、スーダル・クイックステップやユンボ・ヴィスマが先頭で人数を揃える。最終周回に入るとウノエックス・プロサイクリングチームも先頭で牽引を始め、集団スプリントに向けて緊張感が徐々に高まっていった。
残り2.2kmで落車が発生し、巻き込まれたメルリールはバイク交換を強いられる。優勝候補筆頭を失ったプロトンはユンボ・ヴィスマを先頭に最終ストレートに突入し、フィニッシュ手前150mでコーイがスプリントを開始。絶好のリードアウトから飛び出したコーイのトップスピードにはメーウスも敵わず、コーイが先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
チームに今季通算30勝目をもたらしたコーイは「レースをコントロールし、早い段階で主導権を握ることができた。これはチームワークが導いた勝利。このレースを勝つことができて誇りに思うよ」とコメント。これで今シーズン5勝目をマークしたコーイには、ユンボ・ヴィスマとの契約が今年限りのため、来季の他チームへの移籍が噂されている。
2位はメーウスが入り、フランダース・バロワーズから今年アルペシン・ドゥクーニンクに加入したロベ・ヘイス(ベルギー)が3位で表彰台に上がっている。
2016年にUCIヨーロッパツアーに昇格したヘイストス・ペイル(UCI1.1)は、ベルギー北部のアントウェルペン州を舞台に毎年6月に開催されるワンデーレースだ。1947年の初開催以降、約25年の休止期間を経て2008年に復活したレースでは、これまでグレッグ・ファンアーヴェルマート(AG2Rシトロエン)やトム・ボーネンなど多くのベルギー人選手が勝利を飾ってきた。
コースはフォッセラールを出発し、ハイスト・オプ・デンベルグに設定された周回コースを7周する198.7km。スタート地点には1クラス(上から3番目)にもかかわらず9のワールドチームが集結し、その中には地元勝利を狙うベルギー王者ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)やヨルディ・メーウス(ボーラ・ハンスグローエ)が顔を揃え、オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)なども出場した。
これまで多くのチームを渡り歩いてきたラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が中心となった逃げグループは6名。それをボーラ・ハンスグローエの牽引するメイン集団が追いかける形でレースは展開した。
最大5分弱のリードを築いた逃げ集団だったが、ハイスト・オプ・デンベルグの周回コースに入るとその差は縮小していく。平均時速46km/hを超えるハイペースで進むプロトンは残り24km地点で再びひと塊となり、スーダル・クイックステップやユンボ・ヴィスマが先頭で人数を揃える。最終周回に入るとウノエックス・プロサイクリングチームも先頭で牽引を始め、集団スプリントに向けて緊張感が徐々に高まっていった。
残り2.2kmで落車が発生し、巻き込まれたメルリールはバイク交換を強いられる。優勝候補筆頭を失ったプロトンはユンボ・ヴィスマを先頭に最終ストレートに突入し、フィニッシュ手前150mでコーイがスプリントを開始。絶好のリードアウトから飛び出したコーイのトップスピードにはメーウスも敵わず、コーイが先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
チームに今季通算30勝目をもたらしたコーイは「レースをコントロールし、早い段階で主導権を握ることができた。これはチームワークが導いた勝利。このレースを勝つことができて誇りに思うよ」とコメント。これで今シーズン5勝目をマークしたコーイには、ユンボ・ヴィスマとの契約が今年限りのため、来季の他チームへの移籍が噂されている。
2位はメーウスが入り、フランダース・バロワーズから今年アルペシン・ドゥクーニンクに加入したロベ・ヘイス(ベルギー)が3位で表彰台に上がっている。
ヘイストス・ペイル2023結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 4:19:13 |
2位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ロベ・ヘイス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | ベルト・ファンレルベルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
5位 | ピエール・ゴーテラ(フランス、AG2Rシトロエン) | |
6位 | アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
7位 | マルク・サロー(フランス、AG2Rシトロエン) | |
8位 | イェンス・レインデルス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、ビンゴール・パウェルスソースWB) | |
10位 | ピート・アレハールト(ベルギー、コフィディス) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp