2023/05/29(月) - 18:45
愛媛県八幡浜市で開催された「やわたはま国際MTBレース2023」。パリ五輪、アジア選手権・アジア大会出場に向けて重要な一戦を制したのは沢田時(宇都宮ブリッツェン)だった。女子は小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が海外勢を下し圧勝している。
ツアー・オブ・ジャパン最終ステージと時を同じくして、愛媛県八幡浜市ではMTBクロスカントリーのUCIレース「やわたはま国際MTBレース2023」が開催。来年に迫ったパリ五輪出場、そして五輪を目指す上で重要となるアジア選手権出場に向けた日本代表選考争いの場としても非常に重要な戦いとなった。
そのため、男子エリートレースには現アジアチャンピオンであり、既にアジア選手権出場が内定し欧州遠征を続ける北林力(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)を除く多くのトップ選手がずらりと集結。全日本王者の平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)、宇都宮ブリッツェンに加入し、今季は初のフルサスバイクを駆る沢田時、竹内遼、宮津旭(PAXPROJECT)らが顔を揃えた。
この日優勝することとなる沢田は、このレースで勝つことに思いを馳せていた。ブリッツェンの公式レポートにはその理由が以下のように綴られている。
「まずは来年のパリ五輪出場への布石。パリ五輪の代表に選ばれる確実な手段は、今年10月26日からインドで開催されるアジア・マウンテンバイク選手権大会に優勝することだ。そのアジア選手権に出るためには、UCIポイントで日本人上位にいなければならないが、このやわたはま国際で勝つと100ポイントが入る。これは非常に大きい。アジア選手権の日本人出場枠は4人の予定で、すでに北林力選手(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)が内定しているので、残り3枠を争う形で今大会の出場となった。
またこの大会に勝つと、9月23日から開催されるアジア競技大会(中国杭州)に出場できる。4年おきに開催される、いわば五輪に準ずる大会で、沢田自身も2014、2018年と過去2回出場しており、是が非でも今回も出場したいところだった」。
沢田はスタートこそペダルキャッチをミスして遅れたものの、ダウンヒル巧者である平林を捕まえて下りのペースを掴み、2周目の激坂「桜坂」で引き離し独走態勢を築き上げる。7周回中の2周目という早いタイミングだったものの「調子の良さと、他選手の状況を見て、沢田は一人旅のほうの道を選んだ」という。
最終的に、沢田は平林に1分56秒もの差をつけてフィニッシュ。自身3度目となるアジア競技大会への切符を獲得。アジア選手権出場に向けても大きく弾みをつけることとなった。
チーム移籍以降ロードレースにも注力していたため、ツアー・オブ・ジャパンと日程が重なったことを残念に思いつつ、TOJを走るチームメイトに刺激をもらっていたという沢田。以下のように思いを語っている。
「作戦通りに進めることができた。シクロクロスシーズンから2位が多く続いていたので、優勝できて込み上げるものがあった。八幡浜のコースは中学生の頃から走っているし、全日本チャンピオンにもなった地なので思い入れのあるコース。しかも、ここで勝てばアジア大会に出られるので、今年、まず最初に目標にしていたレース。アジア大会は過去2回出て、本当に大きい大会だとわかっている。そこで優勝することはアスリートとして名誉なことなので、まずは出場の切符を得ることができ、ほっとしている。次は7月の全日本選手権での優勝とアジア大会、そしてアジア選手権での優勝を目指してやっていきたい」。
このレースで竹内は序盤のメカトラブルでリタイアに。「色々な道が閉ざされたと感じる」と苦しい胸中をSNSに綴っている。
また、女子エリートレースではMTBワールドカップ開幕戦を経験した小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が海外勢を破って圧勝。男子U23では副島達海(大阪産業大学)が松本一成(TEAM RIDE MASHUN)を35秒差で破り優勝している。
小林は自身のSNSに「やわたはま国際マウンテンバイクレース。優勝しました。毎年、特別な思いでゴールできるこの大会。そして、今年は今までで一番特別なレースになりました。ここから全日本までレースは続きますが、全力で戦い抜きます」と綴っている。
ツアー・オブ・ジャパン最終ステージと時を同じくして、愛媛県八幡浜市ではMTBクロスカントリーのUCIレース「やわたはま国際MTBレース2023」が開催。来年に迫ったパリ五輪出場、そして五輪を目指す上で重要となるアジア選手権出場に向けた日本代表選考争いの場としても非常に重要な戦いとなった。
そのため、男子エリートレースには現アジアチャンピオンであり、既にアジア選手権出場が内定し欧州遠征を続ける北林力(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)を除く多くのトップ選手がずらりと集結。全日本王者の平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)、宇都宮ブリッツェンに加入し、今季は初のフルサスバイクを駆る沢田時、竹内遼、宮津旭(PAXPROJECT)らが顔を揃えた。
この日優勝することとなる沢田は、このレースで勝つことに思いを馳せていた。ブリッツェンの公式レポートにはその理由が以下のように綴られている。
「まずは来年のパリ五輪出場への布石。パリ五輪の代表に選ばれる確実な手段は、今年10月26日からインドで開催されるアジア・マウンテンバイク選手権大会に優勝することだ。そのアジア選手権に出るためには、UCIポイントで日本人上位にいなければならないが、このやわたはま国際で勝つと100ポイントが入る。これは非常に大きい。アジア選手権の日本人出場枠は4人の予定で、すでに北林力選手(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)が内定しているので、残り3枠を争う形で今大会の出場となった。
またこの大会に勝つと、9月23日から開催されるアジア競技大会(中国杭州)に出場できる。4年おきに開催される、いわば五輪に準ずる大会で、沢田自身も2014、2018年と過去2回出場しており、是が非でも今回も出場したいところだった」。
沢田はスタートこそペダルキャッチをミスして遅れたものの、ダウンヒル巧者である平林を捕まえて下りのペースを掴み、2周目の激坂「桜坂」で引き離し独走態勢を築き上げる。7周回中の2周目という早いタイミングだったものの「調子の良さと、他選手の状況を見て、沢田は一人旅のほうの道を選んだ」という。
最終的に、沢田は平林に1分56秒もの差をつけてフィニッシュ。自身3度目となるアジア競技大会への切符を獲得。アジア選手権出場に向けても大きく弾みをつけることとなった。
チーム移籍以降ロードレースにも注力していたため、ツアー・オブ・ジャパンと日程が重なったことを残念に思いつつ、TOJを走るチームメイトに刺激をもらっていたという沢田。以下のように思いを語っている。
「作戦通りに進めることができた。シクロクロスシーズンから2位が多く続いていたので、優勝できて込み上げるものがあった。八幡浜のコースは中学生の頃から走っているし、全日本チャンピオンにもなった地なので思い入れのあるコース。しかも、ここで勝てばアジア大会に出られるので、今年、まず最初に目標にしていたレース。アジア大会は過去2回出て、本当に大きい大会だとわかっている。そこで優勝することはアスリートとして名誉なことなので、まずは出場の切符を得ることができ、ほっとしている。次は7月の全日本選手権での優勝とアジア大会、そしてアジア選手権での優勝を目指してやっていきたい」。
このレースで竹内は序盤のメカトラブルでリタイアに。「色々な道が閉ざされたと感じる」と苦しい胸中をSNSに綴っている。
また、女子エリートレースではMTBワールドカップ開幕戦を経験した小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が海外勢を破って圧勝。男子U23では副島達海(大阪産業大学)が松本一成(TEAM RIDE MASHUN)を35秒差で破り優勝している。
小林は自身のSNSに「やわたはま国際マウンテンバイクレース。優勝しました。毎年、特別な思いでゴールできるこの大会。そして、今年は今までで一番特別なレースになりました。ここから全日本までレースは続きますが、全力で戦い抜きます」と綴っている。
男子エリート結果
1位 | 沢田時(宇都宮ブリッツェン) | 1:28:01 |
2位 | 平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM) | +1:56 |
3位 | 佐藤誠示(SAGE'S STYLE) | +5:24 |
女子エリート結果
1位 | 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1:33:49 |
2位 | 蔡雅羽(台湾) | +2:19 |
3位 | アリアナ・エヴァンゲリスタ(フィリピン) | +2:53 |
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