2023/05/22(月) - 19:20
ツアー・オブ・ジャパン京都ステージが行われ、最終周回に全ての先行集団を吸収してのスプリント勝負を、ゲオルギオス・バグラス(ギリシャ、マトリックスパワータグ)が制して優勝し、総合首位に立った。僅差の2位に岡篤志(JCLチーム右京)が入り、ポイント賞を獲得。兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が山岳賞を獲得した。
ツアー・オブ・ジャパン2日目は、京都府南部にある精華町と京田辺市にまたがる1周16.8kmのコースが舞台。道の駅「普賢寺ふれあいの駅」前をパレードスタートして周回コースに入り、6周回計103.6kmを走る。
フィニッシュ地点の「けいはんなプラザ」の前後2kmほどを除き、京都の里山の中を駆け抜けるコース設定。車1台分の道幅でカーブが連続する区間が続き、短距離ながも斜度のある登りがあったりと、テクニカルなコースだ。途中2級山岳に指定される山岳賞ポイントが設定される。
前日に比べて雲多めながらも、朝から晴れて5月とは思えない暑い1日。月曜日にも関わらず、メイン会場のけいはんなプラザ前には、4年ぶりのツアー・オブ・ジャパンを見ようと多くの観客が集まった。
周回コースに入ってリアルスタートが切られると、早速アタック合戦が始まる。リーダージャージを着るルーク・ランパーティが前日公言していた通り、トリニティレーシングは明確に集団コントロールをしないこともあってか、レース前半は動きの定まらない状態が続く。
レース中盤の3周目、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームの1名が飛び出し、それを追って3名の日本人選手が追走。4周目に合流して4名の先頭集団が形成される。メンバーは、ジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、中井唯晶(シマノレーシング)、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)。
メイン集団との差は最大1分50秒ほどまで開くが、残り2周となる5周目に入るとマトリックスパワータグが中心となってペースアップし、最終周回の6周目に吸収する。
残り4kmを切ったところで、アナトリー・ブティアク(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)が単独で飛び出すも決定打とならず、残り1kmを前に吸収。最終コーナーを岡篤志(JCLチーム右京)を先頭にクリアしてスプリント勝負へ。
残り150m、先行する岡の後方から、ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)が迫る。残り50mでバグラスが並びかけ、フィニッシュライン上ハンドルを投げ合う。直後にウィニングポーズを繰り出したのはバグラス。前日の堺国際クリテリウムに続く日本2勝目を挙げ、ボーナスタイムを含めて総合首位に立った。
バグラスは今年マトリックスパワータグに加入したギリシャチャンピオン。登りもこなせるスプリンターという触れ込み通り、2日連続でスプリントを制して見せた。
「昨日のクリテリウムだけでなく、今日は本当のステージ優勝が出来て嬉しい。チームが自分を信じてアシストしてくれたおかげで勝つことが出来た。明日以降もこのジャージを出来るだけキープしていきたい。富士山以外のステージでもう一度勝ちに行きたいと考えている」
2位・ポイント賞 岡篤志
「最後、トレンガヌの選手が1人で行っていたけれど思いのほか集団が止まってしまったので、それを追って飛び出したら小石(祐馬)選手と(フランシスコ・)マンセボ選手、ドリュー・モレ選手(キナンレーシングチーム)がついて来た。捕まえたけれどあまり上手く回らず、残り300mで後ろがつながった状態で最終コーナーに入って、ちょっと先行していたのでそのまま行った。逃げ切れるかと思ったけれど、あと50cmフィニッシュラインが手前だったら勝てたと思う。
今日はスプリントに絡む予定ではなかったけれど、自分のコンディションが良いことが確認できた。みんな調子が良く強いので、ディフェンディングチャンピオンチームとして総合優勝を狙っていきたい」
山岳賞 兒島直樹
「中井(唯晶)選手が飛び出して集団が追う気配が無かったので、僕が飛び出したら山本(元喜)選手がついて来たので、3人で協調して前を追って2周目の山岳賞前に追いついた。山岳賞を取ることは今日の自分の仕事だったので、4人の中で自分が一番スプリント力があったこともあり2回とも獲ることが出来た。チームとしては勝ちきれなかったのは残念だが、最終日まで山岳賞を守り切れるようにアグレッシブな走りをしたい」
明日の第3ステージは三重県いなべ市。「いなベルグ」と名付けられた急坂や田園地帯を駆け抜ける変化に富んだコースでのレース。個人総合は上位3名が1秒以内にひしめき、ボーナスタイムでの順位入れ替わりの可能性もありそうだ。
ツアー・オブ・ジャパン2日目は、京都府南部にある精華町と京田辺市にまたがる1周16.8kmのコースが舞台。道の駅「普賢寺ふれあいの駅」前をパレードスタートして周回コースに入り、6周回計103.6kmを走る。
フィニッシュ地点の「けいはんなプラザ」の前後2kmほどを除き、京都の里山の中を駆け抜けるコース設定。車1台分の道幅でカーブが連続する区間が続き、短距離ながも斜度のある登りがあったりと、テクニカルなコースだ。途中2級山岳に指定される山岳賞ポイントが設定される。
前日に比べて雲多めながらも、朝から晴れて5月とは思えない暑い1日。月曜日にも関わらず、メイン会場のけいはんなプラザ前には、4年ぶりのツアー・オブ・ジャパンを見ようと多くの観客が集まった。
周回コースに入ってリアルスタートが切られると、早速アタック合戦が始まる。リーダージャージを着るルーク・ランパーティが前日公言していた通り、トリニティレーシングは明確に集団コントロールをしないこともあってか、レース前半は動きの定まらない状態が続く。
レース中盤の3周目、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームの1名が飛び出し、それを追って3名の日本人選手が追走。4周目に合流して4名の先頭集団が形成される。メンバーは、ジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、中井唯晶(シマノレーシング)、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)。
メイン集団との差は最大1分50秒ほどまで開くが、残り2周となる5周目に入るとマトリックスパワータグが中心となってペースアップし、最終周回の6周目に吸収する。
残り4kmを切ったところで、アナトリー・ブティアク(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)が単独で飛び出すも決定打とならず、残り1kmを前に吸収。最終コーナーを岡篤志(JCLチーム右京)を先頭にクリアしてスプリント勝負へ。
残り150m、先行する岡の後方から、ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)が迫る。残り50mでバグラスが並びかけ、フィニッシュライン上ハンドルを投げ合う。直後にウィニングポーズを繰り出したのはバグラス。前日の堺国際クリテリウムに続く日本2勝目を挙げ、ボーナスタイムを含めて総合首位に立った。
バグラスは今年マトリックスパワータグに加入したギリシャチャンピオン。登りもこなせるスプリンターという触れ込み通り、2日連続でスプリントを制して見せた。
「昨日のクリテリウムだけでなく、今日は本当のステージ優勝が出来て嬉しい。チームが自分を信じてアシストしてくれたおかげで勝つことが出来た。明日以降もこのジャージを出来るだけキープしていきたい。富士山以外のステージでもう一度勝ちに行きたいと考えている」
2位・ポイント賞 岡篤志
「最後、トレンガヌの選手が1人で行っていたけれど思いのほか集団が止まってしまったので、それを追って飛び出したら小石(祐馬)選手と(フランシスコ・)マンセボ選手、ドリュー・モレ選手(キナンレーシングチーム)がついて来た。捕まえたけれどあまり上手く回らず、残り300mで後ろがつながった状態で最終コーナーに入って、ちょっと先行していたのでそのまま行った。逃げ切れるかと思ったけれど、あと50cmフィニッシュラインが手前だったら勝てたと思う。
今日はスプリントに絡む予定ではなかったけれど、自分のコンディションが良いことが確認できた。みんな調子が良く強いので、ディフェンディングチャンピオンチームとして総合優勝を狙っていきたい」
山岳賞 兒島直樹
「中井(唯晶)選手が飛び出して集団が追う気配が無かったので、僕が飛び出したら山本(元喜)選手がついて来たので、3人で協調して前を追って2周目の山岳賞前に追いついた。山岳賞を取ることは今日の自分の仕事だったので、4人の中で自分が一番スプリント力があったこともあり2回とも獲ることが出来た。チームとしては勝ちきれなかったのは残念だが、最終日まで山岳賞を守り切れるようにアグレッシブな走りをしたい」
明日の第3ステージは三重県いなべ市。「いなベルグ」と名付けられた急坂や田園地帯を駆け抜ける変化に富んだコースでのレース。個人総合は上位3名が1秒以内にひしめき、ボーナスタイムでの順位入れ替わりの可能性もありそうだ。
ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ・京都 結果(103.6km)
1位 | ゲオルギオス・バグラス(ギリシャ、マトリックスパワータグ) | 2時間43分8秒 |
2位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | +0秒 |
3位 | ベンジャミ・プラデス(JCLチーム右京) | |
4位 | イエルン・メイヤス(オランダ、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) | |
5位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、トリニティレーシング) | |
6位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | |
7位 | フェリックス・スティリ(スイス、EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) | |
8位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) | |
9位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
10位 | ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | |
個人総合順位(第2ステージ終了時) | ||
1位 | ゲオルギオス・バグラス(ギリシャ、マトリックスパワータグ) | 2時間46分9秒 |
2位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | +1秒 |
3位 | ジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) | |
4位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCLチーム右京) | +3秒 |
5位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、トリニティレーシング) | +5秒 |
6位 | リアム・ジョンストン(オーストラリア、トリニティレーシング) | +6秒 |
ポイント賞(第2ステージ終了時) | ||
1位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | 28p |
2位 | ゲオルギオス・バグラス(ギリシャ、マトリックスパワータグ) | 25p |
3位 | ルーク・ランパーティー(アメリカ、トリニティレーシグ) | 22p |
山岳賞(第2ステージ終了時) | ||
1位 | 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) | 10p |
2位 | ジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) | 6p |
3位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | 2p |
チーム総合成績(第1ステージ終了時) | ||
1位 | JCLチーム右京 | 8時間18分52秒 |
2位 | トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム | +9秒 |
3位 | マトリックスパワータグ | +18秒 |
text&photo:Satoru Kato
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