2023/05/05(金) - 07:45
無数のアップダウンが登場したラ・ブエルタ・フェメニーナ4日目はスプリントで決着。ファンフルーテンによる虚を突くアタックも決まらず、マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が2日連続の勝利を掴んだ。
全7ステージで争われるラ・ブエルタ・フェメニーナ(UCIワールドツアー)も折り返しの4日目を迎えた。コースは城塞都市クエンカから北西のグアダラハラに向かう133.1kmで、その道中にはカテゴリーのつかない無数の丘が登場。フィニッシュ地点から15km手前に3級山岳が登場するものの、登坂距離4km/平均勾配4.6%と難易度は低いため、逃げ切りや集団スプリントなどあらゆる可能性のあるステージとなった。
レースは序盤から東京五輪の金メダリストを示す、金色のヘルメットを被るアンナ・キーセンホーファー(オーストリア、イスラエル・プレミアテック・ローランド)ら4名が逃げる展開。しかし連続する丘に最大3分45秒あったリードは徐々に減っていき、残り36kmでその差はゼロになった。
そのカウンターで萩原麻由子も所属したスペインのコンチネンタルチーム、エネイカット・CMチーム・セグロス・デポルティボスが積極的に仕掛け、アランザ・ヴィアロン(チリ)がジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)と共に飛び出す。遅れてアグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム)ら3名が合流し、5名がレース後半で逃げグループを形成した。
しかしこれを、前日の横風分断でチーム全員がタイムを失ったトレック・セガフレードが中心となり追走。残り15kmで飲み込む。そのままプロトンは3級山岳に突入し、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)のために展開を厳しくしたいモビスターが先頭でペースアップする。これにマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が食らいつく一方で、昨年の怪我から調子の上がらないクライマーのマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ)は遅れを喫した。
エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)が先頭で3級頂上に達し、その下りでファンフルーテンが仕掛ける。これには総合争いのライバルであるデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が追従し、マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド)のブリッジからメイン集団も合流。ファンフルーテンの奇襲は失敗に終わった。
そのカウンターでリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が加速し、フォレリングが再びマークにつく。しかしこの試みも成功せず、沿道に大観衆が集ったグアダラハラの市街地に突入。クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム)やマーレン・ローセル(スイス、SDワークス)の飛び出しもありながら、勝負は2日連続で集団スプリントになだれ込んだ。
そして登りで遅れたシャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM)が不在のスプリントで、フォスのスピードに敵うものいなかった。エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター)に並ばせることすら許さなかったフォスが、マイヨロホで2日連続勝利を達成した。
「登りの多いナーバスな日だった。逃げが形成され、私たちがプロトンのコントロールを担った。チームの皆による走りは素晴らしく、それがこの勝利に繋がった。あの2人(ファンフルーテンとフォレリング)は行かせてはならなかったが、向かい風が味方してくれた」とフォスはレースを振り返った。
翌日はコース中盤に1級山岳を越え、最後は2級山岳ミラドル・デ・ペナス・ラナス(距離4.6km/平均7.1%)を登るステージ。ここからようやく本格的な総合争いが幕を開ける。
全7ステージで争われるラ・ブエルタ・フェメニーナ(UCIワールドツアー)も折り返しの4日目を迎えた。コースは城塞都市クエンカから北西のグアダラハラに向かう133.1kmで、その道中にはカテゴリーのつかない無数の丘が登場。フィニッシュ地点から15km手前に3級山岳が登場するものの、登坂距離4km/平均勾配4.6%と難易度は低いため、逃げ切りや集団スプリントなどあらゆる可能性のあるステージとなった。
レースは序盤から東京五輪の金メダリストを示す、金色のヘルメットを被るアンナ・キーセンホーファー(オーストリア、イスラエル・プレミアテック・ローランド)ら4名が逃げる展開。しかし連続する丘に最大3分45秒あったリードは徐々に減っていき、残り36kmでその差はゼロになった。
そのカウンターで萩原麻由子も所属したスペインのコンチネンタルチーム、エネイカット・CMチーム・セグロス・デポルティボスが積極的に仕掛け、アランザ・ヴィアロン(チリ)がジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)と共に飛び出す。遅れてアグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム)ら3名が合流し、5名がレース後半で逃げグループを形成した。
しかしこれを、前日の横風分断でチーム全員がタイムを失ったトレック・セガフレードが中心となり追走。残り15kmで飲み込む。そのままプロトンは3級山岳に突入し、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)のために展開を厳しくしたいモビスターが先頭でペースアップする。これにマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が食らいつく一方で、昨年の怪我から調子の上がらないクライマーのマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ)は遅れを喫した。
エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム)が先頭で3級頂上に達し、その下りでファンフルーテンが仕掛ける。これには総合争いのライバルであるデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が追従し、マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド)のブリッジからメイン集団も合流。ファンフルーテンの奇襲は失敗に終わった。
そのカウンターでリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が加速し、フォレリングが再びマークにつく。しかしこの試みも成功せず、沿道に大観衆が集ったグアダラハラの市街地に突入。クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム)やマーレン・ローセル(スイス、SDワークス)の飛び出しもありながら、勝負は2日連続で集団スプリントになだれ込んだ。
そして登りで遅れたシャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM)が不在のスプリントで、フォスのスピードに敵うものいなかった。エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター)に並ばせることすら許さなかったフォスが、マイヨロホで2日連続勝利を達成した。
「登りの多いナーバスな日だった。逃げが形成され、私たちがプロトンのコントロールを担った。チームの皆による走りは素晴らしく、それがこの勝利に繋がった。あの2人(ファンフルーテンとフォレリング)は行かせてはならなかったが、向かい風が味方してくれた」とフォスはレースを振り返った。
翌日はコース中盤に1級山岳を越え、最後は2級山岳ミラドル・デ・ペナス・ラナス(距離4.6km/平均7.1%)を登るステージ。ここからようやく本格的な総合争いが幕を開ける。
ラ・ブエルタ・フェメニーナ2023第4ステージ
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 3:26:24 |
2位 | エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター) | |
3位 | マーレン・ローセル(スイス、SDワークス) | |
4位 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス) | |
5位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | |
6位 | エリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード) | |
7位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | |
8位 | クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム) | |
9位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | |
10位 | タマラ・ドロノワバラボリナ(ロシア、イスラエル・プレミアテック・ローランド) |
個人総合成績
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 9:52:58 |
2位 | クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム) | +0:25 |
3位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:26 |
4位 | アムベル・クラーク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:34 |
5位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +0:35 |
6位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
7位 | エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター) | +0:40 |
8位 | マーレン・ローセル(スイス、SDワークス) | +0:44 |
9位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | |
10位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | +0:46 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | ジャド・ウィエル(フランス、FDJ・スエズ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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