バーレーン・ヴィクトリアスはCOVID-19陽性が発覚したジーノ・メーダー(スイス)に代わり、新城幸也のジロ・デ・イタリア出場を発表した。新城のジロ出場は2021年大会以来2年振り、5度目の出場となる。



ジロ・デ・イタリアの出場が発表された新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

5月6日(土)に開幕する第106回ジロ・デ・イタリア。バーレーン・ヴィクトリアスはその出場メンバーとして急遽、新城幸也を選出したことを発表した。その理由は出場予定だったジーノ・メーダーが直前で新型コロナウイルスに感染したことが発覚したためと、チームはSNSを通して伝えている。

新城がジロに出場するのは2021年大会以来2年振り、5度目。前回の出場時はエースだったミケル・ランダ(スペイン)らが続々と途中棄権し、最後は5人まで減るなか、新城はダミアーノ・カルーゾ(イタリア)の第20ステージ優勝に貢献。またカルーゾは総合2位に浮上して、総合表彰台に上がった。

今大会はそのカルーゾがエースナンバーをつけ、ジャック・ヘイグ(オーストラリア)と共に総合上位を目指す。またチームにはリエージュ~バストーニュ~リエージュで3位に入った23歳のサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)や22歳のクライマー、エドアルド・ザンバニーニ(イタリア)がいるため、新城の豊富な経験が活かされることになる。

現在、選手たちの間では再びコロナ感染が拡がっており、ジロに出場予定だったジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)も直前で陽性となり欠場。またユンボ・ヴィスマもウィルコ・ケルデルマンとロベルト・ヘーシンク(共にオランダ)、トビアス・フォス(ノルウェー)の3名が陽性反応により不出場が発表されている。



以下は新城によるコメント。

「久し振りのグランツール出場は突然やってきました(笑)。正直、出場するなんて、少しも思ってなかった。チームから出場選手の発表があったばかりだったしね。フランクフルトでのレース後のコメント通り、翌日から休暇に入っていたが、「明日、ジロに合流しなければなりません」というチームからのメッセージでその休暇は半日で終了となった…

16回目のグランツールにして、身体も頭も休暇モードになっているときに、こんなにも突如呼ばれたのは初めてですよ(苦笑)。チームとしては大事なキーパーソンのジーノの離脱は大きな痛手だけど。ジャック、ダミアーノ、サンティアゴとチームは強い。急遽、招集された身としては、チームに最大限、貢献出来るよう頑張るだけです。

さすがに今の調子は絶好調ではないけど、それをプラスに考えて、日に日に調子が上がって行ってくれたらと思う。3週間、楽しんでください。応援よろしくお願いします!」
ジロ・デ・イタリア2023 バーレーン・ヴィクトリアス出場メンバー
ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)
ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
新城幸也
アンドレア・パスクアロン(イタリア)
ジョナサン・ミラン(イタリア)
ヤシャ・ズッタリン(ドイツ)
エドアルド・ザンバニーニ(イタリア)
text:Sotaro.Arakawa

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