2023/05/03(水) - 09:15
ラ・ブエルタ・フェメニーナ2日目を締めくくる大集団スプリントでシャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM)が勝利。ダイガートのアーリーアタックを捉えたフォスを、23歳の新星がハイスピードで追い抜いた。
第9回ラ・ブエルタ・フェメニーナ(UCI2.WWT)第2ステージは、オリウェラからピラール・デ・ラ・オラダダを結ぶ105.8kmで争われた。内陸部のワインディングロードを進みながらペドレラ貯水池を周り、地中海に向かう道のりは平坦路。残り20km地点にこの日唯一の4級山岳が登場するものの、平均勾配は僅か1.3%のため今大会最初のスプリントステージとして高速バトルが期待された。
午後2時21分にアクチュアルスタートが切られ、逃げ集団を形成したのは出場選手の中で最年少18歳のアンドレア・カサグランダ(イタリア、ビーピンク)を含む4名。しかしレースを通して吹きつけた横風と向かい風がメイン集団をハイペースにしたことにより、逃げ集団は最大1分20秒のリードしか許されなかった。
2人まで減った逃げグループを捉えたプロトンでは、残り37km地点で大規模落車が発生する。最大の被害者となったのは総合上位を目指すシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)で、同じく巻き込まれたカロリーナ・クミエガ(ポーランド)や他の選手たちと協力し何とか集団復帰に成功している。
再びひと塊となったメイン集団は残り29km地点のボーナスタイム(1位-6秒、2位-4秒、3位-2秒)が与えられる中間スプリントを通過。トップを獲ったのはリーアンヌ・マルクス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)との姉妹対決を制したフェムケ・マルクス(オランダ、SDワークス)で、3位は前日のチームTTで活躍したクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム)が入っている。
直後の4級山岳ではダイガートがハイペースを刻み、勾配が厳しくなる区間でキャニオン・スラムのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)とエリーズ・シャベイ(スイス)がアタックする。メイン集団を30名程度に絞り込むことに成功したものの、その下りでスプリンターを含む追走集団が合流。そして勝負は大方の予想通り、大集団によるスプリントバトルに持ち込まれた。
ピラール・デ・ラ・オラダダの市街地に突入し、フラムルージュ(残り1km)からSDワークスがカタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー)のためにトレインを組む。そして入れ替わるようにマリアンヌ・フォス(オランダ)を擁するユンボ・ヴィスマが先頭に出ると、ダイガートが残り500mから飛び出した。
この虚を突くアタックにマイヨロホを着るアンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ)の追走からフォスがフィニッシュ手前で追いつく。しかし、その背後についたシャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM)がフォスを追い抜き、先頭でフィニッシュラインを通過。自身によるグランツール初優勝と共に、緑色のスプリント賞ジャージ(マイヨプントス)を獲得した。
「グランツール初優勝に興奮しない選手はいない。大会最初のスプリントステージで勝利を掴むことができ、本当に嬉しい。最終盤で囲まれたしまったが、幸運にも活路を見出すことができた。(平坦ステージである)明日が楽しみ」とコール。昨年までエーススプリンターであったロレーナ・ウィーベス(オランダ)がSDワークスへ移籍後、その後釜を任された23歳が早速その役割を全うしてみせた。
そして総合リーダーの証であるマイヨロホは、区間2位のフォスが獲得。「2位は満足できる結果ではないが、チームとしてこのジャージを守ることができた。明日、またチーム一丸となり勝利を目指す」と、フォスはフラットステージである明日への意気込みを語った。
第9回ラ・ブエルタ・フェメニーナ(UCI2.WWT)第2ステージは、オリウェラからピラール・デ・ラ・オラダダを結ぶ105.8kmで争われた。内陸部のワインディングロードを進みながらペドレラ貯水池を周り、地中海に向かう道のりは平坦路。残り20km地点にこの日唯一の4級山岳が登場するものの、平均勾配は僅か1.3%のため今大会最初のスプリントステージとして高速バトルが期待された。
午後2時21分にアクチュアルスタートが切られ、逃げ集団を形成したのは出場選手の中で最年少18歳のアンドレア・カサグランダ(イタリア、ビーピンク)を含む4名。しかしレースを通して吹きつけた横風と向かい風がメイン集団をハイペースにしたことにより、逃げ集団は最大1分20秒のリードしか許されなかった。
2人まで減った逃げグループを捉えたプロトンでは、残り37km地点で大規模落車が発生する。最大の被害者となったのは総合上位を目指すシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)で、同じく巻き込まれたカロリーナ・クミエガ(ポーランド)や他の選手たちと協力し何とか集団復帰に成功している。
再びひと塊となったメイン集団は残り29km地点のボーナスタイム(1位-6秒、2位-4秒、3位-2秒)が与えられる中間スプリントを通過。トップを獲ったのはリーアンヌ・マルクス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)との姉妹対決を制したフェムケ・マルクス(オランダ、SDワークス)で、3位は前日のチームTTで活躍したクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム)が入っている。
直後の4級山岳ではダイガートがハイペースを刻み、勾配が厳しくなる区間でキャニオン・スラムのカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)とエリーズ・シャベイ(スイス)がアタックする。メイン集団を30名程度に絞り込むことに成功したものの、その下りでスプリンターを含む追走集団が合流。そして勝負は大方の予想通り、大集団によるスプリントバトルに持ち込まれた。
ピラール・デ・ラ・オラダダの市街地に突入し、フラムルージュ(残り1km)からSDワークスがカタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー)のためにトレインを組む。そして入れ替わるようにマリアンヌ・フォス(オランダ)を擁するユンボ・ヴィスマが先頭に出ると、ダイガートが残り500mから飛び出した。
この虚を突くアタックにマイヨロホを着るアンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ)の追走からフォスがフィニッシュ手前で追いつく。しかし、その背後についたシャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM)がフォスを追い抜き、先頭でフィニッシュラインを通過。自身によるグランツール初優勝と共に、緑色のスプリント賞ジャージ(マイヨプントス)を獲得した。
「グランツール初優勝に興奮しない選手はいない。大会最初のスプリントステージで勝利を掴むことができ、本当に嬉しい。最終盤で囲まれたしまったが、幸運にも活路を見出すことができた。(平坦ステージである)明日が楽しみ」とコール。昨年までエーススプリンターであったロレーナ・ウィーベス(オランダ)がSDワークスへ移籍後、その後釜を任された23歳が早速その役割を全うしてみせた。
そして総合リーダーの証であるマイヨロホは、区間2位のフォスが獲得。「2位は満足できる結果ではないが、チームとしてこのジャージを守ることができた。明日、またチーム一丸となり勝利を目指す」と、フォスはフラットステージである明日への意気込みを語った。
ラ・ブエルタ・フェメニーナ2023第2ステージ
1位 | シャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM) | 2:41:27 |
2位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム) | |
4位 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス) | |
5位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、リブレーシング・テックファインド) | |
6位 | アルバ・テルエル(スペイン、ラボラルクタクサ・ファンダシオン・エウスカディ) | |
7位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | |
8位 | ニーナ・ケスレル(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
9位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ) | |
10位 | クララ・コッポニ(フランス、FDJ・スエズ) |
個人総合成績
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 2:59:24 |
2位 | クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム) | +0:01 |
3位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:02 |
4位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ) | +0:06 |
5位 | アムベル・クラーク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
6位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | +0:07 |
7位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | |
8位 | リカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム) | |
9位 | アグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
10位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード) |
その他の特別賞
ポイント賞 | シャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM) |
山岳賞 | ジャド・ウィエル(フランス、FDJ・スエズ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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