2023/04/18(火) - 09:00
イタリアのアルプス山脈を巡るツアー・オブ・ジ・アルプスが開幕。5日間レースの初日は登りフィニッシュで決着し、強力なトレインに発射されたテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が勝利を挙げた。
タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が独走勝利を決めたアムステルゴールドレースの翌日、イタリアではアルプス山脈を舞台にした「ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)」が開幕した。2016年までジロ・デル・トレンティーノと呼ばれてきた本大会は4月17日(月)から21日(金)までの全5ステージで行われ、約3週間後のジロ・デ・イタリアを目指す総合勢が調整の場として臨むレースとなっている。
「アルプス」の名前を冠してるだけにコースの山岳比率は極めて高く、初日と3日目が山頂フィニッシュで、その他のステージも勾配の厳しいカテゴリー山岳が詰め込まれている。開幕地ラッテンベルクには2017年大会覇者ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)など豪華な選手たちが顔を揃えた。
初日は男子レースとしては距離の短い127.5kmで、終盤に3級と2級山岳を越え、最後はアルプバッハ(距離6.3km/平均4.6%)に登りつめる山岳ステージ。レースは序盤からワールドチームのヴァランタン・パレパントル(フランス、AG2Rシトロエン)とセルヒオ・サミティエル(スペイン、モビスター)を含む6名が逃げグループを形作った。
しかし、この日はイネオス・グレナディアーズが積極的だった。トーマスの他にテイオ・ゲイガンハート(イギリス)や新加入テイメン・アレンスマン(オランダ)ら豪華メンバーを揃えたイネオスは、逃げに3分以上のリードを許さないタイトなコントロールを披露。最終登坂を前に逃げ集団を予定通り飲み込んだ。
アルプバッハ(距離6.3km/平均4.6%)を前にしたプロトンからは、ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタック。そこにジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が合流してフィニッシュを目指したものの、トーマスによる高速牽引によって2人は引き戻された。
残り700mで今後はカーシーが飛び出したものの、それを遥かに上回る登坂スピードでゲイガンハートが追い抜く。猛追するフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)も振り切ってツアー・オブ・ジ・アルプスの初日勝者に輝いた。
「終盤に入っても冷静さを保ち、良いステージにすることができた。ヘイグがその強さを見せたが、前日に最終登坂を試走していたのでチーム一丸となれば追いつく自信があった」とゲイガンハートは勝因を語っている。
2020年にジロ・デ・イタリア総合優勝を果たしながらも、その後長い不調に陥っていたゲイガンハート。しかし今年はコーチやトレーニング方法を一新。今年2月のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで久々となる勝利を飾り、総合でもティレーノ~アドリアティコで総合3位と、復調の兆しを見せている。
タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が独走勝利を決めたアムステルゴールドレースの翌日、イタリアではアルプス山脈を舞台にした「ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)」が開幕した。2016年までジロ・デル・トレンティーノと呼ばれてきた本大会は4月17日(月)から21日(金)までの全5ステージで行われ、約3週間後のジロ・デ・イタリアを目指す総合勢が調整の場として臨むレースとなっている。
「アルプス」の名前を冠してるだけにコースの山岳比率は極めて高く、初日と3日目が山頂フィニッシュで、その他のステージも勾配の厳しいカテゴリー山岳が詰め込まれている。開幕地ラッテンベルクには2017年大会覇者ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)など豪華な選手たちが顔を揃えた。
初日は男子レースとしては距離の短い127.5kmで、終盤に3級と2級山岳を越え、最後はアルプバッハ(距離6.3km/平均4.6%)に登りつめる山岳ステージ。レースは序盤からワールドチームのヴァランタン・パレパントル(フランス、AG2Rシトロエン)とセルヒオ・サミティエル(スペイン、モビスター)を含む6名が逃げグループを形作った。
しかし、この日はイネオス・グレナディアーズが積極的だった。トーマスの他にテイオ・ゲイガンハート(イギリス)や新加入テイメン・アレンスマン(オランダ)ら豪華メンバーを揃えたイネオスは、逃げに3分以上のリードを許さないタイトなコントロールを披露。最終登坂を前に逃げ集団を予定通り飲み込んだ。
アルプバッハ(距離6.3km/平均4.6%)を前にしたプロトンからは、ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタック。そこにジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が合流してフィニッシュを目指したものの、トーマスによる高速牽引によって2人は引き戻された。
残り700mで今後はカーシーが飛び出したものの、それを遥かに上回る登坂スピードでゲイガンハートが追い抜く。猛追するフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)も振り切ってツアー・オブ・ジ・アルプスの初日勝者に輝いた。
「終盤に入っても冷静さを保ち、良いステージにすることができた。ヘイグがその強さを見せたが、前日に最終登坂を試走していたのでチーム一丸となれば追いつく自信があった」とゲイガンハートは勝因を語っている。
2020年にジロ・デ・イタリア総合優勝を果たしながらも、その後長い不調に陥っていたゲイガンハート。しかし今年はコーチやトレーニング方法を一新。今年2月のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで久々となる勝利を飾り、総合でもティレーノ~アドリアティコで総合3位と、復調の兆しを見せている。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2023第1ステージ結果
1位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 3:18:00 |
2位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | +0:02 |
3位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:04 |
4位 | イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) | +0:06 |
5位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
1位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 3:17:50 |
2位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | +0:06 |
3位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:10 |
4位 | イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) | +0:16 |
5位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) |
ヤングライダー賞 | マックス・プール(イギリス、チームDSM) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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