2023/03/20(月) - 09:00
今年2月のシクロクロス世界選手権でU23王者に輝いたシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード)が、ワールドツアーレースの「トロフェオ・アルフレッド・ビンダ」でロード選手としてプロ初勝利。女子でもシクロクロスからまた新たな逸材が現れた。

これが今季のロード開幕戦となったマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

フィアンセであるウルシュカ・ジガート(スロベニア、ジェイコ・アルウラー)の応援に姿を見せたポガチャル photo:CorVos イタリア北部、ロンバルディア地方にあるマッジョーレ湖周辺を巡るワンデーレース「トロフェオ・アルフレッド・ビンダ」が開催された。女子ワールドツアー第7戦である本大会はマッカーニョ・コン・ピノ・エ・ヴェッダスカをスタートし、イタリアの名選手「アルフレッド・ビンダ」生誕の地であるチッティーリオに設定された周回コースを4周する139km。細かなアップダウンが選手たちの脚を削る丘陵レースだ。
スタート地点にはワールドチームを含む24チーム/135名が集結。前年勝者のエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)やロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)、長期に渡る不調から復活したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)などスピードに長けた選手たちが顔を揃えた。

マッジョーレ湖沿いを走る選手たち photo:CorVos
序盤からアタックと吸収が繰り返され逃げはなかなか容認されず、集団は人数を減らしながら距離を消化する。そしてチッティーリオの周回コースに突入してようやく19歳のエレオノラ・チアボッコ(イタリア、チームDSM)が飛び出し、逃げが成立。カーリーン・スウィンケルス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が合流し、遅れてEスポーツ世界選手権を2連覇したルース・アドヘースツ(オランダ、FDJ・スエズ)も加わった。
しかしこの逃げは長くは続かず、この日3度目のオリーノ(距離2.6km/平均5%/残り24.4km地点)の頂上でプロトンに吸収。そのカウンターで集団にバルサモが控えるトレック・セガフレードからシリン・ファンアンローイ(オランダ)が単独で飛び出した。
今年2月のシクロクロス世界選手権U23で優勝したファンアンローイに対し、ウィーベスを擁するSDワークスやキャニオン・スラムは10秒差でレース展開をコントロールする。最終周回の登りでマビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・エクストラ)や過去に大会を制しているカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がアタックをしてウィーベスを振り落とすことに成功したが、淡々と踏み続けるファンアンローイに対して距離は広がり続けた。

残り24kmから独走体勢に持ち込んだシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード) photo:CorVos

プロトンでマビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・エクストラ)らがアタックを見せる photo:CorVos

個人としてプロ初勝利を掴んだシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード) photo:CorVos
ロードと個人タイムトライアルのU23ヨーロッパ王者でもあるファンアンローイはその力をいかんなく発揮した。途中先導する警察のモトバイクとあわや接触という場面がありつつも、24kmに及ぶ独走を決めて勝利した。
「調子の良さは感じていたものの、先週の水曜日にシクロクロスからロードシーズンに切り替えたばかりだった。自分の勝利というよりもエリーザ(バルサモ)のスプリント勝利をアシストするつもりだった。スタート前は緊張していて、今大会はロードレースに慣れる目的があった。だからロード2戦目で勝利できるなんて想像以上の結果になった」とファンアンローイは語った。

チームメイトと勝利を喜ぶシリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード) photo:CorVos

トロフェオ・アルフレッド・ビンダ2023表彰台:2位バルサモ、1位ファンアンローイ、3位グアジーニ photo:CorVos
2020年にトレックでプロデビューを果たしたファンアンローイは21歳。昨シーズンのシクロクロスではエリートで6勝と強さを見せ、ロードでも昨年はワールドツアーのチームタイムトライアルで2勝をマーク。そしてこれがファンアンローイにとって、ロードの個人プロ初勝利となった。
23秒遅れでフィニッシュにやってきた集団スプリントをチームメイトであるバルサモが先着したため、トレックはワンツーフィニッシュを達成。3位にはヴィットリア・グアジーニ(イタリア、FDJ・スエズ)が入り、表彰台に上がっている。


スタート地点にはワールドチームを含む24チーム/135名が集結。前年勝者のエリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)やロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)、長期に渡る不調から復活したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)などスピードに長けた選手たちが顔を揃えた。

序盤からアタックと吸収が繰り返され逃げはなかなか容認されず、集団は人数を減らしながら距離を消化する。そしてチッティーリオの周回コースに突入してようやく19歳のエレオノラ・チアボッコ(イタリア、チームDSM)が飛び出し、逃げが成立。カーリーン・スウィンケルス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が合流し、遅れてEスポーツ世界選手権を2連覇したルース・アドヘースツ(オランダ、FDJ・スエズ)も加わった。
しかしこの逃げは長くは続かず、この日3度目のオリーノ(距離2.6km/平均5%/残り24.4km地点)の頂上でプロトンに吸収。そのカウンターで集団にバルサモが控えるトレック・セガフレードからシリン・ファンアンローイ(オランダ)が単独で飛び出した。
今年2月のシクロクロス世界選手権U23で優勝したファンアンローイに対し、ウィーベスを擁するSDワークスやキャニオン・スラムは10秒差でレース展開をコントロールする。最終周回の登りでマビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・エクストラ)や過去に大会を制しているカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がアタックをしてウィーベスを振り落とすことに成功したが、淡々と踏み続けるファンアンローイに対して距離は広がり続けた。



ロードと個人タイムトライアルのU23ヨーロッパ王者でもあるファンアンローイはその力をいかんなく発揮した。途中先導する警察のモトバイクとあわや接触という場面がありつつも、24kmに及ぶ独走を決めて勝利した。
「調子の良さは感じていたものの、先週の水曜日にシクロクロスからロードシーズンに切り替えたばかりだった。自分の勝利というよりもエリーザ(バルサモ)のスプリント勝利をアシストするつもりだった。スタート前は緊張していて、今大会はロードレースに慣れる目的があった。だからロード2戦目で勝利できるなんて想像以上の結果になった」とファンアンローイは語った。


2020年にトレックでプロデビューを果たしたファンアンローイは21歳。昨シーズンのシクロクロスではエリートで6勝と強さを見せ、ロードでも昨年はワールドツアーのチームタイムトライアルで2勝をマーク。そしてこれがファンアンローイにとって、ロードの個人プロ初勝利となった。
23秒遅れでフィニッシュにやってきた集団スプリントをチームメイトであるバルサモが先着したため、トレックはワンツーフィニッシュを達成。3位にはヴィットリア・グアジーニ(イタリア、FDJ・スエズ)が入り、表彰台に上がっている。
ロンド・ファン・ドレンテ2023結果
1位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、トレック・セガフレード) | 3:39:32 |
2位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード) | +0:23 |
3位 | ヴィットリア・グアジーニ(イタリア、FDJ・スエズ) | |
4位 | アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター) | |
5位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム) | |
6位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | |
7位 | エリーゼ・アイエン(オランダ、チームDSM) | |
8位 | ジャスティン・ゲキーレ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) | |
9位 | クレア・スティールス(イギリス、イスラエル・プレミアテック・ローランド) | |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・エクストラ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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