2023/03/10(金) - 09:00
後半戦に突入したパリ〜ニース第5ステージは向かい風がレース展開を穏やかにした。集団スプリントで21歳のオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が元世界王者ピーダスンを下し、今季初勝利をマークした。
大会最初の山頂フィニッシュでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がその強さを発揮した翌日は、スタート直後から3つのカテゴリーを越え、終盤に3級山岳が登場する丘陵ステージ。サン・シンフォリアン・シュル・コワーズを出発し、真南に進むため終始向かい風が選手たちのスピードを緩めた。
スタート直後に飛び出したのは山岳賞ジャージを着るヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)。初日から連日逃げに乗るグレゴーにはサンディ・デュジャルダン(フランス、トタルエネルジー)が追従し、序盤に登場する3つのカテゴリー山岳をグレゴーが先頭通過。白地に赤水玉模様の山岳賞ジャージをキープした。
ロット・デスティニーやアルペシン・ドゥクーニンクが牽引したメイン集団に対し、6分弱のリードを得た2人だったが、山岳が終わるとグレゴーはプロトンに戻る。単独となっても5分差を維持し続けたデュジャルダンも地元の街を通り過ぎるとそのタイム差は一気に縮小。残り88km地点でデュジャルダンはメイン集団に飲み込みまれ、早くもレースは振り出しに戻った。
連日ポガチャルが積極的に狙いに行くボーナスタイム付きの中間スプリントでは不仲が報道されたダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)とアルノー・デマール(フランス)が1着と2着に入り、3着のポガチャルは−2秒を加算する。そして最後のカテゴリー山岳をグレゴーがトップ通過して、この日の全てのカテゴリー山岳でトップ通過することに成功した。
マイケル・マシューズ(オーストラリア)を擁するジェイコ・アルウラーや2日目の勝者マッズ・ピーダスン(デンマーク)のトレック・セガフレードが先頭に人数を揃えながらフラムルージュ(残り1km)を通過。直後にベン・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がアーリーアタックを仕掛けたものの決まらず、勝負は今大会3度目となる集団スプリントへ。
最終ストレート直前のラウンドアバウトをエドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ヴィスマ)が巧みにクリアし、その背後を利用したマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が区間2勝目を狙いスプリントを開始。しかしピーダスンが「正直、今日はノーチャンスだった。それぐらい圧倒的なスピードだった」と語るように、オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がピーダスンを追い抜き先頭へ。プロデビュー2年目のコーイがそのまま元世界王者を打ち破り、チームに区間2勝目をもたらした。
「キャリア最高の勝利だ。ラスト1kmで番手を下げてしまったものの、最後のラウンドアバウトでは最短のルートを選んで先頭付近に上がることができた。エドアルド(アッフィニ)による最高のリードアウトから、ピーダスンを追い抜いた。今日のように僕に適したレースならば誰にも負けない事がわかった。この自信を大切に育んでいきたい」と、コーイはコメントした。
総合の上位順位に変動はなく、総合タイムに-2秒を加算したポガチャルがリーダージャージをキープ。「マイヨジョーヌで迎える初日は太陽も見え、ストレスのない一日だった。クイーンステージである7日目に向けて力を配分しながら走っていきたい」とポガチャルは語った。
大会最初の山頂フィニッシュでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がその強さを発揮した翌日は、スタート直後から3つのカテゴリーを越え、終盤に3級山岳が登場する丘陵ステージ。サン・シンフォリアン・シュル・コワーズを出発し、真南に進むため終始向かい風が選手たちのスピードを緩めた。
スタート直後に飛び出したのは山岳賞ジャージを着るヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)。初日から連日逃げに乗るグレゴーにはサンディ・デュジャルダン(フランス、トタルエネルジー)が追従し、序盤に登場する3つのカテゴリー山岳をグレゴーが先頭通過。白地に赤水玉模様の山岳賞ジャージをキープした。
ロット・デスティニーやアルペシン・ドゥクーニンクが牽引したメイン集団に対し、6分弱のリードを得た2人だったが、山岳が終わるとグレゴーはプロトンに戻る。単独となっても5分差を維持し続けたデュジャルダンも地元の街を通り過ぎるとそのタイム差は一気に縮小。残り88km地点でデュジャルダンはメイン集団に飲み込みまれ、早くもレースは振り出しに戻った。
連日ポガチャルが積極的に狙いに行くボーナスタイム付きの中間スプリントでは不仲が報道されたダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)とアルノー・デマール(フランス)が1着と2着に入り、3着のポガチャルは−2秒を加算する。そして最後のカテゴリー山岳をグレゴーがトップ通過して、この日の全てのカテゴリー山岳でトップ通過することに成功した。
マイケル・マシューズ(オーストラリア)を擁するジェイコ・アルウラーや2日目の勝者マッズ・ピーダスン(デンマーク)のトレック・セガフレードが先頭に人数を揃えながらフラムルージュ(残り1km)を通過。直後にベン・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がアーリーアタックを仕掛けたものの決まらず、勝負は今大会3度目となる集団スプリントへ。
最終ストレート直前のラウンドアバウトをエドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ヴィスマ)が巧みにクリアし、その背後を利用したマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が区間2勝目を狙いスプリントを開始。しかしピーダスンが「正直、今日はノーチャンスだった。それぐらい圧倒的なスピードだった」と語るように、オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がピーダスンを追い抜き先頭へ。プロデビュー2年目のコーイがそのまま元世界王者を打ち破り、チームに区間2勝目をもたらした。
「キャリア最高の勝利だ。ラスト1kmで番手を下げてしまったものの、最後のラウンドアバウトでは最短のルートを選んで先頭付近に上がることができた。エドアルド(アッフィニ)による最高のリードアウトから、ピーダスンを追い抜いた。今日のように僕に適したレースならば誰にも負けない事がわかった。この自信を大切に育んでいきたい」と、コーイはコメントした。
総合の上位順位に変動はなく、総合タイムに-2秒を加算したポガチャルがリーダージャージをキープ。「マイヨジョーヌで迎える初日は太陽も見え、ストレスのない一日だった。クイーンステージである7日目に向けて力を配分しながら走っていきたい」とポガチャルは語った。
パリ〜ニース2023第5ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 5:19:54 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
3位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
4位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | マックス・カンター(ドイツ、モビスター) | |
6位 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) | |
7位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | アルネ・マーリッツ(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
9位 | ユーゴ・パージュ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
10位 | ケース・ボル(オランダ、アスタナ・カザフスタン) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 17:14:52 |
2位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:06 |
3位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | +0:46 |
4位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | +0:56 |
5位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:21 |
6位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +1:42 |
7位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) | +1:44 |
9位 | ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:46 |
10位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | +1:56 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) |
山岳賞 | ヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
ヤングライダー賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ジェイコ・アルウラー |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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