2023/02/18(土) - 10:00
逃げ切り決着のブエルタ・ア・アンダルシア第3ステージでティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が移籍後初勝利。4分半遅れでフィニッシュしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)ら総合上位勢に動きはなかった。
タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が2日連続で区間優勝を飾ったルダ・デル・ソルことブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)も折り返しの第3ステージを迎えた。この日はアルカラ・デ・グアダイラを出発して真南に位置するアルカラ・デ・ロス・ガスレスを目指す161.8km。しかしフィニッシュ地点である丘が強風のため、急遽市街地の公園にフィニッシュラインが変更された。
5日間あるステージで最も平坦基調なこの日に逃げグループを形成したのは、ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)やゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)など強力な選手を含む22名。UAEチームエミレーツはそこにドメン・ノヴァク(スロベニア、UAEチームエミレーツ)も送り、総合を争うバーレーン・ヴィクトリアスからはエドアルド・ザンバニーニ(イタリア)が入った。
横風分断の危険性を感じながら、UAEチームエミレーツが牽引を担当するプロトンは逃げとの差を4分前後でキープした。途中逃げ集団のシリル・バルト(フランス、ブルゴスBH)が突風に煽られ落車する珍しいシーンもありながら、3分半の差で残り10kmを通過。勝利がほぼ確定した逃げグループから、ローレンス・レックス(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が加速して単独先頭に出た。
そこにグラベル世界選手権の初代王者であるドリース・デボント(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が合流を果たしたものの、集団牽引を免除され脚を溜めていたウェレンスが牽引して吸収。間髪入れずマヌエル・ペニャルベル(スペイン、ブルゴスBH)とサムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が飛び出し、そこにユーゴ・ウル(カナダ、イスラエル・プレミアテック)が追いつき3名がフィニッシュを目指した。
しかし残り1.5kmから始まる急勾配の登りで先頭のペースは落ち、レックスが追走集団から飛び出し再び先頭へ。しかしそれを遥かに上回る登坂スピードでレックスを追い抜いたウェレンスが、大観衆のフィニッシュラインに先頭で飛び込んだ。
「僕にとって完璧な日となり、チームにとって完璧な1週間となった。そしてこれがUAEチームエミレーツに移籍後初勝利だ。タデイ(ポガチャル)が総合首位にいるので逃げ集団でそれほど牽引に加わらなくてもよく、脚を使わなかったことがこの勝利に繋がった。本当に嬉しいよ」とウェレンスは勝利を振り返った。
ウェレンスから4分26分後にフィニッシュしたメイン集団は、リーダージャージを着るポガチャルが先着。それに総合2位のサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)やミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)、エンリク・マス(スペイン、モビスター)ら総合上位勢がタイム差なしで続いたため、総合争いに大きな動きはなかった。
翌日の第4ステージはオリベラからイスナハルに向かう164.8km。終盤に短くも急勾配の2級、3級山岳やカテゴリーの付いていない登りが連続するため、スペクタクルな総合争いが見られそうだ。
タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が2日連続で区間優勝を飾ったルダ・デル・ソルことブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)も折り返しの第3ステージを迎えた。この日はアルカラ・デ・グアダイラを出発して真南に位置するアルカラ・デ・ロス・ガスレスを目指す161.8km。しかしフィニッシュ地点である丘が強風のため、急遽市街地の公園にフィニッシュラインが変更された。
5日間あるステージで最も平坦基調なこの日に逃げグループを形成したのは、ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)やゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター)、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)など強力な選手を含む22名。UAEチームエミレーツはそこにドメン・ノヴァク(スロベニア、UAEチームエミレーツ)も送り、総合を争うバーレーン・ヴィクトリアスからはエドアルド・ザンバニーニ(イタリア)が入った。
横風分断の危険性を感じながら、UAEチームエミレーツが牽引を担当するプロトンは逃げとの差を4分前後でキープした。途中逃げ集団のシリル・バルト(フランス、ブルゴスBH)が突風に煽られ落車する珍しいシーンもありながら、3分半の差で残り10kmを通過。勝利がほぼ確定した逃げグループから、ローレンス・レックス(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が加速して単独先頭に出た。
そこにグラベル世界選手権の初代王者であるドリース・デボント(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が合流を果たしたものの、集団牽引を免除され脚を溜めていたウェレンスが牽引して吸収。間髪入れずマヌエル・ペニャルベル(スペイン、ブルゴスBH)とサムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が飛び出し、そこにユーゴ・ウル(カナダ、イスラエル・プレミアテック)が追いつき3名がフィニッシュを目指した。
しかし残り1.5kmから始まる急勾配の登りで先頭のペースは落ち、レックスが追走集団から飛び出し再び先頭へ。しかしそれを遥かに上回る登坂スピードでレックスを追い抜いたウェレンスが、大観衆のフィニッシュラインに先頭で飛び込んだ。
「僕にとって完璧な日となり、チームにとって完璧な1週間となった。そしてこれがUAEチームエミレーツに移籍後初勝利だ。タデイ(ポガチャル)が総合首位にいるので逃げ集団でそれほど牽引に加わらなくてもよく、脚を使わなかったことがこの勝利に繋がった。本当に嬉しいよ」とウェレンスは勝利を振り返った。
ウェレンスから4分26分後にフィニッシュしたメイン集団は、リーダージャージを着るポガチャルが先着。それに総合2位のサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)やミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)、エンリク・マス(スペイン、モビスター)ら総合上位勢がタイム差なしで続いたため、総合争いに大きな動きはなかった。
翌日の第4ステージはオリベラからイスナハルに向かう164.8km。終盤に短くも急勾配の2級、3級山岳やカテゴリーの付いていない登りが連続するため、スペクタクルな総合争いが見られそうだ。
ブエルタ・ア・アンダルシア2023第3ステージ結果
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | 3:47:12 |
2位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | +0:14 |
3位 | サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | +0:15 |
4位 | コナー・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
5位 | ローレンス・レックス(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | +0:16 |
6位 | マッティア・バイス(フランス、エオーロ・コメタ) | |
7位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | シリル・バルト(フランス、ブルゴスBH) | +0:26 |
9位 | エリック・フェッター(ハンガリー、エオーロ・コメタ) | +0:28 |
10位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 12:35:57 |
2位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:48 |
3位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:52 |
4位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +1:47 |
6位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +2:12 |
7位 | ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴスBH) | +2:19 |
8位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター) | +2:21 |
9位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +2:22 |
10位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | +2:26 |
その他の特別賞
ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | ゴツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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