2023/02/16(木) - 10:00
スペイン南部アンダルシア地方を舞台とした「ルタ・デル・ソル」ことブエルタ・ア・アンダルシアが開幕。3つの1級山岳が登場する初日でタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がアタックを成功させ、シーズン開幕2連勝を飾った。
2月15日(水)、スペインの南部アンダルシア地方でブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)が開幕した。ルタ・デル・ソルとも呼ばれるこのレースは例年個人タイムトライアルや丘陵、山岳ステージが散りばめられたレースだったものの、レース主催者は今年個人TTを廃し山岳を追加。本格山岳の頂上フィニッシュこそないものの、登りと下りばかりのタフな5日間を用意した。
そのためもあってかタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は平坦ステージがその大半を占めるUAEツアーではなく今大会をチョイス。その他にもミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)やエンリク・マス(スペイン、モビスター)、カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)などトップクライマーたちが集結した。
大会初日のスタート地点プエンテ・デ・ヘナベに並んだのは、8つのワールドチームにイスラエル・プレミアテックやロット・デスティニーなどプロチームを含む計17チーム。この日は中盤から1級山岳を連続して越え、残り18km地点から1級山岳デスピエルナカバリョス(距離10.6km/平均5.8%)を駆け上がる山岳ステージで、フィニッシュ地点は頂上から7.4km下った先にある。
この日はブルゴスBHやエオーロ・コメタ、エウスカルテル・エウスカディらスペイン籍のプロチームがそれぞれ逃げに選手を送った。そこにモビスターが制御するメイン集団から、最後から2つ目の1級山岳(残り50km地点)でオマール・フライレ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)がアタック。小気味良いペダリングで逃げ集団に合流を果たしたフライレだったが、最終山岳を前に相変わらず前を引くモビスターによって吸収された。
1級山岳デスピエルナカバリョス(距離10.6km/平均5.8%)に入り牽引を始めたのは、ラファウ・マイカ(ポーランド)やジョージ・ベネット(ニュージーランド)に、新加入ティム・ウェレンス(ベルギー)と強力布陣を揃えたUAEチームエミレーツ。そして各チームのエース以外を振り落とすUAEの高速牽引から、頂上手前5km地点でポガチャルが飛び出した。
前日に36km独走を決めたポガチャルのアタックにサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)が食らいつく一方で、ゼッケンの下一桁に1をつけるランダやマス、ロドリゲスらエースが遅れを喫する。そしてブイトラゴをも振り落としたポガチャルは単独先頭でデスピエルナカバリョスの頂上を通過。得意の個人タイムトライアルモードで下りを危なげなくクリアしたポガチャルが、追走するランダやロドリゲスを退け、独走勝利を飾った。
前日のクラシカ・ハエン・パライソ・インテリオルに続き、今シーズン開幕戦から2連勝を挙げたポガチャルは「自分のコンディションに驚いている。調子の良さは感じていたが、2日連続勝利なんて予想外だ」とコメント。「今日もまた僕らは素晴らしいチームワークを発揮した。最終山岳をハイペースで牽引してくれて本当に感謝している。勾配は厳しかったのでチャンスと思ったのでアタックした。フィニッシュまでは楽しんで走ることができたよ」と、笑顔でレースを振り返った。
ブイトラゴが大部分の牽引を担ったランダやロドリゲスを含む2位集団は、38秒遅れでフィニッシュ。その更に後方でレースを終えたテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は1分38秒差、マスたちは1分39秒差と、ポガチャルは大会初日にして早くも大幅リードを得た。
2月15日(水)、スペインの南部アンダルシア地方でブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)が開幕した。ルタ・デル・ソルとも呼ばれるこのレースは例年個人タイムトライアルや丘陵、山岳ステージが散りばめられたレースだったものの、レース主催者は今年個人TTを廃し山岳を追加。本格山岳の頂上フィニッシュこそないものの、登りと下りばかりのタフな5日間を用意した。
そのためもあってかタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は平坦ステージがその大半を占めるUAEツアーではなく今大会をチョイス。その他にもミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)やエンリク・マス(スペイン、モビスター)、カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)などトップクライマーたちが集結した。
大会初日のスタート地点プエンテ・デ・ヘナベに並んだのは、8つのワールドチームにイスラエル・プレミアテックやロット・デスティニーなどプロチームを含む計17チーム。この日は中盤から1級山岳を連続して越え、残り18km地点から1級山岳デスピエルナカバリョス(距離10.6km/平均5.8%)を駆け上がる山岳ステージで、フィニッシュ地点は頂上から7.4km下った先にある。
この日はブルゴスBHやエオーロ・コメタ、エウスカルテル・エウスカディらスペイン籍のプロチームがそれぞれ逃げに選手を送った。そこにモビスターが制御するメイン集団から、最後から2つ目の1級山岳(残り50km地点)でオマール・フライレ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)がアタック。小気味良いペダリングで逃げ集団に合流を果たしたフライレだったが、最終山岳を前に相変わらず前を引くモビスターによって吸収された。
1級山岳デスピエルナカバリョス(距離10.6km/平均5.8%)に入り牽引を始めたのは、ラファウ・マイカ(ポーランド)やジョージ・ベネット(ニュージーランド)に、新加入ティム・ウェレンス(ベルギー)と強力布陣を揃えたUAEチームエミレーツ。そして各チームのエース以外を振り落とすUAEの高速牽引から、頂上手前5km地点でポガチャルが飛び出した。
前日に36km独走を決めたポガチャルのアタックにサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)が食らいつく一方で、ゼッケンの下一桁に1をつけるランダやマス、ロドリゲスらエースが遅れを喫する。そしてブイトラゴをも振り落としたポガチャルは単独先頭でデスピエルナカバリョスの頂上を通過。得意の個人タイムトライアルモードで下りを危なげなくクリアしたポガチャルが、追走するランダやロドリゲスを退け、独走勝利を飾った。
前日のクラシカ・ハエン・パライソ・インテリオルに続き、今シーズン開幕戦から2連勝を挙げたポガチャルは「自分のコンディションに驚いている。調子の良さは感じていたが、2日連続勝利なんて予想外だ」とコメント。「今日もまた僕らは素晴らしいチームワークを発揮した。最終山岳をハイペースで牽引してくれて本当に感謝している。勾配は厳しかったのでチャンスと思ったのでアタックした。フィニッシュまでは楽しんで走ることができたよ」と、笑顔でレースを振り返った。
ブイトラゴが大部分の牽引を担ったランダやロドリゲスを含む2位集団は、38秒遅れでフィニッシュ。その更に後方でレースを終えたテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は1分38秒差、マスたちは1分39秒差と、ポガチャルは大会初日にして早くも大幅リードを得た。
ブエルタ・ア・アンダルシア2023第1ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 5:04:19 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:38 |
3位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:38 |
6位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:39 |
7位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
9位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、カハルラル・セグロスRGA) | +1:41 |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 5:04:19 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:38 |
3位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:38 |
6位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:39 |
7位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
9位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | ジェフェルソン・セペダ(エクアドル、カハルラル・セグロスRGA) | +1:41 |
その他の特別賞
ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | ゴツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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