2023/01/28(土) - 12:30
1級山岳アルト・コロラドにフィニッシュするブエルタ・ア・サンフアン第5ステージでミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、メデリンEPM)がステージ優勝。リーダージャージを獲得し、あと2日を残して総合優勝に王手をかけた。
ペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)による今季限りでのロード活動終了の報があった休息日を経て、ブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)は第5ステージを迎えた。この日は3級、2級、2級と3つのカテゴリー山岳を越え、1級山岳コロラド山(距離18.8km/平均4.4%)にフィニッシュする173.7km。翌日からの2日間はフラットステージのため、総合優勝の行方を決める登坂バトルが繰り広げられた。
レースは序盤から山岳賞ジャージのマヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)を含む7名が逃げを打つ。残り40km地点の6分差をピークにメイン集団は登りに向けたペースアップが図られ、昨年1月の大怪我からの復活目指すエガン・ベルナル(コロンビア)のイネオス・グレナディアーズを中心にコントロール。逃げ集団との差が徐々に縮まっていった。
イスラエル・プレミアテックから集団牽引を引き継いだのは、アスタナ・カザフスタンを退団したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)擁するメデリンEPM。最後まで逃げるトロッツィら2名と1分11秒差、コロラド山の頂上まで残り10kmを過ぎた地点でメイン集団からレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が仕掛けた。
この動きにロペスやセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)らが静観するなか、イネオスによるペースアップでエヴェネプールと逃げの2人を飲み込む。そして7名まで絞られた先頭集団から、残り6kmでロペスがアタック。唯一追従したイギータも引きちぎったロペスが単独走行を開始した。
ロペスとの差が徐々に拡がっていく追走集団で気を吐いたのは、クライマーのイギータでもベルナルでもなく、TTスペシャリストのフィリッポ・ガンナ(イタリア)。高重量のハンデを高出力でカバーするガンナは、得意の単独走で緩斜面を飛ばしたものの、ダンシングとシッティングを織り交ぜながら快調に踏むロペスには届かない。そして7つのワールドツアーが出場するなか、コンチネンタルチームのメデリンEPMに所属するロペスが勝利した。
「勝つことができてスーパーハッピーだよ。あれほど早い段階で仕掛ける予定ではなく、残り500mからのスプリントを予想していた。まるでワールドチームのような素晴らしい働きを見せてくれたチームメイトに感謝し、共にこの勝利を喜びたい」と総合でも首位に立ったロペスは喜ぶ。またスペインで逮捕された人物との関連があるとしてアスタナとの契約を解除されたロペスは「昨年末は困難な時期を過ごしたものの、1月になりレースに集中できるようになったんだ」と前向きなコメントを残している。
2位には驚きの登坂を披露したガンナが30秒差で入り、3位はイギータ、4位にはベルナルがラインクイン。アタックが不発に終わったエヴェネプールは1分9秒遅れの7位だった。
翌第6ステージはヴィセンテ・チェンカイ・ヴェロドロームを発着点とする144.9km。序盤に登場する2つの3級山岳以外はフラットのため、スプリンター達が再びをしのぎを削ることになりそうだ。
ペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)による今季限りでのロード活動終了の報があった休息日を経て、ブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.Pro)は第5ステージを迎えた。この日は3級、2級、2級と3つのカテゴリー山岳を越え、1級山岳コロラド山(距離18.8km/平均4.4%)にフィニッシュする173.7km。翌日からの2日間はフラットステージのため、総合優勝の行方を決める登坂バトルが繰り広げられた。
レースは序盤から山岳賞ジャージのマヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)を含む7名が逃げを打つ。残り40km地点の6分差をピークにメイン集団は登りに向けたペースアップが図られ、昨年1月の大怪我からの復活目指すエガン・ベルナル(コロンビア)のイネオス・グレナディアーズを中心にコントロール。逃げ集団との差が徐々に縮まっていった。
イスラエル・プレミアテックから集団牽引を引き継いだのは、アスタナ・カザフスタンを退団したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)擁するメデリンEPM。最後まで逃げるトロッツィら2名と1分11秒差、コロラド山の頂上まで残り10kmを過ぎた地点でメイン集団からレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が仕掛けた。
この動きにロペスやセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)らが静観するなか、イネオスによるペースアップでエヴェネプールと逃げの2人を飲み込む。そして7名まで絞られた先頭集団から、残り6kmでロペスがアタック。唯一追従したイギータも引きちぎったロペスが単独走行を開始した。
ロペスとの差が徐々に拡がっていく追走集団で気を吐いたのは、クライマーのイギータでもベルナルでもなく、TTスペシャリストのフィリッポ・ガンナ(イタリア)。高重量のハンデを高出力でカバーするガンナは、得意の単独走で緩斜面を飛ばしたものの、ダンシングとシッティングを織り交ぜながら快調に踏むロペスには届かない。そして7つのワールドツアーが出場するなか、コンチネンタルチームのメデリンEPMに所属するロペスが勝利した。
「勝つことができてスーパーハッピーだよ。あれほど早い段階で仕掛ける予定ではなく、残り500mからのスプリントを予想していた。まるでワールドチームのような素晴らしい働きを見せてくれたチームメイトに感謝し、共にこの勝利を喜びたい」と総合でも首位に立ったロペスは喜ぶ。またスペインで逮捕された人物との関連があるとしてアスタナとの契約を解除されたロペスは「昨年末は困難な時期を過ごしたものの、1月になりレースに集中できるようになったんだ」と前向きなコメントを残している。
2位には驚きの登坂を披露したガンナが30秒差で入り、3位はイギータ、4位にはベルナルがラインクイン。アタックが不発に終わったエヴェネプールは1分9秒遅れの7位だった。
翌第6ステージはヴィセンテ・チェンカイ・ヴェロドロームを発着点とする144.9km。序盤に登場する2つの3級山岳以外はフラットのため、スプリンター達が再びをしのぎを削ることになりそうだ。
ブエルタ・ア・サンフアン2023第5ステージ結果
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、メデリンEPM) | 4:07:10 |
2位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:30 |
3位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:38 |
4位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:40 |
5位 | エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) | |
6位 | ブランドン・リベラ(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:51 |
7位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +1:09 |
8位 | セサル・ニコラスパレデス(コロンビア、サンディコ・デ・エンペレアドスプビリコス・オブ・サンフアン) | |
9位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、チームDSM) | +1:11 |
10位 | クイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード) | +1:31 |
個人総合成績
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、メデリンEPM) | 20:14:00 |
2位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:07 |
3位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:21 |
4位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:27 |
5位 | エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) | |
6位 | ブランドン・リベラ(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:38 |
7位 | セサル・ニコラスパレデス(コロンビア、サンディコ・デ・エンペレアドスプビリコス・オブ・サンフアン) | +0:56 |
8位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) | +1:18 |
9位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +1:19 |
10位 | クイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード) | +1:23 |
その他の特別賞
山岳賞 | マヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) |
ヤングライダー賞 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp