2023/01/27(金) - 17:22
静岡県沼津市に風洞試験センター「FUJI AERO PERFORMANCE CENTER」がオープンする。サイクル関連メーカーをはじめ一般サイクリストも一般利用できる風洞施設は日本で初めてのものとなる。
静岡県沼津市に3月中旬にオープンする予定のFUJI AERO PERFORMANCE CENTER(富士エアロパフォーマンスセンター)は、コンパクト風洞試験システム「Aero Optim」を手掛ける株式会社日本風洞製作所が株式会社ニシヤマとの協働により開設する風洞試験施設だ。一般公開に先立ち、開所式とメディアや関係者向けのデモンストレーションが行われた。
FUJI AERO PERFORMANCE CENTERと称するこの風洞施設は自動車用、自転車用、ドローン用の3つの風洞計測施設を備えてることが特徴で、株式会社日本風洞製作所が得意とするコンパクトな風洞試験システム「Aero Optim」を設置している。自動車、自転車、ドローン用それぞれの測定システムのショールームを兼ねつつ、有償での一般利用が可能なことが特徴だ。
風洞(ウィンドトンネル)とは、整った気流を生み出し、空気抵抗や流れの観察をするために活躍する試験装置で、乗り物の開発やスポーツ、航空宇宙産業など、流体が関わる多くの分野で活用されている。しかし従来型の風洞装置は大型・高価・高維持費・高い稼働率により、一部の大手メーカーや研究機関等しか使えない存在だったが、この風洞試験センターは「風洞の民主化」をモットーに、特定の企業や団体だけでなく個人でも気軽に使用することを目的に開設された。
日本風洞製作所が開発する風洞試験装置/Aero Optim(エアロオプティム)は従来の風洞試験機より格段にコンパクトな量産型試験機。小型ながらある程度整った直進性の高い気流を生み出せることが特徴で、従来型風洞とも相関のある実験結果を得ることができるという。この風洞試験センターではクルマ、スポーツサイクル、ドローンの3つに特化した施設を常設化することでそれぞれ広く利用されることを狙っている。
自転車用の風洞施設はUCI規定に準じるロードバイクをセットすることができ、ライダーが乗車した実走状態でも測定することができる。自転車業界においてはエアロロードバイクの開発や、各種パーツ、ウェアなどの空力試験を行うことができるほか、ロードレーサーやトライアスリートなど選手や愛好家が自転車のセッティングや最適な乗車フォームを追究することが可能だ。この自転車用測定台には走行抵抗を模擬する負荷装置が内蔵されているため、よりリアルな条件で試験をすることができる。
動画に収録した草場選手の3つの乗車ポジションでのエアロダイナミクス比較
当日はデモンストレーションとして2021年ロードレース全日本チャンピオンの草場啓吾選手(愛三工業レーシング)が協力し、報道陣を前に計測を行った。一例としてハンドル上部に手を添えたリラックスポジション、ブレーキブラケットを握ったポジション、そしてハンドルのドロップを握ったクラウチングの深い前傾ポジションの3つの乗車姿勢でそれぞれの空気抵抗値を測定。結果として3つの負荷の違いを実測して見せるなどした。
この自転車用Aero OptimはすでにUCIワールドツアーチームのアスタナが、バイクスポンサーのウィリエールとともに選手とバイクのエアロダイナミクス計測に使用された前例があり、実際に測定した選手がレースにおいて勝利するなど実績も挙げているという。
自転車風洞の利用料金は1時間あたり個人40,000円〜、法人70,000円〜(予定)。センターには風洞試験のエキスパートが常駐し、計測を担当するとともにある程度のサポートとアドバイスまで含めたパッケージでのサービス提供が可能だという。
一般向けの利用開始は3月中旬を予定しており、2月中にホームページの公開と予約受付が開始されるという。
株式会社日本風洞試験 富士エアロパフォーマンスセンター
住所:静岡県沼津市小諏訪938-1
text&photo:Makoto AYANO
静岡県沼津市に3月中旬にオープンする予定のFUJI AERO PERFORMANCE CENTER(富士エアロパフォーマンスセンター)は、コンパクト風洞試験システム「Aero Optim」を手掛ける株式会社日本風洞製作所が株式会社ニシヤマとの協働により開設する風洞試験施設だ。一般公開に先立ち、開所式とメディアや関係者向けのデモンストレーションが行われた。
FUJI AERO PERFORMANCE CENTERと称するこの風洞施設は自動車用、自転車用、ドローン用の3つの風洞計測施設を備えてることが特徴で、株式会社日本風洞製作所が得意とするコンパクトな風洞試験システム「Aero Optim」を設置している。自動車、自転車、ドローン用それぞれの測定システムのショールームを兼ねつつ、有償での一般利用が可能なことが特徴だ。
風洞(ウィンドトンネル)とは、整った気流を生み出し、空気抵抗や流れの観察をするために活躍する試験装置で、乗り物の開発やスポーツ、航空宇宙産業など、流体が関わる多くの分野で活用されている。しかし従来型の風洞装置は大型・高価・高維持費・高い稼働率により、一部の大手メーカーや研究機関等しか使えない存在だったが、この風洞試験センターは「風洞の民主化」をモットーに、特定の企業や団体だけでなく個人でも気軽に使用することを目的に開設された。
日本風洞製作所が開発する風洞試験装置/Aero Optim(エアロオプティム)は従来の風洞試験機より格段にコンパクトな量産型試験機。小型ながらある程度整った直進性の高い気流を生み出せることが特徴で、従来型風洞とも相関のある実験結果を得ることができるという。この風洞試験センターではクルマ、スポーツサイクル、ドローンの3つに特化した施設を常設化することでそれぞれ広く利用されることを狙っている。
自転車用の風洞施設はUCI規定に準じるロードバイクをセットすることができ、ライダーが乗車した実走状態でも測定することができる。自転車業界においてはエアロロードバイクの開発や、各種パーツ、ウェアなどの空力試験を行うことができるほか、ロードレーサーやトライアスリートなど選手や愛好家が自転車のセッティングや最適な乗車フォームを追究することが可能だ。この自転車用測定台には走行抵抗を模擬する負荷装置が内蔵されているため、よりリアルな条件で試験をすることができる。
動画に収録した草場選手の3つの乗車ポジションでのエアロダイナミクス比較
当日はデモンストレーションとして2021年ロードレース全日本チャンピオンの草場啓吾選手(愛三工業レーシング)が協力し、報道陣を前に計測を行った。一例としてハンドル上部に手を添えたリラックスポジション、ブレーキブラケットを握ったポジション、そしてハンドルのドロップを握ったクラウチングの深い前傾ポジションの3つの乗車姿勢でそれぞれの空気抵抗値を測定。結果として3つの負荷の違いを実測して見せるなどした。
この自転車用Aero OptimはすでにUCIワールドツアーチームのアスタナが、バイクスポンサーのウィリエールとともに選手とバイクのエアロダイナミクス計測に使用された前例があり、実際に測定した選手がレースにおいて勝利するなど実績も挙げているという。
自転車風洞の利用料金は1時間あたり個人40,000円〜、法人70,000円〜(予定)。センターには風洞試験のエキスパートが常駐し、計測を担当するとともにある程度のサポートとアドバイスまで含めたパッケージでのサービス提供が可能だという。
一般向けの利用開始は3月中旬を予定しており、2月中にホームページの公開と予約受付が開始されるという。
株式会社日本風洞試験 富士エアロパフォーマンスセンター
住所:静岡県沼津市小諏訪938-1
text&photo:Makoto AYANO
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